ユービーアイソフトから2019年3月15日発売予定のプレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『ディビジョン 2』。2018年8月21日~25日(現地時間)、ドイツ・ケルンメッセにて開催中のヨーロッパ最大規模のゲームイベントgamescom 2018 ビジネスエリアにあるユービーアイソフトブースにて、同作のプレゼンテーションが行われたので、その内容をリポート。

 『ディビジョン 2』は、殺人ウイルスがニューヨーク市、そして世界中でパンデミックを引き起こし、市民生活に壊滅的な打撃を与えた前作から7ヵ月後の世界を描く。ウイルス襲来時に治安維持の切り札として召集された、スリーパーエージェントの部隊である“ディビジョン”は、以来、残されたものを守るため、休むことなく戦い続けていた。

 だが、ウイルスの拡散を阻止する術はなく、地球上で最も厳重に守られた街ワシントンDCまでもが汚染され、国全体が崩壊の危機にさらされる。ウイルスのパンデミックに続き、嵐、洪水、そしてそれに伴う混乱がワシントンDCをすっかり様変わりさせる。

『ディビジョン 2』舞台となるワシントンDCの再現度がスゴイ【gamescom 2018】_03
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 そんな本作でのワシントンDCをどのように構築したかがプレゼンテーションでのテーマとなった。ロケーションの候補はシアトル、ニューオリンズなどの意見も出たとのことだが、いくつかの理由でワシントンDCに決定したという。その理由のひとつは、ワシントンDCが持つ多様性。ニューヨークもすばらしいロケーションではあるが、地域は商業地と住宅地のほぼふたつに限られる。一方、ワシントンDCは、それ以外にも広々とした場所や緑の豊かな場所などがあり、多様なロケーションが楽しめる。ゲームエンジンも改善し、実際のストリートやビル、樹木、標識などGPSが使うGIS(地理情報システム)データを使って、1:1のスケールでワシントンDCを構築。実際のワシントンDCに行った感覚でプレイできるのだ。

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 開発のプロダクション・チームは、ワシントンDCという都市をじかに感じるために現地でリサーチを行い、災害エキスパートや沿岸警備隊などから、実際に感染が起こったらどう対処するかについて話を聞き、ゲームの参考にしたという。ちなみに、災害そのものよりも、その後のパニックがいちばん問題だと語る人が多かったとのこと。

 本作では、没入感の高いワールドを作るために、ワシントンDCのさまざまな場所で実際の音を録音し、それらにいろいろな音を加えて独自の環境音を使っている。

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 1:1の世界を構築し、現地のサウンドや多くのリサーチにより、現地にいるかのような没入感が増した『ディビジョン 2』。予約は8月22日に開始されたばかりで、先着予約特典として、プライベートベータへの参加権とキャピトルディフェンダーパックのセットが付与される。