2017年7月15日~17日、アメリカ・ラスベガスにて格闘ゲーム複数タイトルの大型大会“EVO2017”が開催。本稿では『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV』(以下、『KOF XIV』)を中心に、初日の模様をリポートする。

格ゲー世界大会“EVO”で各国のプレイヤーたちが激突! 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV』を中心に大会初日をリポート【EVO2017】_12
格ゲー世界大会“EVO”で各国のプレイヤーたちが激突! 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV』を中心に大会初日をリポート【EVO2017】_13
格ゲー世界大会“EVO”で各国のプレイヤーたちが激突! 『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV』を中心に大会初日をリポート【EVO2017】_14

 “EVO”は毎年アメリカで開催され、世界中から格ゲーファンが参加する最大級の格ゲーイベントとして知られている。日本においても注目度は非常に高く、近年は多くの日本人選手が参戦して活躍を見せている大会だ。今年の“EVO2017”では9タイトルがメイン競技種目に選出。トーナメントのレギュレーションは敗者復活アリのダブルイリミネーション形式が採用され、三日間をかけて争われる。
 大会初日に扱われた種目のうち、『鉄拳7』と『ギルティギア Xrd REV2』(以下、『GGXrdR2』)は準決勝トーナメントまで進行。『KOF XIV』は1日でトーナメント全行程が進行し、世界チャンピオン決定まで争われた。

『KOF XIV』は思いがけないキャラが大活躍

 『KOF XIV』はSNKが開発する『KOF』シリーズの最新作。プレイヤーはキャラクターを3人選び、3vs3のチーム戦で対戦するのが特徴のタイトルだ。予選ブロックを勝ち上がり、TOP8に進出したのは以下のメンバー。

・ウィナーズ
KCO|Luis Cha選手
Qanba X D|Xiaohai選手
GCCM|PK|White-AshX選手
Huomao/D|E.T.選手

・ルーザーズ
ARCADESHOCK | REYNALD選手
Huomao-ZJZ選手
SANWA|M'選手
TC|PAKO選手

 本部門には日本から多くの選手が参加したものの、ほぼ全員が予選ブロックで敗退。日本勢で勝ち上がったのはルーザーズのM'選手ひとりのみという、世界の対戦レベルの高さがうかがえる内容だ。決勝トーナメントでは『ストリートファイターV』でも名を馳せるXiaohai選手が一回戦を落としてルーザーズに転落し、REYNALD選手対ZJZ選手の試合ではキャラ選択の被せ合いが発生して審議が入るなど、数々のハイライトや『KOF』らしい独特な光景が見られた。

 M'選手は一回戦でメキシコのPAKO選手と対戦。お互い1試合づつを奪い合って最終戦の大将対決までもつれ込む展開となり、体力リードを守りきったPAKO選手の舞が接戦を制して決着。『KOF XIV』部門の日本勢最高戦績はM'選手のベスト8という結果となった。

 長かったトーナメントを勝ち上がり、グランドファイナルに進出したのはE.T選手(ウィナーズ)とXiaohai選手(ルーザーズ)のふたり。初日最後のこの組み合わせは3試合先取制のルールだ。対戦ではE.T.選手の使う大門が良い動きを見せて勝ち星を先行させるが、Xiaohai選手が次第に対応して試合カウントは2-2に。続く5試合目、E.T.選手は大門を大将に起用。試合が大将対決の大門vs.庵にもつれこむと、大門が当身の超必殺技で庵の体力を半分近く奪うことに成功。続いて立ち回りから小技ヒットを逃さず、もう一度大門が大ダメージコンボを叩き込んでフィニッシュ。
 『KOF XIV』部門はHuomao/D|E.T.選手が優勝に輝いた。

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優勝のHuomao/D|E.T.選手

『GGXrdR2』

 アークシステムワークスが開発する2D格闘ゲーム。2D格闘ながら3Dモデリングを使用したグラフィックの評判が高く、ハイスピードでド派手なアクションのバトルが人気のタイトルだ。
 初日のトーナメントを勝ち上がったのは以下のメンバー。

・ウィナーズ
ナゲ選手(ファウスト)
T5M7選手(レオ)
おみと選手(ジョニー)
ぷれぷれ選手(ジャック・オー)

・ルーザーズ
310選手(ヴェノム)
てれさ選手(紗夢)
かずのこ選手(レイヴン)
サミット選手(チップ)

 TOP8の全員を日本人選手が占め、層の厚さを見せつけることとなった本部門。しかしトーナメント進行中にはアメリカのジョニー使いKidViper選手がハーケン選手やまちゃぼー選手といった日本でも屈指のプレイヤーを撃破するシーンが見られ、確実に海外勢のレベルアップが感じられる内容となっていた。
 本部門の決勝トーナメントは大会二日目、日本時間16日の6時よりスタート。対戦模様はtwitch.tvにて生放送される。

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『鉄拳7』

 バンダイナムコエンターテインメントが開発する『鉄拳』シリーズ最新作。『ストリートファイター』シリーズから豪鬼が参戦したり、新日本プロレスリングとのコラボが実現するなど、各方面を巻き込んで盛り上がりを見せる3D格闘ゲームの金字塔だ。 
 初日のトーナメントを勝ち上がったのは以下の8名。

・ウィナーズ
Anakin選手
JEOndding選手
Knee選手
JDCR選手

・ルーザーズ
SAINT選手
タケ。選手
Suiken!!選手
たいせい選手

 タケ。選手とたいせい選手は日本、Anakin選手とSuiken!!選手はアメリカ、他の4名は韓国選手だ。『鉄拳』シリーズを通して対戦レベルの高い韓国勢が今年も強く、TOP8のうち半分を占める活躍を見せている。その中でもJDCR選手が抜けて強いという噂もあり、決勝トーナメントは韓国勢を中心に超ハイレベルな試合が期待できそうだ。
 決勝トーナメントは大会三日目、日本時間17日の4時30分よりスタート。対戦模様はtwitch.tvにて生放送される。

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