最新アーケードゲーム『電車でGO!!』が、2017年11月7日より全国のゲームセンターで順次稼動される。その稼動に先駆けて、タイトー本社のセミナールームにてメディア向け体験会が開催された。その模様をリポートする。
『電車でGO!!』は電車運転シミュレーターの先駆けとして、稼動20周年を迎える『電車でGO!』シリーズの最新作。今作ではJR山手線地回りが初期稼動区間で、スクウェア・エニックス ヴィジュアルワークス制作による、実際の路面風景を再現した圧倒的クオリティ-の美麗グラフィックを、全4画面ディスプレイの大型筐体で楽しめるゲームとなっている。
システム面での注目要素は、朝の通勤ラッシュや夕暮れ時、雨などの天候変化など、きめ細かいシチュエーションを実現していること。もちろんビジュアル面だけでなく、ラッシュで満員なら電車が重くなり、雨ならすべりやすいなど、実際のプレイにも影響してくる仕様となっている。
また、走行中にほかの路線の車両とすれ違うシーンも大きな見どころのひとつ。すれ違う際は、車両の名称や豆知識などが表示されるというお楽しみ要素もある。すれ違える車両は、成田エクスプレスや湘南新宿ラインなど多種多彩だ。
恵比寿~目黒間で運転手気分を満喫!
メディア向け体験会でプレイできたのは、恵比寿から目黒までのひと区間。晴れている休日の昼過ぎ、乗車率はふつうという設定だ。
広報担当者に横についてもらい、操作方法やコツを教えてもらいながらプレイを開始。まずは右画面で乗客が乗り終えたことをチェックし、タッチパネルで指差し確認したら、いよいよ電車を発進させる。マスコンをフルにしてスピードに乗ったのち、ニュートラルにしてしばらく運転。
ところどころで、制限速度が変化するが、それに合わせて微調整するのがなかなか難しい。オーバーしないように心がけておっかなびっくりコントローラーを操っているうちに、あっという間に目黒駅構内に。停車位置の表示を見ながら減速するが、やや前でストップしてしまい、慌てて再発車してなんとか到着。かろうじてミッションクリアーすることができた。
終わってみれば数分間で、ろくに左右のスクリーンを見る余裕もなく、ひたすら制限速度とにらめっこしながら運転していた……。プレイ終了後は、各チェックポイントでの結果が区間リザルトとして表示され、自分のプレイぶりがわかる。これをもとに精進し、思い通りに運転できるようになれば、さらに快適なプレイが楽しめるはずと感じつつ、体験プレイを終えた。
ロケーションテスト時は、両手でコントローラーを操る仕様だったが、この完成版マシンでは基本、マスコン操作とタッチパネルへのタッチのみでプレイが楽しめるようになっている。『電車でGO!』シリーズ初心者でも、とくに鉄道マニアでなくても十分楽しめると思うので、稼動の際にはぜひプレイしてみてはいかがだろうか。