2018年2月9日~11日、千葉・幕張メッセにて開催されている“ジャパン アミューズメント エキスポ 2018”(JAEPO 2018)。サファリゲームズブースに置かれたタノシマスの縦画面縦スクロール『アカとブルー Type-R』は、スマートフォン版『アカとブルー』をベースに、新規開発中のexA-Arcadia基板+レバーとボタンというコントロール系で動作させるように作り直されたものとなっている。

 今回出展されたイベント限定特別バージョンでは、自機は“アカ・シンク”が搭乗する“ファイアバード”のみがプレイ可能で、ステージは2まででEND。1ステージごとにクリアーするとメニュー画面に戻っていたスマートフォン版と異なり、ステージクリアーするとチェイン数とスコアが表示され、ボタンを押すとつぎのステージへと移行するという作りになっており、ステージクリアーで回復していたライフ(ストック3)やBOMBエネルギーは次ステージへ持ち越しとなっている。また、幅広い層に対する措置として搭載されていたオートボムは出展版では外されている。モデルのクオリティーアップやサウンド品質の向上なども施されており、細かい変更点はリリース記事を参考にしていただきたい。

大画面&スムーズな動きで楽しめる弾幕STG『アカとブルー Type-R』をさっそく体験!【JAEPO 2018】_02
大画面&スムーズな動きで楽しめる弾幕STG『アカとブルー Type-R』をさっそく体験!【JAEPO 2018】_01
キャラクターデザインを担当している佐悠さんの新規描きおろしキービジュアルが筐体上部を彩る。
ブルー・サーニのコスプレをしている村岡仁美さん(左)とタノシマスの木村浩之氏。

 タノシマス代表の木村浩之氏によれば、新基板となるexA-Arcadia基板での制作は「作りやすいハード」との感想。出展版は2週間ほどで仕上げられた。液晶画面でのプレイでも、入力遅延もできるだけ抑え込んであり、プレイして違和感は感じられなかった。exA-Arcadia基板はコンシューマーで言えばプレイステーション4並みのポテンシャルがあるという話で、本作ではその性能を使い切らなくても、エフェクトなども含め処理落ちなどすることなくHD画質のクオリティーで動作できているということで、レベル5でのボムの撃ちこみによる大量のスコアアイテムの出現などでも、動作が重くなるようなことはなかった(意図的なスロー処理はプログラムされたものが動作している)。また、大型画面でのプレイはやはり弾幕が見やすくなっているというメリットは大きいと感じられた。入力デバイスの変更を考慮した自機の移動速度調整や、敵弾の調整などもあり、難易度はやや高くなっているかもしれない。

 『アカとブルー Type-R』は今年下半期の稼動を予定して制作が進められているということだが、製品版では、アーケード版らしいオーソドックスなシューティングゲームを目指して制作していくとのこと。液晶だけでなくブラウン管での稼動までも想定する画面解像度の変更だけでなく、ステージも最終面までシームレスに繋がっていく作りになる。もうひとつの自機、“ブルー・サーニ”が搭乗する“ブルーアウル”に関しては、“ファイアバード”に比べて高い自機の移動速度、そしてボムの射出方向がレバー入力に対して反対方向(リバース操作)という違いがあるが、どういったチューニングにするのかはこれから調整していくという。

大画面&スムーズな動きで楽しめる弾幕STG『アカとブルー Type-R』をさっそく体験!【JAEPO 2018】_03
大画面&スムーズな動きで楽しめる弾幕STG『アカとブルー Type-R』をさっそく体験!【JAEPO 2018】_04
筐体付近には“アカ・シンク”と“ブルー・サーニ”の大型POPが展示されているので目印になるだろう。