2017年12月7日、東京・ベルサール秋葉原にて『Fate/Grand Order Arcade』(以下、『FGO Arcade』)の ゲーム機お披露目会が開催された。ここではその模様をお届けする。
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キービジュアルや参戦サーヴァント発表など、初出情報満載だったステージイベント
イベントにはFGO PROJECT クリエイティブディレクターの塩川洋介氏（ディライトワークス）、『FGO Arcade』のディレクター伊神公博氏（セガ・インタラクティブ）、そして『Fate』シリーズでアルトリア・ペンドラゴンを始め多数のサーヴァント(キャラクター)を演じる川澄綾子さんが登壇。まずは今年7月に行われた“Fate/Grand Order Fes. 2017 ～2nd Anniversary～”で『FGO Arcade』の製作が発表された際の反応や、その時点で公開された情報が改めてアナウンスされた。
川澄綾子さん(写真左)、塩川洋介氏(写真中央)、伊神公博氏(写真右)。
2017年7月に公開されたサーヴァントや概念礼装のリアルカード。このときには、今回のロケテストで操作可能なアルトリアやアタランテに加え、マシュ、ヘラクレス、クー・フーリン(キャスター)などもPVに登場していた。
公開中の情報の振り返りがひと通り終わると、『FGO Arcade』の新たなキービジュアル、筐体、2017年12月8日～10日のロケテストで使用できるサーヴァントの各種アクションを紹介するPV第2弾といった新情報が立て続けに発表された。
「ふだんよりも戦いを想起させる躍動感のあるイラスト」(塩川氏)というオーダーで発注された『FGO Arcade』のキービジュアル。サーヴァントのイラストはすべてスマートフォン向け『FGO』でキャラクターデザインを担当しているイラストレーターさんが手掛けているとのこと。
キービジュアルには酒呑童子、カルナ、ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕、イシュタル、そしてエドワード・ティーチなど、ロケテストでは使えなかったサーヴァントも描かれており、今後の展開も気になる発表になった。
スマホでの操作に慣れ親しんだ『FGO』ユーザーへの遊びやすさを意識して設計されたという筐体。モニターをタッチしての操作が多く盛り込まれており、ボタンやグリップを使った操作はシンプルにまとめられているのが特徴的。
PV第2弾はロケテストで操作できたアルトリア、エミヤ、アタランテ、エリザベート・バートリー、ジークフリート、レオニダス一世らにフィーチャーした内容。3D化して迫力が増した各種アクションが堪能できる。
『Fate/Grand Order Arcade』 PV 第2弾
ロケテストで使用できたサーヴァントと概念礼装の一覧はこちら。『FGO』プレイヤーにとっては、ゲームの基本であるクラス相性による3すくみが体感できる選出に加え、実用性の高い”ガチ”仕様な概念礼装のラインナップも注目ポイントか。
さらに会場ではPV第2弾に続き、アルトリアとレオニダスのイラストと『FGO Arcade』内の3Dモデルを比較した映像や、アタランテ、エリザベートの宝具使用時の動画も公開。『FGO』のテイストを限りなく再現したうえで、アーケード版ならではのディティールアップが施されている点を、塩川、伊神両氏が解説した。
前髪の”透け感”や、アルトリアのインビジブルエア(右腕に持つ剣を覆うエフェクト)の表現にこだわったというCGモデル。
レオニダス一世は身に着けている鎧や槍の金属の重厚感、もとのイラストの特徴である絵画のような描き込みの再現と、ほかのサーヴァントと並んだ際の整合性に注力したとのこと。
3DCGで描かれたからこそ可能な迫力あるカメラワークが印象的だったアタランテ、エリザベートの宝具展開。
映像、動画での新要素紹介が終わると、筐体を使った実機での体験プレイに移行。ここではプレイヤーに川澄さん、ゲーム全体の流れの解説とアドバイスを伊神氏、塩川氏が担当するという形で進行した。「アクションゲームはあまり得意ではないです……」と語っていた川澄さんだったが、相手に一度も撃破されることなく2戦連続で勝利。塩川氏、伊神氏ら開発スタッフが製作当初から念頭に置いていたという「川澄綾子さん(のようなアクションゲームが不慣れな人)でも楽しめるゲーム」にするという目標は、ひとまず達成できたようだ。
最初に川澄さんが選んだのはやはり自身が演じているアルトリア。連続攻撃をテンポよく決めつつ宝具も見事にヒットさせるというプレイ内容で勝利を収めた。
2戦目はレオニダス一世を1体目のサーヴァントに選んだ川澄さん。『FGO』本編で一度も使ったことがないサーヴァントだったため、宝具の効果を知らずに発動するというおもしろハプニングなどもありつつ、こちらも完勝。
今回の実機プレイで印象的だったのが『FGO』にはないガードの存在。ガードが成功した際に鳴る、剣と剣のぶつかり合う音がシリーズの原点『Fate/stay night』を知るファンにとっては懐かしく心地よかった。また、ガードのテクニック次第ではクラス相性差も克服できそうな印象も受けた。
プレイ後にほぼ1ボタンでの操作で攻撃やガードが決まる「ゲームをやってる感」と、3Dのゲームなのに敵を見失うことがなかった点が気に入り、ゲームを楽しめたと語る川澄さん。
イベントの最後には”FGO秋葉原祭り 2017”で行われるイベントのほか、来年2月に開催されるJAEPO2018に『FGO Arcade』が出展されることが発表された。
