既報の通り、エレクトロニック・アーツが同社の人気ミリタリーFPSシリーズ最新作『バトルフィールド5』を発表。プレイステーション4/Xbox One/PCで2018年10月19日に世界発売する。

 公開されたトレイラーは、シネマティックトレイラーかと思いきや、途中から実際のゲーム画面らしきユーザーインターフェースが入ってくるという構成。スライディングからの背面での匍匐姿勢への移行などが描写されており、他にどんなアクションがあるのか気になるところ。

 日本時間の本日早朝に行われたワールドプレミア配信では、開発チームによって本作のさまざまな要素が明かされた。

キャンペーンでは“大戦の書”形式を継続

 まずキャンペーンモードでは、シリーズで前作にあたる『バトルフィールド 1』からの“大戦の書”(War Stories)形式を継続。これは大戦期における各地でのさまざまな兵士の様子をオムニバス的に描写するものだ。

 ノルウェーの対ナチスレジスタンス活動に参加した女性兵士などが登場する模様で、その他のロケーションとしては、フランスの田舎やギリシャ、オランダのロッテルダム、北アフリカといった地域が言及されていた。ヨーロッパ戦線が主軸になるようだ。

マルチ対戦モードには4日間の戦いを描く“グランド・オペレーション”が登場

 マルチプレイ対戦では、最大64人対戦のおなじみ“コンクエスト”モードなどに加え、新モードとして『バトルフィールド 1』の“オペレーション”の発展形である“グランドオペレーション”が登場予定。このモードでは、マップやルールの異なる4ラウンドを通じて4日間の戦いを描くという。

 また、カスタマイズ要素としては、兵装などに加えて兵士の外見のカスタマイズなども可能になる。

 なおカスタマイズした兵士や武器やビークル(搭乗兵器)のセットアップは、“The Company”(中隊)と呼ばれるコレクションに保存しておける。これが可能かは明確ではないが、状況に応じてセットアップを一気に交換するといったこともできたら面白そうだ。

 ちなみに「開発陣の好きな兵器」として、ティーガーI戦車やグロスフスMG42機関銃などが言及されていた。

 そして新たな防衛手段となる“Fortifications”という新要素も。これはリソース(資源)を消費して、特定の場所に機関銃を据え付けたり、小さな塹壕を掘ったり、遮蔽物を修復できるという建築系の要素となる。

Co-opモード“コンバインド・アームズ”

 また、4人Co-op(協力)プレイの“コンバインド・アームズ”というモードも発表に。あるミッションの内容として、敵の前線の背後にパラシュート降下して連続する目標をクリアーしていくといった概要も紹介された。

 開発サイドでは、このモードをシングルキャンペーンとマルチプレイの中間に位置する、新しいプレイヤーの訓練に最適なコンテンツととらえている様子。なかなかハードな内容になるようなので、確かにベテラン兵士が戦場で生き残る秘訣を教示しながら特訓する、というのはアリかもしれない。

シーズンパスは撤廃し、継続的な“タイド・オブ・ウォー”アップデートを提供

 発表がひときわ盛り上がったのが、プレミアムパス/シーズンパスの撤廃が明言されたシーン。直近のシリーズでは追加コンテンツが有料DLCとして提供され、シーズンパスなどで入手するというのが一般的だったが、本作では“タイド・オブ・ウォー”という方針を取ることが明かされた。

 いわく、本編を購入したすべてのプレイヤーがローンチ後に追加予定の全マップ・モードを楽しめるという。“Tide of War”はその継続的なコンテンツアップデートを約束するもので、新たなビークル、武器、イベント、ドッグタグとエンブレム、フェイスペイント、兵士のスキンなどが順次追加されていくそう。

 いわばエレクトロニック・アーツの『スター・ウォーズ バトルフロントII』や『タイタンフォール2』などでの方針を踏襲するものとなるが、そこで気になるのがそれ以外の部分で追加の課金要素があるのか、あった場合はどういう形式になるのかだ。

 開発チームは「『バトルフィールド』はスキルベースのゲームであり、Pay 2 Win(課金で強くなれるような形式)ではない」と強調しており、本作で兵士の外見を細かく弄れるようになったというあたりが関係してくるのかもしれない。

 実際『タイタンフォール2』には外見やモーションなどに関する課金要素があり、『スター・ウォーズ バトルフロントII』では当初の仕様が物議をかもした後に、課金要素は外見に関するアイテムをアンロックするものに変更されている。