2018年2月13日(現地時間)よりカナダ、モントリオールで開催中のPC版『レインボーシックス シージ』のプロリーグ“Six Invitational 2018”。本大会は、ヨーロッパ、北アメリカ、ラテンアメリカ、アジア各地域優秀な成績を出した16チームがカナダ、モントリオールに集いワールドチャンピオンの座を賭けしのぎを削る、いわばプロリーグの最終決勝戦だ。日本からはシーズン3アジア太平洋地域代表として日本のチーム“eiNS”が参戦している。

 現地時間の2月14日に行われたFaZeClan戦では、2−0で敗北。撃ち合いの強さ、そしてカバーを崩さず突入しラッシュをしかけるFaze Clanの戦法に、eiNSは苦戦を強いられてしまった。しかし、続くeRa EternityはeiNSが勝利を納め、グループステージ最終試合への出場を手に入れる。本日朝6時からeRa Eternity戦が開始される予定だ。(日本語配信はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=TuxiJjuPItA

 本稿では、昨日行われたeRa Eternity戦を簡単に振り返るとともに、グループステージ(予選)会場の様子をお届けする。

『レインボーシックス シージ』プロリーグ“Six Invitational” eiNSが米プロチームに勝利!  2月16日朝6時よりグループステージ最終試合がスタート_03
『レインボーシックス シージ』プロリーグ“Six Invitational” eiNSが米プロチームに勝利!  2月16日朝6時よりグループステージ最終試合がスタート_02
ウォームアップスペースで待機しているeiNSのメンバー。各々練習をしたり、ほかチームの対戦を見て研究を行ったり。
『レインボーシックス シージ』プロリーグ“Six Invitational” eiNSが米プロチームに勝利!  2月16日朝6時よりグループステージ最終試合がスタート_04
試合の最終セットアップ。試合前にはサウンドテストなどが入念に行われる。

eiNS vs eRa EternityはeiNSが勝利

 ファーストマップはeiNSがピックしたオレゴン。eiNSが攻撃側でスタートしインのカンデラ、フラッシュバンを効果的に使い敵を徐々に殲滅していく。敵チームの移動先を完全にロックし、包囲網を固めたeiNSは難なく第1ラウンドを勝利する。しかし、その後のラウンドはeRa Eternityが勝利し、5−1でフィニッシュ。第1マップはeRa Eternityが勝利する結果となった。2〜4ラウンドはキルの交換が多くどちらがラウンドを取るか読めない状況が続いたが、5ラウンド目でeRa EternityがeiNSの戦略に適応したように見える。eiNSはSix Invitational予選でなんどもピックしているオレゴンでまだ勝利を納めていないため、今後どのマップをピックするかという課題が残る結果となった。

 幸先のいいスタートを切ったeRa Eternityだが、つづく第2マップは領事館でeRa Eternityは苦戦を強いられる。蓋を開けてみると3-5でeiNSの勝利という結果で、チーム全体の実力差は均衡してはいるが、eiNSのPapilia選手が10キル以上を取り勝利に貢献した。続く第3マップの国境は2−5で勝利を納め、見事グループステージ最終予選への切符を手にした。

 FazeClan戦よりはチーム内でのコミュニケーションがしっかり取られており、eRa Eternityの戦術に徐々に対応できたeiNS。とくに第2マップでの撃ち合いの強さや第3マップでラストキルを取る決定打を決め見事にeRa Eternityの選手を封じたPapilia選手の活躍が印象に残った。

 FazeClanでの完敗を経て望んだeRa Eternity戦だが、プレッシャーを跳ね除けて見事勝利を掴んだeiNS。FazeClan戦後はナーバスな状態に陥っているように見えたが、今回は非常に試合を楽しんでいるようだった。とはいうものの次の相手はプロリーグシーズン3の王者ENCE sports。勝って兜の緒を締めつつも、ぜひeiNSには試合を楽しんで欲しい。