コーエーテクモホールディングスが、2018年3月期の業績を発表。売上高は389億2600万円(前年同期比5.1%増)、営業利益117億1100万円(同33.4%増)、経常利益182億9300万円(同20.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は130億1700万円(同12.0%増)。売上高、営業利益、経常利益、当期純利益ともに経営統合以来、最高の業績となったという。

 成果を収めたのは、IPのグローバル展開。2017年11月に『信長の野望・大志』が発売され、『信長の野望』シリーズの世界累計出荷本数が1000万本を達成。また、任天堂の『ファイアーエムブレム』シリーズと、『無双』シリーズのコラボレーションタイトル『ファイアーエムブレム無双』は、出荷本数が全世界で100万本を突破。ほか、IPを許諾し、海外でサービス中のスマートフォンゲーム『真・三國無双 斬』は1000万ダウンロードを超えたという。決算短信によると、コラボレーションやIP許諾等のロイヤリティ収入が増加したことが、利益率の向上につながったとのこと。

 主軸となるエンタテインメント事業は、売上高は353億8900万円、セグメント利益は109億3800万円。『真・三國無双 8』はグローバルで73万本の販売、『進撃の巨人2』は52万本の販売となった。

 アミューズメント施設運営事業は売上高は15億3600万円、セグメント損失は3億6200万円。既存店売上高は、大型景品搭載のプライズゲーム機の導入が奏功し、前年同期を上回ったものの、筐体“VR センス”の販売が計画を下回り、セグメント損失が発生したとのこと。

 2019年3月期については、売上高410億円(前年同期比5.3%増)、営業利益120億円(同2.5%増)、経常利益175億円(同4.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益125億円(同4.0%減)を見込む。

 また、今期より3ヵ年の中期経営計画を策定。2021年3月期には売上高510億円、営業利益170億円、経常利益210億円の達成を目指す。 拡大するグローバル市場に向けて、販売本数が全世界で500万本級のパッケージゲーム、ユーザー売上が月商10億円を超えるスマートフォンゲームを創発していくとのことだ。