女子水泳チャンピオンのミリアムが、ぼんやりとリビングのソファーに座っている。そして彼女は水の中に沈んでいくイメージとともに、徐々に母親が隣町へ連れて行ってくれた子供の頃の一日のことを思い出す……。

 Cloistersによる『A Memoir Blue』は、セリフなしで展開していくインタラクティブなパズルアドベンチャーゲーム。2019年9月にPC/Mac/iOSでのリリースを予定している。

 今回、ロサンゼルスで行なわれたインディーゲームイベント“IndieCade”でPC版のデモを遊んだのだが、水のイメージを媒介としつつ、現実と回想が渾然一体となって溶けていくビジュアル面がとにかく美しい。

 ゲーム的には一本道のインタラクティブストーリーといった体裁で、マウスで各シーンに隠されたギミックを発動させると話が先に進んでいくといった感じだ。

『A Memoir Blue』天才スイマーが深い水の青の中で思い返す母との記憶。ビジュアル面が印象的なインタラクティブストーリー【IndieCade】_01
『A Memoir Blue』天才スイマーが深い水の青の中で思い返す母との記憶。ビジュアル面が印象的なインタラクティブストーリー【IndieCade】_04

 日本語訳もされている推理アドベンチャーゲーム『Her Story』のSam Barlow氏がエグゼクティブ・プロデューサーとして協力しているほか、『Getting Over It with Bennett Foddy 』や『QWOP』などの奇ゲーで知られるBennett Foddy氏らがアドバイザーとして参加。海外の大物インディーの支援とともに開発が進められている。

 プレイ時間は1時間程度を予定しており、Nintendo Switchへの移植も検討されている模様。ローカライズ予定等の詳細は不明なものの、デモをプレイした限りでは言語依存要素はなさそうなので、気になる人はリリース時にチェックしてみてはいかがだろうか。

『A Memoir Blue』天才スイマーが深い水の青の中で思い返す母との記憶。ビジュアル面が印象的なインタラクティブストーリー【IndieCade】_02
『A Memoir Blue』天才スイマーが深い水の青の中で思い返す母との記憶。ビジュアル面が印象的なインタラクティブストーリー【IndieCade】_03