2018年2月10日~11日、千葉・幕張メッセにて開催された、ゲーム実況とゲーム大会の祭典“闘会議2018”。『スプラトゥーン2』ブースでは、ナワバリバトルの最強チームを決める“第3回スプラトゥーン甲子園”の関東地区大会と、全国決勝大会が行われた。

 ナワバリバトル最強の座を目指して戦う“スプラトゥーン甲子園”。前回大会まではWii Uで発売された『スプラトゥーン』を用いていたが、今大会から使用ソフトはNintendo Switch用ソフト『スプラトゥーン2』に。即ち。今大会のチャンピオンは、『2』を用いた大会の初代チャンピオンとなる。本記事では、前回大会を超える盛り上がりを見せた全国決勝大会の模様をお届けする。

第3回スプラトゥーン甲子園決勝リポート。『スプラトゥーン』の王がリベンジを果たす!【闘会議2018】_02
オープニングから多くのファンが駆け付け、決勝戦が行われるころにはブースから人が溢れていた。

 全国決勝大会が始まると、テンタクルズによるハイカラニュースがチームを紹介。ゲーム内のギアブランドがスポンサーを務めるユニフォームを着た代表チームのメンバーが入場し、地区大会を勝ち抜いた全16チームがずらりと並んだ。その後、くじ引きでトーナメントの枠組みが決まるたびに大きな歓声が上がり、会場の興奮が冷めやらぬ中、“ナワバリバトル最強”の座を懸けたバトルが、ついに開幕するのだった。

◆決勝大会出場チーム

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東海地区代表/理論上
東海地区代表/イノセンス
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東北地区代表/東北特許許可局許可局長
北海道地区代表/ばぼにゃんず†
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近畿地区代表/万事屋
近畿地区代表/フレンズ
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中国地区代表/爆熱ヌロワンヌの一族
A.S.Kids!
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九州地区代表/帰ってきたSPC
九州地区代表/ガリガリーズ
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ジャンプフェスタ選抜/キャンピング時代キタコレ
ジャンプフェスタ選抜/さくら♪イカ祭り
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オンライン代表/GG BoyZ
関東地区代表A/チョコミント
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関東地区代表B/DetonatioN Gaming
関東地区代表C/soityuber-

 まずは、決勝大会のルールを解説。ナワバリバトルで対戦が行われ、2本先取したチームが勝ち上がり、決勝戦は3本先取で優勝が決まる。対戦ステージは8種類の初期ステージからクジで決定するが、一度戦ったステージは排除される仕組みだ。

 さて、試合はと言うと、初戦から好勝負の連続。さすが全国の地区予選を勝ち上がった代表者どうしということで、文字通り“1回戦から決勝戦”と言っても過言ではない試合に、会場のテンションも最初からマックス! 一進一退の試合展開が多く、あと5秒あれば勝者が変わるような接戦が相次ぎ、選手だけでなく観客も一喜一憂しながら盛り上がっていた。見ているだけでも手に汗握る状態なのだから、選手たちは楽しみつつも大きな緊張の中で戦っていたに違いないだろう。そんな熱気渦巻くステージでの激戦を勝ち抜いて、ベスト4に進出するチームが決定!

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練習を積み重ねた者どうしの本気の戦い! ナワバリバトルの頂点を決める戦いの結果やイカに!?

 ベスト4まで勝ち上がったチームは、ガリガリーズ、理論上、GG BoyZ、フレンズの4チーム。ここまで勝ち抜いてきたチームの実力は言わずもがな。だが、優勝という目標が現実のものとして見えてきたことで、緊張も増す中での戦いとなる。とはいえ、日々練習を重ねてきたプレイヤーどうしによる本気の意地のぶつかり合いが見られることに、いち『スプラトゥーン』プレイヤーとして、興奮してやまない。ここからは、試合展開を交えながらお伝えしていく。

準決勝第1試合“ガリガリーズ”対“理論上”

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 初戦のステージはガンガゼ野外音楽堂。序盤からガリガリーズが速攻を仕掛け、中央を制圧。ガリガリーズが主導権を握って試合を進めていく形となったが、残り1分で理論上が押し返す展開に。最終的にステージ全体がマーブル状に塗られた結果、理論上が先取した。

 2本目はタチウオパーキング。お互いに自陣をきれいに塗ってから中央で激突。互いに相手陣への進入を試みつつも、そのまま残り30秒まで拮抗した状態が続く。試合終了間際のガリガリーズによるハイパープレッサーをきっかけに試合が動き、ガリガリーズが勝利を収めた。

 3本目はコンブトラック。最初に中央を制圧したのは理論上。ガリガリーズはひとりずつ倒されてきびしい展開が続いていたが、外周から徐々に打開。相手陣を押さえたことをきっかけに有利な状態を築いてそのままガリガリーズが勝利し、決勝に駒を進めた。

準決勝第2試合“GG BoyZ”対“フレンズ”

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 この対決では、試合前にフレンズのリーダーが、30000人以上が参加したオンライン予選から勝ち上がってきたGG BoyZに対して、先日開催された“王者vs挑戦者”のフェスの結果を引き合いに出し、「挑戦者である自分たちが王者を倒す」と宣言。この宣言を受けて、会場もプレイヤーもテンションが上がりきったところで試合がスタートした。1本目はガンガゼ野外音楽堂。初動で相手をいきなり3人倒したGG BoyZがまずは完全制圧。フレンズが裏取りを仕掛けるも、それをことごとく潰したGG BoyZが先勝。

 続く2戦目はチョウザメ造船。フレンズは、今大会を通してあまり見かけなかったチャージャー(スプラスコープ)を採用。チャージャーは、攻めて来る相手をここぞというタイミングで仕留め、序盤のペースを握った。また、残り20秒で押し返されそうになるも粘り強く守り切ったフレンズが2本目を取り返した。

 3本目のバッテラストリートは、GG BoyZがいきなり相手陣まで押し込む形となった。打開が難しいステージではあるが、フレンズがうまく打開し、アメフラシに合わせて前線を押し上げていく。一時はフレンズ優勢となったが、イカスフィアをきっかけに残り30秒で再びGG BoyZが押し込む展開に。残り10秒でふたり倒したフレンズが最後の反撃を見せるも一歩及ばず。GG BoyZが決勝進出を決めた。

決勝戦“ガリガリーズ”対“GG BoyZ”

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 決勝戦のカードは、九州地区大会のイカス屋台の準決勝と同じ顔合わせ。そのときはガリガリーズが勝利を収めたが、GG BoyZがリベンジを果たすのか、一方、ガリガリーズが返り討ちにするのかが見どころの一戦となった。決勝戦前には、優勝した大会を振り返る両チームのPVが流れ、「濃口シオカラ節」に合わせてそれぞれの選手が入場。この特別感溢れる演出に、会場のボルテージは最高潮に達する! そして、3本先取で行われる決勝戦がスタートした。

 まず1本目はバッテラストリート。ガリガリーズが先手を取って相手陣まで制圧。GG BoyZが固まって攻め上がることでなんとか打開に成功するも、残り1分半のタイミングで全員が倒されて再び押し込まれてしまう。しかし、今度はガリガリーズがほぼ同じタイミングで4人が倒されるも、なんとか中央で戦線を維持。そのまま一進一退の攻防のすえ、最終的にガリガリーズが押し込む形で決着した。

 2本目は海女美術大学。自陣を塗らずに初動で相手陣まで攻め上がったGG BoyZが、怒涛の勢いで盤面を制圧。ガリガリーズが打開を試みるも、相手が攻め上がるタイミングでうまくスペシャルウェポンを使い、そのままガッチリと押さえ込み、GG BoyZの完勝となった。

 3本目はチョウザメ造船。ガリガリーズが中央広場に先着し、そのまま確保。ハイパープレッサーとアメフラシで戦線を押し上げ、終始ガリガリーズのペースで試合は展開していた。しかし、残り30秒の時点で相手を3人倒したGG BoyZが一気に逆転! そのまま決着した。これでGG BoyZが2勝目を挙げ、王者にリーチをかけた。

 4本目はガンガゼ野外音楽堂。初動から一気に相手陣に攻め入ったGG BoyZが、自分たちが立ち回りやすい場所を確保。ガリガリーズが打開するためにハイパープレッサーを使うとイカスフィアで乗り切るなど、魅せるプレイも飛び出しつつ、一進一退の攻防が続いていった。最終的に、互いが互いの陣地を塗り合う展開となるも、残り5秒でガリガリーズが3人倒されて勝負あり。GG BoyZが、『スプラトゥーン2』初王者の地位を手にすることになった。

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 全国決勝大会に出場したチームはいずれも強豪で、どこが優勝してもおかしくなかったように思う。しかし、地区大会での敗北を経て、ステージごとの立ち回り、劣勢時の打開力、状況に合わせた判断力、そして個々の確固たる強さなど、優勝に足る多くの要因がGG BoyZにはあった。スプラトゥーン甲子園の3代目チャンピオン、そして『スプラトゥーン2』での初代チャンピオンとなった彼らに心から拍手を贈りたい。

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 表彰式では、登壇したイカ研究員さんから、テンタクルズのamiiboの発売のほか、新ステージや新ブキの情報が公開され、会場とニコニコ生放送のコメントは大盛り上がりに。今後の続報を期待しつつ大会は閉幕。最後に、大会に参加した全チームの名前がクレジットされたエンディング映像が流され、2017年9月からスタートした第3回スプラトゥーン甲子園は終了した。

 大会終了後もその場からすぐさま帰る人は少なく、余韻に浸っている人がたくさんいた。ファンの声に耳を傾けるイカ研究員さんの姿もあり、またこのような機会があれば、多くの人が参加するだろうということは想像に難くない。(開催は未定ですが)つぎの大会で、選手の皆さんにお会いできることを楽しみにしています!

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