新章開幕となるシーズン3.0! 新大陸や新システムなど気になる要素が満載!

 カプコンがサービス中のオンラインオープンワールドアクション『ドラゴンズドグマ オンライン』(以下、『DDON』)にて、2017年8月17日に“シーズン3 亡国の炎”大型アップデートが実施される。このアップデートでは、新大陸“アッカーシェラン”や、“王家再興”をテーマにしたコンテンツなど、新要素が多数実装される。そこで今回は、気になる物語や新要素について、プロデューサー・松川美苗氏とディレクター・木下研人氏、運営ディレクター・竹内雄一氏にインタビューを実施した。下記の関連記事も合わせて参照いただきたい。

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『ドラゴンズドグマ オンライン』“シーズン3.0”大型アップデート直前インタビュー_17
▼(写真左より)
プロデューサー・松川美苗氏
ディレクター・木下研人氏
運営ディレクター・竹内雄一氏

シーズン2を振り返る

――まずは、前シーズンのシーズン2.0~2.3を振り返ってみて、いかがだったでしょうか。

木下 シーズン2は、今後、継続展開していくために必要と感じていた試みに取り組んできたシーズンでした。ダンジョンを軸にした地域素材の収集サイクル、攻略の遊びを重視したモンスターラインナップ。シーズン1では、モンスターの種類が多かったものの、似た攻略方法で戦うことが多かったため、シーズン2はエクストリームミッション(以下、EXM)やグランドミッション(以下、GM)に登場するモンスターを中心に、攻略性を一新し、新しいタイプの対処ギミックも取り入れました。シーズン2のメインテーマとなる“侵食モンスター”も含め、シーズン1にはなかった遊びもご提供できたと思います。

松川 ダンジョンやモンスターの攻略以外では、覚者の自室やクラン拠点といったコミュニティー要素の展開、運営側でも多数のイベントを実施して、横の遊びを大きく広げられたシーズンだと思います。

木下 もちろんシーズン2を1年間やってきて、新しい課題も見えてきました。ユーザーの皆さんからのご意見も踏まえてシーズン3では新要素の追加や、リファインなどの調整に取り組んでいきます。

――サービス2年目になって、オンラインゲームの開発・運営に慣れてきたといったところでしょうか?

木下 慣れざるを得ないところは、慣れてきているのですが、満足していただけるものをつねに提供できるように努力しないといけませんし、開発運営共にそれができてこそ慣れてきたと言えるんだと思います。ですので、慣れたというには早い……と思います。

竹内 どちらかというと、ユーザーの皆さんのほうが『DDON』というゲームに慣れてきている気がします。1年目は、新しいゲームを始めて「こういうゲームなんだ」、「こういう攻略していくんだ」と感じながらゲーム内容を把握する部分が多かったので、時間をかけて遊んでもらえました。しかし、1年経つと「『DDON』はこうやって攻略すればいいんだよね」という感じで、最初だったら2週間ぐらいかけて攻略してもらえたものが、1週間ぐらいで攻略されたりと、想定よりも早くコンテンツをクリアーする方が増えていますね。

『ドラゴンズドグマ オンライン』“シーズン3.0”大型アップデート直前インタビュー_20

松川 シーズン1は、私たちのチームが初めてのオンラインゲーム開発を行うということで、作業に追われる状況でした。また、『DDON』は家庭用ゲーム機で遊んでいた方がプレイヤーに多かったこともあり、皆さんがどの部分を遊んでくださっているのか、どこを楽しいと思っているのか、開発チームがなかなか掴みきれていませんでした。でもシーズン2に取り掛かった頃から、「オンラインゲームとしてこうしたほうがいい」ということが見えてきて、シーズン3では「オンラインゲームだからこうしていこう」という明確な方向性が出てきました。

シーズン3.0のメインストーリーと新大陸

『ドラゴンズドグマ オンライン』“シーズン3.0”大型アップデート直前インタビュー_01

――ストーリーの見どころを教えてください。

木下 シーズン3.0のテーマは、絶望の大陸の奪還、王家を再興することです。 覚者たちは、この地であらがう解放軍とともに、砦などの拠点を奪還し、王家の後継者であるネド王子の足取りを追います。シーズン3.0は、起承転結の“起”に当たるので、まずはキーとなるキャラクターや新大陸の惨状、どうやって大陸を取り戻していくかという部分にスポットを当てています。

松川 メインクエストを重視する方や、オンラインゲームとして深く遊んでくれている方、すべての方ユーザーさんがに楽しんでもらえるように作りこんでいますので、期待していただきたいです。また、皆さんが感情移入しやすいように王子ネドは、特別な力はあまり持たせず、救ってあげたいと感じてもらえるようなキャラクターにしました。

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――拠点を奪還していくとありましたが、もう少し詳しく教えてください。

木下 基本的にストーリーを進行することで、新エリアが解放されます。シーズンごとに新エリア内にある要所の奪還作戦が用意されており、それによって次のエリアへと物語が展開していきます。また、エリア内の拠点を奪還することで新コンテンツ解放! となる流れもあります。

――シーズン3.0の物語でも覚者隊といっしょに冒険するのでしょうか?

木下 はい。覚者隊の面々に加え、大陸を取り戻そうとしている解放軍のメンバーも冒険や戦闘に参加します。

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――その新大陸へ行くための条件は何でしょうか?

木下 シーズン2.3のストーリーをクリアーしていれば、新大陸に行くためのメインクエストを受注できます。

――新大陸に移動しても、すぐにレスタニアに戻ることはできるのでしょうか?

木下 フィンダム大陸と同様に、すぐに戻れます。また、白竜神殿の商業区、海岸方面にある転移の礎から、リムを消費せずに新大陸へと移動できます。

――シーズン3.0での冒険は、レベルいくつを想定していますでしょうか?

木下 敵のレベルは、80~85となります。一気に駆け上がった方でも遊べるように、敵のレベルが78のダンジョンも用意しています。ここでレベルや装備を整えてからレベル80台のダンジョンに挑んでほしいです。

――シーズン3.0で追加される、エリアの数や広さはどれくらいでしょうか?

木下 まずは、ラスニテ山麓というエリアが追加されます。広さはフィンダム大陸のファーラナ平原くらいです。今後も、シーズンごとにエリアを追加拡張していく構想です。

――覚者を新大陸へさらう“悪しき竜”とは、どういった存在ですか?

木下 アッカーシェランを守護していた火竜は戦いに敗れてしまい、その代わりに創り出された竜、それが悪しき竜です。

松川 レスタニアやフィンダムは、“守護する竜”という存在がいましたが、アッカーシェランでは“理を司るべき竜がいない状態”から物語が始まります。ユーザーの皆さんには、悪しき竜をどうするか、どうやって大陸の平穏を取り戻すかを考えながらメインクエストを遊んでほしいです。

木下 悪しき竜も存在理由があり、大陸を支配しています。また、覚者に大きな変化が現れるようなストーリー展開を用意しています。

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新たなバトルシステムとモンスター

――“戦甲種”とはどのようなものでしょうか?

木下 シーズン2で“侵食”というテーマがあったように、今回は“戦甲”というテーマを持ったモンスターが登場します。これまでの錬金系やアーマー系とは違って、戦甲種のパーツは“吹き飛ばし力”が高いほど壊れやすくなっています。ほかにもパーティーで同じ戦甲部位を狙うこと、モンスターの攻撃に対してカウンターを当てることで与ダメージが上昇するなど、パーティープレイやアクション要素の手応えを強くしています。また、ヒーラーの回復スキルを部位に当てることで、戦甲パーツが緑色に光り、パーツの自己修復能力を一時的に止めることができます。自己修復の回復量はそこまで大きいものではありませんが、ヒーラーがいたほうが効率よく攻略できる設計になっています。

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松川 最初に仕様を聞いたとき、思わず「パーツなのに自己回復するの!?」と言ってしまいました(笑)。じつは、悪しき竜の力が宿った鉱石を使ってドワーフオークたちが作った鎧なので自己回復効果を持っているという設定なんです。いままで以上に協力・共闘を楽しめるモンスターに仕上がっています。

木下 戦甲種は、すべてのパーツを破壊することでダウンさせられます。これまでのモンスターは、おもに弱点部位への集中攻撃で戦うことが多かったと思いますが、戦甲種はすべてのパーツを破壊しなければならないので、狙うターゲットの高さに合わせて、こちらの動きが変わってきます。新たに追加されるカスタムスキルEXの技と剛や、既存のカスタムスキルを活用するなど、ひとつの戦闘の中で使用スキルの選択肢が複数生まれるような設計にしています。

竹内 既存のモンスターは、弱点の位置が大きく変わることがあまりなかったので、戦甲種との戦いは新鮮だと思います。いままで使ってなかったカスタムスキルも活用してもらえるとうれしいです。

――すべてのパーツを破壊してダウンとのことですが、戦甲種にはスタミナはないのでしょうか?

木下 はい。スタミナゲージは存在しません。ですが、特定の条件で、怒り状態にはなります。

――カウンターによるボーナスは、カウンター系のスキルに限った効果なのでしょうか?

木下 いえ、カウンター系スキル以外のアクションでもボーナスを得られます。物理攻撃に限られますが、近距離アタッカーでなくても、スピリットランサーやハンターなら狙っていけます。

――ちなみにポーンは、プレイヤーと同じ戦甲パーツを狙うのでしょうか?

木下 ポーンは基本的に、プレイヤーが狙った場所を攻撃するようになっています。戦甲種との戦いでもプレイヤーが狙った部位を攻撃してくれます。逆に、ポーンの戦術育成(後述)でプレイヤーと違う部位を狙うようにすることもできます。

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王家再興をテーマにしたバトルコンテンツ

――新たに追加されるコンテンツの“エリアミッション”について教えてください。

木下 エリアミッションは、シーズン2でいうところのEXM相当のコンテンツです。導入としてこれまでのEXMとは違ったクエストを用意しています。シーズン3.0では、全身に戦甲を装着した魔軍戦車カトブレパスが登場します。背中の櫓に特徴があり、そこから大砲や散弾砲、爆弾といった砲撃をぶっ放して覚者に襲いかかってきますので、王家再興のためアッカーの兵たちと力を合わせて戦う相手となります。

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――同じく王家再興をテーマにした“サブストーリー”について教えてください。

木下 メメインストーリーでは語られない部分での、アッカーの大陸で息づく人々を描くコンテンツです。メインクエストで拠点を奪還することで、遊べるようになります。シーズン3.0では、料理番の少女“キャリー” が登場します。デイリーミッションとイベントミッションを相互にこなしながら、彼女の目的である“大食堂の復活”を目指します。

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松川 シーズン2では、ダンジョン周回→装備作成→コンテンツ挑戦というループが強すぎたので、シーズン3ではユーザーさんがゆっくりと遊べるような要素のひとつとして、サブストーリーを追加しました。

木下 アクションコンテンツを中心に楽しんでもらいたいゲームであることは変わりませんが、サブストーリーに関してはロールプレイングゲームが好きな方にも遊んでいただきたいという思いを込めています。ちなみにサブストーリーでは、メインポーンの育成や、報酬として高ランクのジュエリーがもらえるなどのメリットも用意しています。ジュエリーはデイリーミッションをクリアーするとゲットできるので、1日1回、気軽に挑戦してみてほしいです。

松川 シーズン2.3に公開した、各キャラクターのエピソードもユーザーさんに好評で、「もっと配信してほしい」というご意見を多くいただきました。こちらも、いつかはもっと追加したいですね。

――続いて、こちらも王家再興コンテンツの“ウォーミッション”について教えてください。

木下 ウォーミッションは、最大8人参加可能な攻城戦コンテンツです。従来のGMに該当する位置付けとなります。とはいえ、グリッテン砦とは内容が異なります。まず砦の外から戦いが始まり、正門を超えて中に突入し、砦内の敵陣の制圧を目標に戦い進みます。ときには緊急ミッションのようなものも発生し、うまく処理できれば戦況ゲージが増加します。勝敗はその戦況ゲージの量で決定し、自軍のゲージが多いほど、たくさんのポイントが得られます。

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松川 グランドミッションは、みんなでワーッといっせいに移動して敵を殲滅していく形でしたが、ウォーミッションでは各ポイントを制圧して徐々に砦を取り戻すという流れがあります。ポイントを奪取していく過程で、「ここを放っておくと大砲がやっかいなので対処しよう」とか、「強敵が現れたから援軍を送ってほしい」とか、さまざまな展開が生まれると思います。団体戦ではありますが、小隊のような動きが必要になるコンテンツです。

木下 また、シーズン3.0のウォーミッションには魔軍四将軍の“獣の将”が登場します。獣の将はメインクエストにも登場しますが、ここでは顔見せ程度で、実際にガチで戦うのはウォーミッションになります。獣の将が属する魔軍四将軍は、アッカーシェランの各地にある砦を占拠しており、バージョンごとに新たな将と、ウォーミッションの舞台を追加していきます。

『ドラゴンズドグマ オンライン』“シーズン3.0”大型アップデート直前インタビュー_09

竹内 じつは獣の将は、敵の援軍としてたまに出現するだけなので、毎回対峙するというわけではありません。また、獣の将は全ワールドで討伐数がカウントされる仕組みになっており、覚者たちが多くの将を倒すことによって、時間限定で新たな戦況のウォーミッションが追加されます。新たな戦況は通常よりも難しいですが、より多くのポイントを得られます。

――ウォーミッションの報酬はどのようなものになりますか?

木下 クリアー時にドミニオンポイントというものがもらえます。このポイントは、 ウォーミッション専用のショップでシーズン3.0最強クラス防具の“アッカリア装備”や、家具などのさまざまな報酬と交換できます。また、ウォーミッションにもランキングを用意して、ランキング上位のプレイヤーしかもらえないユニークな装備を配布する予定です。

――アッカリア装備は“武神装備”と同じくらいの性能なのでしょうか?

木下 最初は“武神装備”という名前で公開していましたが、名称が”初代王の装備”に変更になりました。シーズン3.0では、初代王の装備とアッカリア装備は、どちらも最強クラスの装備で性能は同等です。付与されている能力で差別化を図っています。

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