2018年8月4日、千葉県の幕張メッセにて、『アイドルマスター』シリーズのイベント“THE IDOLM@STER PRODUCER MEETING 2018 What is TOP!!!!!!!!!!!!!?”が開催。同イベントには、中村繪里子さん(天海春香役)、今井麻美さん(如月千早役)、浅倉杏美さん(萩原雪歩役)、仁後真耶子さん(高槻やよい役)、若林直美さん(秋月律子役)、たかはし智秋さん(三浦あずさ役)、釘宮理恵さん(水瀬伊織役)、平田宏美さん(菊地 真役)、下田麻美さん(双海亜美・真美役)、原 由実さん(四条貴音役)、沼倉愛美さん(我那覇 響役)に加えて、ゲストとして赤羽根健治さん(プロデューサー役)、高橋李依さん(詩花役)が出演し、トークや歌で会場を盛り上げた。本記事では、2日間行われるイベントの1日目の模様をお届けする。

 今回のイベントも、おなじみとなっている765プロ社長、高木順二朗(声:大塚芳忠さん)の挨拶と音無小鳥(声:滝田樹里さん)の諸注意アナウンスの後に、ライブの開始が伝えられると、キャスト陣が『アイドルマスター プラチナスターズ』などでアイドルたちが着ていたジャージ姿で登場。

 そして、2017年1月に開催された前回のプロデューサーミーティングで誕生した『紅白応援V(ビクトリー)』を歌い上げると、会場はステージの中央を起点に赤と白のサイリウムに分かれ、開幕とは思えないほどの盛り上がりを見せた。なお、アイドルたちが順番に番号を読み上げる際の星井美希(声:長谷川明子さん)のパートでは、会場のスクリーンに美希のシルエットが表示されていた。

 自己紹介を終えた後、仁後さんがふたつ結び、釘宮さんがポニーテールにしていたり、髪型の話題で盛り上がる中、話を振られたたかはしさんがひとりだけ衣装の胸元の開きの大きさをアピールするなど、フリーダムなトークがくり広げられた。

家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_01

 続いて赤羽根さんが登場し、最初のコーナー“プロデューサーズボイス2018”に突入。同コーナーは、今回のイベントのパンフレットのために募集したプロデューサー(※『アイドルマスター』シリーズのファンのこと)のアンケート結果を見ながらトークしていくというもの。最初の質問と回答は以下の通り。なお、今回イベント中に紹介された回答はパンフレットには掲載されているものとは別とのこと。

765プロオールスターズのよさとは?

  • ストイックさがあり、甘さがあり、寛容な心があり、愛があるところ(かくばるP)
  • あったかさ いつでも帰ってこれてコレコレ!ってなるとこ(まふP)
  • 知れば知るほど、味があっておもしろいメンバーばかりであることです(ふかわP)
  • 個性がバラバラだけど、互いに尊重しあっている家族感(ジャンP)
  • それぞれまったく違う目的と個性を持った女の子たちが同じ目標に向かって努力し輝いていること(はるはるP)
  • 成長しても根本は変わらないところ(みつぼしP)

 赤羽根さんから「765プロを物に例えると?」と聞かれた平田さんが“実家の味噌汁”と回答すると、今度は若林さんが「私は何の具?」と質問。それに対して、ほかのキャスト陣から「ネギ」、「わかめ」などの声が上がると、すかさず若林さんが「それは色だけでしょ!」とツッコミを入れるという抜群の連携で観客を笑わせた。そのほか、下田さんがたかはしさんのモノマネを披露することになったり、仁後さんがリハーサル中の秘密を暴露されたり、キャスト陣の仲のよさが伺えるトーク内容となっていた。

 2問目の質問と回答は以下の通り。

これまでの765プロダクションの活動でいちばんビックリしたことは?

  • いまもたくさんの新人プロデューサーが参入し続けてくれていることです!(ぐるぐるP)
  • ハッチポッチフェスティバルすべての楽曲、組み合わせにビックリしっぱなしでした。(サクラマスP)
  • ステラステージの発売決定時。プラチナスターズからの期間が短く、まさかそんなタイミングでとは思ってなかった(咲く。P)
  • 映画化が決まったとき。ライブで発表を聞いて思わず叫んでしまった。(のまっちP)
  • 台湾公演です。もう一度来てくれればうれしいです。(シンクP)
  • アイドルマスターが10年以上続いて、これからもずっと続きそうなこと!(ユズP)

 ハッチポッチフェスティバルに関する話題では、沼倉さんがキャスト陣も驚きのセットリストだったことを明かしつつ、さらにそれらの楽曲やユニットに意味付けがなされていたことへの喜びを語っていた。ただ、その中でもひとつだけ予想できていたユニットがあったそうで、それは原さんと麻倉ももさん(箱崎星梨花役)のふたり組だったそう。この意見には、ほかのキャスト陣や会場のプロデューサーも満場一致だったようで、大きな笑いに包まれた。

 また、ハッチポッチフェスティバルの中でも話題となった『ジャングルパーティー』の若林さんのジャングルのコスプレ(?)についても、「どんな動物をやろうか?」と話し合っていた際に、「私は草をやりたいです」とみずから志願したことが明かされた。

 さらにガチのプロデューサーとしても知られる今井さんと若林さんが、『アイドルマスター』シリーズのゲームの魅力を聞かれた際には、「1時間もらってもいいですか?」と冗談を飛ばしつつも、最終的に赤羽根さんから(時間の都合で)止められるほど、アツく語っていた。そして、最後にはコーナーで締めようとしていた赤羽根さんに中村さんが「最後はプロデューサーが締めてほしい」と無茶ぶり。しかし、赤羽根さんは期待に応え、バッチリとコーナーを締めくくった。

家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_02
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_03

 つぎのコーナーは“765プロ朗読劇”。物語は、ステラステージを目指している765プロのアイドルたちに、いま勢いのあるアイドルたちが全員集合する“レインボーサマーフェスティバル”への出演依頼があったところからスタート。プロデューサーとフェスを成功させるためにミーティングを行った後、765プロのアイドルたちが、詩花の“レインボーサマーフェスティバル”にかける想いを聞いて、さらに団結していくというもの。765プロのアイドルたちだけではなく、高木社長、小鳥さん、黒井社長(声:子安武人さん)、詩花も登場する、豪華な内容となっていた。

 物語の途中には、ふたつの選択肢が会場のスクリーンに表示され、会場のプロデューサーの反応(サイリウムを振る or 振らない)によって分岐していき、選択肢によっては、響(沼倉さん)と貴音(原さん)がセクシーに盆踊りを披露したり、雪歩(浅倉さん)が悪役のお芝居を演じたり、レアな一ひと幕もあった。

 朗読劇終了後には、劇中では選ばらなかった“スタイリッシュに盆踊り”を沼倉さんが披露することになったと思いきや、なぜか若林さんも踊るハメになってたり、いつも通りの自由な展開に。さらにそのまま『アイドルマスター』のイベントに初出演の高橋さんも巻き込まれ、765プロの洗礼を受けていた。

家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_04
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_05

 続いては、スタッフ陣によるトークパート“これが本当のプロデューサーミーティング!! 緊急ステラステージ会議!!”。登壇者は以下の通り。

  • 『アイドルマスター』総合プロデューサー 坂上陽三氏
  • 『アイドルマスター プラチナスターズ』、『アイドルマスター ステラステージ』プロデューサー 久夛良木勇人氏
  • 『アイドルマスター』サウンドプロデューサー 中川浩二氏
  • 日本コロムビア 柏谷智浩氏
  • バンダイナムコスタジオ サウンドディレクター 佐藤貴文氏

 最初のトークテーマは、発売中のプレイステーション4用ソフト『アイドルマスター ステラステージ』で個人的に気に入っているポイントというもの。これには、同作でプロデューサーを務めた久夛良木氏が回答。久夛良木氏は、プレイステーション4になったことで、かわいくなったアイドルたちや、『ステラステージ』で生まれた新曲に触れつつ、戦略性のあるライブ育成ゲームに仕上がっていることをアピールした。

 つぎの“いままででいちばんフェチを感じ楽曲は?”という質問に対しては、中川氏がキャストによる個性の違いが魅力だと答えていた。765プロの楽曲は、同じ曲を複数のキャストが歌うことから、それぞれ違いが出るらしく、その一例として、中川氏はやよいの独特のリズムと、伊織のロングトーンの最後にピッチが上がることを挙げていた。また、佐藤氏からは、各作家の『アイドルマスター』の1曲目は想いが詰め込まれているぶん、そういった部分が強く表れているような気がするという意見も出ていた。ちなみに、中川氏の765プロの楽曲の1曲目は『ポジティブ!』、佐藤氏は『待ち受けプリンス』となっている。

 3つ目は“いちばん心に残るCDシリーズ”という質問。柏谷氏は、第54回日本レコード大賞企画賞を受賞シリーズを最初に挙げていたが、すべて忘れられないほど印象に残っているそう。その中でも、カバー曲を収録するCDシリーズは、プロデューサーたちからのアツい意見を受けてめるので想い入れが強いとのこと。その流れで『THE IDOLM@STER ANIM@TION MASTER 生っすかSPECIAL 03』の収録されていた赤羽根さんが歌った『明日があるさ (ジョージアで行きましょう編)』の話題へ。赤羽根さんは、選曲に驚いたことを明かしたほか、「貴重な経験でした」と当時を振り返っていた。

 続いての質問は、“ヘンタイと呼ばれることについてどう思いますか?”という坂上氏への質問。坂上氏は、“ヘンタイ”と呼ばれることの経緯(※)を改めて語りつつ、“ヘンタイコール”が起きると「訴えるぞ!」とおなじみのやり取りを楽しんでいた。

(※過去の『アイドルマスター』のイベントで、DLCの“チャイルドスモック”(幼稚園児)について、「ぼくの趣味です」と発言したことから呼ばれるようになった。なお、坂上氏によると、変な意味ではなく、コントなどで着るようなイメージで作ったことを伝えようとしたものの、うまく伝われなかったとのこと。)

 最後の質問は“13年間でいちばん忘れられない出来事は?”という質問に対して、坂上氏は2006年に赤羽会館で行われたシークレットイベントを挙げていた。当時は、ちょうどXbox 360版『アイドルマスター』の開発中のタイミングで、「今後『アイドルマスター』はどうなっていくのか?」という時期だったそう。そんな中、開催されたシークレットイベントには、大雪で交通機関が止まっていたりにも関わらず、多くのプロデューサーが会場に足を運んでくれていたのだという。それを見た瞬間に「このコンテンツを育ていこう!」と決心するキッカケになったことが明かされた。

家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_06
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_07

 そして、いよいよお待ちかねのライブパートに突入。まずは、美希が『ステラステージ』の映像で『ふるふるフューチャー☆』を披露すると、会場のボルテージは一気に上昇。そのままライブ衣装に着替えたキャスト陣が登場し、『ステラステージ』のテーマ曲『ToP!!!!!!!!!!!!!』(全員)、そして『ステラステージ』で生まれた新曲『そしてぼくらは旅にでる』(仁後さん、中村さん、浅倉さん、たかはしさん)、『星彩ステッパー』(釘宮さん、下田さん)、『Vertex Meister』(若林さん、原さん、沼倉さん、平田さん、今井さん)を連続で歌い上げた。そして、今度は『ステラステージ』で詩花の専用衣装として登場した“メルヘンリリー”を着た高橋さんがステージに姿を現し、『Blooming Star』を熱唱。歌い終えた高橋さんは「緊張していたんですけど、すごく楽しかったです!」と喜びを爆発させていた。

家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_08
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_09
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_10
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_11
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_12
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_13

 続いて、今回のイベントに先駆けて配信された生放送で抽選により決定したユニットがプロデューサーの応募で選ばれた楽曲を歌う“みんなで選ぶ!ユニットソング!!”へ。ここでは、貴音、伊織、響のユニット“プロジェクト・イオリ―”による『きゅんっ!ヴァンパイアガール』と、亜美、真美、春香の“あみまみあまみ”による『サニー』が歌唱された。ユニット名や楽曲が発表されると、笑いや大きな歓声など、さまざまな反応が起こっていた。なお、ユニット名についても、プロデューサーの応募の中から選ばれている。

家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_20
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_21
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_22
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_23
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_24

 そして『MUSIC♪』、ライブ初披露の『shy→shining』でラストスパート。赤羽根さんと高橋さんも合流し順番に挨拶した後、『THE IDOLM@STER 2nd-mix』でライブパートは締めくくられた。

 その後、高木社長から今後の展開として、ニンテンドー3DS、Nintendo Switch用ソフト『ネコ・トモ』のコラボのほか、昨年行われた“THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!!”のBlu-rayが2018年11月21日に発売されることなどが発表されたところで、“THE IDOLM@STER PRODUCER MEETING 2018 What is TOP!!!!!!!!!!!!!?”Day1公演は幕を閉じた。

※発表内容の詳細はこちら

家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_14
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_15
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_16
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_17
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_18
家族のような安心感と抜群のコンビネーションで大盛り上がり! 『アイマス』プロデューサーミーティング2018 Day1リポート_19

 2回目となる“プロデューサーミーティング”として開催された今回のイベント。前回同様に、歌、トーク、朗読劇に加えて、今回のイベントでは抽選で選んだユニットで歌唱するという新たな試みが実施されるなど、『アイドルマスター』シリーズの魅力が詰まった内容となっていた。また、MCで中村さんがライバル事務所である961プロに所属する詩花(高橋さん)について、「プロダクションが違うとかそういうことじゃないんです。『アイドルマスター』のステージのためにステキな歌をありがとうございます」と話していたように、出演者全員が一丸となってイベントを盛り上げようとしていることがヒシヒシと感じられた。そんなプロデューサーミーティングは明日も行われる。“みんなで選ぶ!ユニットソング!!”のメンバーも異なっており、いったいどんな公演になるのか楽しみでしかたがない。なお、ファミ通.comでは明日行われるDay2公演の模様もリポートをお届けするので、ぜひそちらも楽しみにしていてほしい。

THE IDOLM@STER PRODUCER MEETING 2018 What is TOP!!!!!!!!!!!!!?”1日目セットリスト(※敬称略)

  1. 紅白応援V(ビクトリー)(765PRO ALLSTARS)
  2. ToP!!!!!!!!!!!!!(765PRO ALLSTARS)
  3. そしてぼくらは旅にでる(仁後真耶子、中村繪里子、浅倉杏美、たかはし智秋)
  4. 星彩ステッパー(釘宮理恵、下田麻美)
  5. Vertex Meister(若林直美、原 由実、沼倉愛美、平田宏美、今井麻美)
  6. Blooming Star(高橋李依)
  7. きゅんっ!ヴァンパイアガール(プロジェクト・イオリー(原 由実、釘宮理恵、沼倉愛美))
  8. サニー(あみまみあまみ(下田麻美、中村繪里子)
  9. MUSIC♪(765PRO ALLSTARS)
  10. shy→shining(765PRO ALLSTARS)
  11. THE IDOLM@STER 2nd-mix(全員)