1980~1990年代を中心とした、アーケードゲームの家庭用ゲーム機での復刻が相次いでいる。週刊ファミ通の連載記事“俺たちの懐ゲー ~レトロゲーマー座談会~”でも、こうしたアーカイブタイトルがしばしば取り上げられるが、この機会に、温故知新の精神でオリジナル版にも触れてみよう! ということで今回、北関東にレトロなアーケードゲームを扱うユニークなゲームセンターがあると聞き、訪れてみた。
そのゲーセンは、埼玉県深谷市にある“ビデオゲームミュージアム ロボット”。さっそく、店内にズラリと並ぶゲームを見ていくと……『ぺったんピュー』(サン電子)だの『三輪サンちゃん』(セガ(当時))だの、タイトルだけは聞いたことがあるけれど、実機では初めてお目にかかる作品が続出! 何これ、チョー楽しいんですけど!! デモ画面を見て回るだけでもテンション爆上がりだし、キリもない。さっそく、同店を束ねる山崎孝氏にお話をうかがった。
「アーケードゲームの基板を多数保有する高井商会様とのコラボで、店内に“高井コーナー”を設けているほか、3000タイトル以上のリストの中からお客様にリクエストを募り、毎月4~5タイトルを入れ換えています」(山崎氏)
このロボットではゲーム大会のほか、レトロゲームを中心としたライブ配信(おもに週末)も実施しているという。ここまでであれば、同じような取り組みを行っているゲーセンもあると思うが、ロボットではさらに、基板を店舗に持ち込んでの通電確認や稼動、そして個人が主催するゲーム大会やイベントの実施にも対応しているのだ(いずれも有料)。
「基板の持ち込みは、配信などを希望されるプレイヤーさんのほか、基板の故障リスク回避のために稼動させて動作確認したい、という声に応えてのものです。お客様が主催される大会は、対戦格闘ゲームを中心に毎月開催されていますが、私どもはゲームのレンタルを始め、配信や実況などの環境を準備しています」(山崎氏)
大会実施の費用はさほど高額ではないし、店側のサポートもかなり手厚い。そこまでするのはなぜなのか?
「やっぱり、テレビゲームで盛り上がっている様子って、見ているだけでも楽しいですし、どうせなら、その盛り上がりの手助けをしたいじゃないですか。私どもは、そのための場を提供しているだけですから……」(山崎氏)
男気! “言うは易く行うは難し”で、ビジネスである以上、簡単に続けられる類のものでもない。それでも、プレイヤーを最優先で考える姿勢には頭が下がる……。
そんなビデオゲームミュージアム ロボットは、ちょっと遠出しても行ってみる価値ありだし、内輪で集まって小規模なゲーム大会を開くのもおもしろそう。ぜひロボットで、レトロゲームを存分に堪能してほしい!
【店舗案内】
ビデオゲームミュージアム ロボット 深谷店
Twitterアカウント:@VGM_Robot https://twitter.com/vgm_robot
所在地:〒366-0052 埼玉県深谷市上柴町西4丁目12-1
電話:048-573-3951
営業時間:10時~24時(年中無休)
ライブ配信や稼動中のゲームの情報などはTwitterをチェック。記事中で触れている、ゲーム大会などの実施や基板関連の稼動について、それにともなう費用などの各種問い合わせも、窓口となるTwitterアカウントへ。店舗には駐車場あり。最寄り駅はJR高崎線の深谷駅だが、駅から店舗まではそこそこの距離がある。深谷駅南口からアリオ深谷を目指すのがオススメ。