2018年1月13日、東京・秋葉原にて、アークシステムワークス主催の戦績優秀プレイヤー表彰イベント“ARC SYSTEM WORKS FIGHTING GAME AWARD 2017”が実施された。『GUILTY GEAR Xrd REV 2(ギルティギア イグザード レヴ ツー)』(以下、『GGXrdR2』)と『ブレイブルー セントラルフィクション』(以下、『BBCF』)の強豪プレイヤーたちがハイレベルな試合を披露したイベント模様をリポートする。

『GGXrdR2』『BBCF』2017年に活躍したプレイヤーが集結し、ハイレベルトーナメントを披露した“ARC SYSTEM WORKS Fighting Game Award 2017”をリポート_37
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 本イベントは、アークシステムワークスが手掛ける『GGXrdR』と『BBCF』の対戦シーンにおいて、2017年に大きな戦績を残したプレイヤーを表彰するイベントだ。2017年に開催された大型大会で優勝した選手を中心に、各タイトル8名がアークシステムワークスにより事前に選出。計16名が秋葉原に集結し、オフライン対戦のトーナメント戦を披露した。

 会場となったのは秋葉原にあるe-sports SQUARE AKIHABARA。当日はフロアに観客席を用意し、多くの観戦者を歓迎。ステージにはプレイステーション4版の対戦台が1セット設置され、すべての試合を大型モニターに映して進行した。

 トーナメントレギュレーションは両タイトルともに2試合先取制(グランドファイナルのみ3試合先取制)、敗者復活のあるダブルイリミネーション形式を採用。正午より『GGXrdR2』部門から試合開始となった。

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会場の一角では来場者へドリンク無料配布のサービスを提供。
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イベント冒頭にはアークシステムワークスの木戸岡稔代表取締役社長が挨拶。2018年は、アークシステムワークス創立30年、『ギルティギア』シリーズ20周年、『ブレイブルー』シリーズ10周年となる節目を喜び、今後のさらなる発展を約束した。
司会進行を担当したのは、格闘ゲームイベントではお馴染みのコーリーこと郡正夫さん。

『GGXrdR2』部門

 本作はグラフィックに3Dモデリングを用いた2D格闘ゲーム。美麗なビジュアルの魅力的なキャラクターたちが、自由度の高いド派手なバトルをくり広げる作品だ。本部門の出場選手は以下の8名。

ナゲ選手(ファウスト) GODSGARDEN #12 優勝者枠
るき選手(ディズィー) ARC REVO 2017 優勝者枠
小川ザトー選手(ザトー) ARC REVO 2017 優勝者枠
DARU選手(イノ) ARC REVO 2017 優勝者枠
サミット選手(チップ) "賽" 優勝者枠
おみと選手(ジョニー) EVOLUTION 2017 優勝者枠
竹原選手(ラムレザル) オンライン予選枠1
りおん選手(カイ) オンライン予選枠2

 “ARC REVO 2017 優勝者枠”で出場したDARU選手は韓国のプレイヤー。今回のイベントのために韓国から来日参戦した。トーナメント途中では元チームメイトの暴君・小川ザトー選手と当たり、見事に撃破する活躍を見せ、いまや脅威となりつつある海外勢の力を見せつけていた。

 観戦時の特徴として、今回は観戦サポートシステムの“bi-e-play”を使用して選手の心拍数をリアルタイムでモニターに表示する機能を導入。対戦模様と選手の緊張感を見比べながら観戦する試みが取り入れられた。また試合の合間には直前の対戦のリプレイを再生し、MC席のメンバーによる振り返りや詳しい解説が披露。バトルの注目点が細かく観戦者に伝えられた。

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実況担当はGODAGARDEN所属の神園さん(写真左)。解説はアークシステムワークスの関根氏(写真右)が担当。
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 トーナメントを勝ち上がり、TOP3に進出したのはウィナーズのるき選手とおみと選手、ルーザーズの竹原選手だ。

ウィナーズファイナル るき選手vs.おみと選手
立ち回りではるき選手の読みが冴え、ジョニーの接近に対する置き牽制や要所のブリッツシールドでペースを握る。対するジョニーはじっくり戦い、対空の上段ミストファイナーや防御時の投げ返しなどで応戦。勝負どころでジョニーが一気に大ダメージコンボをキメるシーンが目立ち、おみと選手の勝利となる。

ルーザーズファイナル るき選手vs.竹原選手
序盤はディズィーの飛び道具攻勢が続くも、途中から竹原選手の得意な対空投げが要所で決まるようになり、試合カウント1ー1に。3試合目はラムレザルがダウロを連発する強気な姿勢。端でダウンを奪われた際にも投げを読みきって打撃をヒットさせる鋭さを見せ、ラムレザルが勝利をもぎ取る。

グランドファイナル おみと選手vs.竹原選手
剣の設置攻撃を用いて手数の多さで立ち回るラムレザルに対し、落ち着いて対応していくジョニー。序盤はラムレザルのラッシュが光り1試合を奪うが、中盤以降はジョニーのペースに。ラムレザルのジャンプに対して狙い撃つ上段ミストファイナーが的確に機能し、ジョニーが3試合を先取して決着。

 以上の結果により、『GGXrdR2』部門はおみと選手の優勝となった。

『GGXrdR2』部門 リザルト
優勝 おみと選手
準優勝 竹原選手
3位 るき選手
4位 サミット選手
5位 小川ザトー選手
5位 DARU選手
7位 ナゲ選手
7位 りおん選手

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優勝のおみと選手には盾と副賞のアーケードコントローラーが贈呈。参戦メンバーには全員にメダルが授与された。おみと選手は2018年も変わらず、「『ギルティ』シリーズが続く限りプレイしていく」とコメント。溢れる作品への愛とモチベーションの高さを示していた。
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表彰式後には告知タイム。2018年1月20日発売のノベル『GUILTY GEAR BEGIN』の著者・根岸和哉先生とカドカワの稲垣氏が登壇し、同作をPR。
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続いては本作ゼネラルディレクターの石渡大輔氏より告知。時期は明らかにしていないが、バトルバランスの調整を施すなどのアップデートを予定していることが発表された。

『BBCF』部門

 休憩を挟み、続いては『BBCF』部門が開始。本作は登場キャラが固有の“ドライブ能力”を有しており、個性と個性がぶつかる高速の2D格闘ゲームだ。出場選手は以下の8名。

Monster選手(イザナミ、ナイン) Braver's Revel 2017 優勝者枠
こんばんはGACKTです選手(ハクメン) Braver's Revel 2017 優勝者枠
BE/Dora選手(バング) オンライン予選枠2
マトイ選手(ココノエ) オンライン予選枠1
マイスター選手(Λ-No.11-) GATEWAY TO BLAZBLUE 優勝者枠
Grover選手(カルル) 海外特別枠
フェンリっち選手(ジン) ARC REVO 2017 優勝者枠
イワシ選手(ラグナ) ARC REVO 2017 優勝者枠

 Grover選手はアメリカから特別招待で来日参戦したカルル使い。日本の強豪プレイヤーたちを相手に、ニューヨーク仕込みのブレイブルーを披露した。また、対戦シーンにおいて現在最強プレイヤーと言われるフェンリっち選手は、やはり今回も万全の仕上がり。トーナメント途中では実兄のイワシ選手との兄弟対決が実現し、会場を盛り上げた。

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本部門はアークシステムワークスの小澤氏(写真左)が実況、新宿スポーツランド本館のなかおさん(写真右)が解説を担当した。
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 本部門のTOP3に勝ち上がったのはウィナーズのマトイ選手とフェンリっち選手、ルーザーズのMonster選手の3名だ。

ウィナーズファイナル マトイ選手vs.フェンリっち選手
マトイ選手は各種飛び道具で立ち回りのペースを握るものの、要所でジンの狙いすました吹雪対空が機能。ココノエの立ち回りや攻めに対応しきったフェンリっち選手が勝利。

ルーザーズファイナル マトイ選手vs.Monster選手
1試合目はマトイ選手がMonster選手のイザナミを撃破。2試合目はイザナミからナインに使用キャラを変更したMonster選手が取り返す。3試合目、お互い慎重な立ち回りでダメージを奪い合う接戦となり、最後は一瞬の隙にレバー前+下Cを差し込んだココノエがコンボを完走して決着。

グランドファイナル マトイ選手vs.フェンリっち選手
ウィナーズファイナルと同様に、ココノエが各種飛び道具を布石にジンに攻め入ってラッシュのチャンスをつかむものの、フェンリっち選手は大きな被弾をすることなく対応。ジンが攻め手に回った時には着実にココノエにダメージを与え、試合を有利に展開して2試合を先取。3試合目にはココノエのディストーションドライブを見てから空中ディストーションドライブで返すテクニックを見せ、ジンの3連勝で決着。

 以上の結果により『BBCF』部門はフェンリっち選手の優勝となった。

『BBCF』部門リザルト
優勝 フェンリっち選手
準優勝 マトイ選手
3位 Monster選手
4位 イワシ選手
5位 BE/Dora選手
5位 こんばんはGacktです選手
7位 マイスター選手
7位 Grover選手

大会模様タイムシフト ニコニコ生放送 twitch.tv

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本部門優勝のフェンリっち選手にも盾と副賞のアーケードコントローラーが贈呈。参戦メンバー全員にメダルが授与された。フェンリっち選手は2018年の目標として、同月開催のEVOJAPAN制覇を掲げる。まずは目の前の目標に集中して臨みたいとのことだ。
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表彰式の後は森氏より告知。新作格闘ゲーム『ブレイブルー クロスタッグバトル』の発売日と、プレイアブルキャラとして人気アニメ『RWBY』からブレイクの参戦が発表。加えて『ブレイブルー』関連書籍をアピールした。
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 なお、『ブレイブルー クロスタッグバトル』の発表内容に関しては下の記事で詳細を掲載しているので、こちらもあわせてチェックしてほしい。