マンガの売り場を賭けて小高氏がスタッフとギャンブル勝負!?

 2019年1月17日、『ダンガンロンパ』シリーズの生みの親であり、Too Kyo Games(トゥーキョーゲームス)を立ち上げたゲームクリエイター小高和剛氏が原作を担当する、マンガ『ギャンブラーズパレード』の単行本第1巻が、講談社より発売された。

 『ギャンブラーズパレード』は、“ギャンブル嫌い”の男性教師・蜘蛛手渚(クモデ ナギサ)と“不運体質”のヒロイン・東雲花梨(シノノメ カリン)らによる、ギャンブルチーム“ピンクスパイダー”が、策謀渦巻くギャンブルに挑む、ギャンブルマンガ。前述の通り、原作は小高和剛氏。漫画は『ねじまきカギュー』の中山敦支氏が担当する。

『ダンガンロンパ』小高和剛氏密着取材。ゲームクリエイターはギャンブルに強いのか? 小高氏原作『ギャンブラーズパレード』発売記念都内店舗巡りリポート_04
『ギャンブラーズパレード』1巻。講談社/本体620円(税別)/マンガ:中山敦支、原作:小高和剛

漫画サイト“マガポケ”で試し読みが可能
https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156636253329

 そんな『ギャンブラーズパレード』1巻の発売を祝して(?)、小高氏がみずから宣伝をするため、都内のアニメイトの店舗を巡るという。

 しかも、ただ宣伝を行うだけではない。海千山千のギャンブラーがギャンブルで勝負をくり広げるマンガの内容に合わせて、小高氏がアニメイトのスタッフたちとギャンブルでガチンコ対決! 小高氏が勝つと、『ギャンブラーズパレード』の売り場を大きく拡げてくれるが、もし小高氏が負けた場合は、店頭で広告の入ったティッシュを配るという屈辱の仕打ちが待っている。

さらに、購入した単行本を持参して小高氏にジャンケン勝負を挑み、見事勝利すると、漫画担当の中山敦支氏のサイン本がもらえるうれしい特典も!

 小高氏と言えば、『ダンガンロンパ』を始めとするミステリー作品を得意とし、今回のマンガの題材にギャンブルをみずから選んだクリエイター。そんな人の心を見通すことに長けた人が、ギャンブル勝負で負けるわけがない。

 そこでファミ通スタッフもこの店舗巡りに同行し、小高氏が華麗に勝負に勝ち続ける様を見届けるべく、密着取材を実施。この記事では、店舗巡りの模様やその裏側をお伝えしていく。なお、この記事には一部フィクションが混ざっており、事実と異なる点があります。

 小高氏が最初に訪れたのは、アニメイト秋葉原。同店にはすでに、小高氏のTwitterを見て待ち構えていたファンの姿が! さっそくジャンケン勝負を挑まれた小高氏であったが、「ギャンブルは強い」と豪語するだけあって連戦連勝。寒空の中、小高氏の到着を待っていたファンにも容赦がない。というか、中山氏のサイン本は2冊しかないので必死だ。

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悔しそうなファンに対して、勝利した喜びを堪えきれない小高氏。悪そうな笑顔である。

 勝負の厳しさをファンに体験させた小高氏は、アニメイト秋葉原のスタッフとギャンブル勝負に。「対戦方法はそちらにお任せします」と余裕綽々の小高氏に対して、アニメイトスタッフは迷うことなくけん玉を選択。

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小高氏とけん玉で勝負を行ったアニメイト秋葉原のスタッフ。けん玉に自信アリ?

 ルールは、玉を大皿に乗せるチャレンジで、先にミスをしたほうの負け。小高氏が勝つとマンガの売り場拡張&スタッフがティッシュ配り、アニメイトスタッフが勝つと当初の予定通り小高氏がティッシュ配りを行うという約束のもと、いざ対決がスタート。

 じゃんけんの結果、先行になったアニメイトスタッフがけん玉に挑戦すると……なんと最初からミスをするという波乱の幕開けに! そんなスタッフを横目に笑みが隠せない小高氏は、「いやー、これは俺もミスしちゃうかなー」と気遣いなのか煽りなのかわからないコメントをしつつ(きっと後者)、けん玉を落ち着いて成功させ、秋葉原店の勝負は小高氏に軍配が上がった。

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「ひざを使えば楽勝ですよ」と豪語する小高氏だが、けん玉はほとんど触ったことないそう。
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店舗に飾る複製原画にもサインを行う小高氏。

 ギャンブル勝負に勝った小高氏のために、スタッフは急遽、店舗の前にブースを設置。スタッフふたりがかりで、拡張器を使って通行人に『ギャンブラーズパレード』の宣伝を行ってくれた。店員のがんばる姿を見て奮起したのか、小高氏も途中からティッシュ配りをサポート。人気ゲームクリエイターの小高氏が配るティッシュを求めて、店舗の前には数万人の人だかりができていた。写真を見ると、そう見えないかもしれないが、少なくとも取材スタッフには数万人の人だかりが見えた。

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アニメイトのスタッフと協力して、ティッシュを配る小高氏。小高氏みずから配るティッシュに秋葉原は騒然!(となったらいいな)
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慣れないティッシュ配りに、小高氏といえども四苦八苦の様子。ティッシュを断られたときの背中が哀愁を誘う……。数万人並んでいるので、気にも留めないと思うが。

 また、マンガを持参してくれたファンに、小高氏がサインを書いて交流する一幕も。駆けつけたファンの中には、ジャンケン勝負を挑むチャレンジャーもおり、小高氏と真剣勝負をくり広げた。店舗に到着した当初は調子のよかった小高氏も、度重なる勝負に疲弊したのか、女性のチャレンジャーに立て続けに敗北! 中山氏のサイン本は秋葉原店ですべてファンの手に渡ることに。

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小高氏のジャンケン勝負に見事勝利したファンの方、おめでとうございます!

 30分のティッシュ配りを終えた小高氏は、もはや疲労困憊に。そんな小高氏が、へろへろになりながら言った言葉が「メイド喫茶に行きたい……」

 小高氏のたっての希望で、急遽スタッフは近くの“アフィリア・クロニクルS”で休憩を取ることに。アフィリア・クロニクルSは、王立アフィリア魔法学院に通う見習い魔女っ子たちがもてなしてくれるレストラン。このアフィリア・クロニクルSでは、来店者が魔法学院の卒業生という設定。お店を手伝っているキャストたちは、来店者のことを「センパイ」と呼んでくれるのだ。

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人気メニューのスペシャルソフトドリンク、ウィル・オ・ウィスプ(左)とホーリー・ルミナス(右)。
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小高氏が注文したメニューは、指名した魔女っ子がカクテル(ノンアルコールあり)を手作りしてくれるというもの。有料でアイスやクリームなどを追加トッピングできる。

 きっと小高氏は、ただメイド喫茶に行きたかったわけではなく、アフィリア・クロニクルSのような人が多く集まる場所で宣伝を行えば、口コミで人気が広がると考えたのだろう。きっとそうだろう。

 しかし、我々の接客をしてくれたシャルロット・N(ニャンニャン)・ルイスさんの説明を聞いているうちに、小高氏は本来の目的を忘れて魔女っ子に夢中、もとい魔法にかかってしまった様子。シャルロットさんに言われるがまま、いっしょに魔法をかけたり、ツーショット写真ならぬ魔法写真を撮ったり、シャルロットさんお手製のオリジナルカクテルをトッピング全部盛りで頼んだりと、アフィリア・クロニクルSでのひとときを全力で楽しんでいた。宣伝は?

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宣伝そっちのけで、シャルロットさんに教えられた魔法を実践。「アフィリリル~」(魔法の言葉)。
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読心術が得意というシャルロットさんに、欲しいものをズバリ言い当てられた小高氏。まんざらでもない。真ん中は、間に挟まれて気まずい講談社スタッフ。
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小高氏はキャストと写真が撮影できるメニューを3人分注文! 途中まではただのツーショット写真だったが、途中から宣伝用のティッシュを取り出し、渋々宣伝。シャルロットさんにもチェキにコメントを書いてもらった。

 『ギャンブラーズパレード』の宣伝をやめて、そのままアフィリアに長居しようとする小高氏だったが、同行していた講談社の担当編集者にうながされ、ようやく店舗巡りを再開。店舗から出るときに、「お前ら(講談社&ファミ通スタッフ)のEXP(アフィリア店舗を訪れるともらえるポイントのようなもの)は俺がもらう」と、ひとりだけ作ったCLASSカード(会員証)に全員分のポイントをまとめてご満悦でつぎの現場へと向かった。きっと、週2くらいで通うのだろう。

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写真を手に、小高氏はこの日いちばんの笑顔を見せてくれた。

 続いて小高氏が向かったのはアニメイト新宿。気を取り直して、店舗巡りをする……はずだったのだが、講談社の担当編集がトイレで途中下車したり、電車内にカバンを置き忘れて乗り過ごしたりと、トラブルが続出。小高氏を筆頭に、移動中もずっとシャルロット・N・ルイスの話をして、上の空だったのがいけないのだろう。ちなみに、このくだりにフィクションはない。

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担当編集者たちの気持ちをよそに、ひと足早くアニメイト新宿店に到着した小高氏は、入り口の前ではしゃいでいた。

 遅れて来た担当編集者たちと合流し、アニメイトのスタッフとギャンブル勝負がスタート。今回の対戦方法は、ストップウォッチ10秒止め対決。その名の通り、ストップウォッチを見ずに止めて、10秒に近い人が勝つというルールだ。

 先攻は小高氏、後攻はアニメイトスタッフで始めたところ、小高氏は“6秒56”と早すぎる結果に。対するアニメイトスタッフがスタートすると、小高氏は「いーち、にー」と声を出して数をかぞえる妨害工作に出る。セコい。セコすぎる。そんな妨害にもめげず、スタッフは“9秒94”という好タイムを記録!

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ふたりの対決は、アニメイト新宿のイベントスペースで行われた。

 明らかな負けにも関わらず、負けに納得のいかない小高氏は、「じつは先に2回先取したほうが勝ちだったんです。つぎは15秒でやりましょう」と相手の目を見ずに発言。この大人気ない提案を笑顔で快諾してくれたアニメイトスタッフの心の広さに一同が感動する中、好意で第2ラウンドが始まる。

 ……が、小高氏は“10秒97”、スタッフは“15秒72”と再び大敗。「本当は最後に1分で止めたほうが勝ちなんです! お願いします!」という懇願のラスト勝負も、小高氏“55秒04”、スタッフ“58秒50”とアニメイト側の圧勝という結果だった。アニメイトが強いのか、小高氏がいろいろな意味で早すぎるのか。

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数字を数えたり、話しかけたりする姑息な手段も、アニメイトのスタッフには通じず。せこい手に走る小高氏に、ギャンブラーの面影はなかった。

 秋葉原店同様、新宿店にもひと目小高氏と見ようと、これまた数万規模の人だかりが! 新宿が騒然となり、警察が出動するかもしれない(しないかもしれない)事態の中、小高氏は単行本を持って来てくれたファンにサインをしたり、記念撮影をしたりして、ひとときの交流を楽しんでいるようだった。

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単行本にサインを書く小高氏。ファンの中には、『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』の限定版を持参した熱心な方も!

 ファンとの交流後、小高氏は勝負に負けた罰ゲームとしてティッシュ配りを実施。だが、秋葉原店と客層が違うのか、先ほどよりもティッシュを断られるケースが多くなる。そんな状況に心が折れたのか、小高氏は講談社の担当編集者に無言でティッシュを半分押し付け、担当編集者が別の入り口でティッシュ配りをすることに。

 ひきつった笑顔でティッシュを配る担当編集者と、半分押し付けて気分がよくなった小高氏。今後の作品が心配になるが、担当編集者の協力もあって、ティッシュ配りは無事に終了。ふたりのがんばりを称えて、アニメイト新宿でも売り場を拡張してくれることになった。

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店舗の入り口でティッシュを配る小高氏。無言でティッシュを差し出す姿は、正直、かなり怪しかった。

 アニメイト新宿を後にした一行がつぎに向かったのは、アニメイト池袋本店。ここでは急遽、漫画担当の中山氏が応援に駆けつけてくれたうえ、小高氏が自腹で購入した3冊の単行本に、サインを追加してくれるというサプライズが!

 新たなサイン本を獲得した小高氏は、アニメイト池袋本店のスタッフとのギャンブル勝負(内容はトランプのHigh&Low)に見事勝利。新宿店ではいいところなしだったが、最後の最後で、記事的にも脚色のしようがない、勝負強さをしっかりと見せつける。一方、負けたアニメイトスタッフは売り場の拡張を約束し、店頭の特別ブースでティッシュ配りを手伝ってくれることに。

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スタッフのティッシュ配りは、まさにプロの技。つぎつぎとティッシュがなくなっていく様子を、「俺は監督だから」と言いながら、ただ呆然と眺める小高氏。
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わずか数分のあいだに、数百個あったティッシュが空に! ドヤ顔の小高氏だが、彼は何もしていない。ありがとう、アニメイトのスタッフさん。

 また、池袋本店にも女性を中心にファンが集合(もちろん写真には映っていないが数万人はいた)。中山氏が追加のサイン本を6冊用意してくれたので、小高氏とファンとのジャンケン勝負も再開。サイン本があることを知って、急いでマンガを購入してジャンケンに挑むファンもいた。

 そんな飛ぶように単行本が売れていく中、アニメイトスタッフから「単行本を20冊購入したお客様がいらっしゃいました」という驚愕の報告があり、一同がざわつく場面も。最後に訪れるナンジャタウンで待っているファンのためにも、ジャンケンには勝っておきたいところだが、最終的に2勝4敗と負け越す結果に。残りの2冊を手に、一行は最終目的地のナンジャタウンへ向かった。

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中山氏が追加で描いたサインと、小高氏が負ける瞬間。女性は残像が見えるほどの高速な動きでジャンケンを制した(ブレました)。

 ナンジャタウンは、ちょうど『ダンガンロンパ』とのコラボイベント“ダンガンロンパ∞(エイト) in ナンジャタウン ~8周年だヨ!全員絶望~“を開催中ということもあり、小高氏の到着を心待ちにしていた数百万人(推定)のファンでもみくちゃにされながら、園内の『ダンガンロンパ』スペースへと向かう。その園内の道中の中、道を曲がった先のベンチでまさかの見慣れた人物の姿が!!!

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あれ???

 「ドドドドド」という、講談社のスタッフが見たら眉をひそめるような擬音をまとう雰囲気でたたずんでいたのは、そう、サイバーコネクトツーの代表取締役社長・松山洋氏である。松山氏は「待っとったで! 勝負しよか。20回な!」と、『ギャンブラーズパレード』1巻の単行本を20冊積み上げる。じつは、アニメイト池袋店で20冊の『ギャンブラーズパレード』を購入したのは松山氏であり、中山氏のサイン本を賭けて小高氏と勝負をするためにナンジャタウンに駆けつけたのだ。

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『ギャンブラーズパレード』を読みながら待っていた松山氏。仕込みの写真っぽいですが、これは後でお願いして撮影させてもらったもので、松山氏を見つけた瞬間、講談社スタッフもファミ通スタッフも本当に「なんで!?」と叫んだ。

 そこで急遽、小高氏と松山氏のギャンブル勝負が勃発! 勝負はけん玉、トランプのHigh& Low、ストップウォッチの順に行われ、けん玉、High& Lowと小高氏がここで驚異の連勝を見せる。男性には容赦ない(女性に甘いとも言う)小高氏の勝負強さが発揮されたか……と思いきや、小高氏が苦手なストップウォッチの勝負であえなく敗退。勝利の女神は松山氏に微笑んだ。

 勝負の後は、集まったファンのためにサイン会&撮影会を開催。現地でマンガを購入できると思っていたアメリカ出身のファンは、単行本を持参していなかったが、見かねた松山氏が1冊プレゼント。なんと、このファンの方は1月17日が誕生日ということで、思いがけないバースデープレゼントを手にして、たいそう喜んでいた。松山さんは心が広いなあ。松山さんは。

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中山氏のサイン本を手に、ご満悦な松山氏。このほか19冊のサイン本を持ち帰った。

 こうして、都内4ヵ所を巡って行われた『ギャンブラーズパレード』の宣伝は無事に終了。ギャンブルマンガの原作者であり、ゲームクリエイターである小高氏のギャンブルの強さは、“可もなく不可もなく”というか、強いて言えば“女性に弱い”という結果だった。「中途半端!」と煮え切らない想いを抱えてしまったあなたは、爽快なギャンブル勝負が楽しめるマンガ『ギャンブラーズパレード』を読んで、すっきりとしていただきたい。

『ギャンブラーズパレード』は、全国の書店で購入できるほか、電子書籍などでも購入可能。ぜひチェックを!