“西落”の地で、新たな物語と奥義に刮目せよ!
2017年6月21日、エヌ・シー・ジャパンが提供するPC用MMORPG『ブレイドアンドソウル』に、新たなメインストーリーと数々の追加要素を含む“西落”アップデートが実装された。
今回のアップデートではストーリー面で大きな動きが見られる。前回アップデートのエピッククエスト内で触れられていた、西の神秘なる大陸“西落”。愛弟子ヴァレルを救うため、主人公は未知の大陸に足を踏み入れることになる。
ほぼ全土が濁気に侵され、“幸せの村”という名前とは裏腹に地獄のような暮らしを強いられる地域があったりと、悲惨な印象のこの大陸。しかしその中枢には、聖なる“天乾樹”によって守られたクン族の故郷・西天都がいまだ健在だ。
エピッククエストの新章・第8幕では、西天都の主要人物に加え、第1幕の最序盤から登場していながら第4幕以来登場していなかった人気NPC、ナリム・ソユも再登場する。
天命祭のために利用され、記憶を失っていたナリム・ソユ。彼女がこの地で、どのように物語に関わっていくのか。ぜひその目で確かめていただきたい。
8幕1章をクリアすることで、レベル上限が従来のLv50からLv55まで解放される点は見逃せない要素だ。エピッククエストを進めていくことで大量の経験値が手に入るため、Lv55に自然と到達できる。
キャラクターがLv55になると、スキルツリーの最下段にあった各職業の最終武功(スキル)、“ホン門奥義”が使用可能になる。
この武功は、使用時に“ホン門気力”を消費するのが最大の特徴。ログイン中、街中や移動中でもホン門気力が溜まっていき、だいたい4~5分に1回程度は放つことができる。もちろん比武(PvP)でも使用できるため、今後はこの奥義のサイクルがダンジョン攻略や戦闘に大きな影響を与えそうだ。
新装備部位の追加で、キャラクターがさらに強くなる!
ストーリーと奥義の追加に負けじと注目したいのが新装備。最高クラスの難度を誇るID(インスタンスダンジョン)“漆黒の楼閣”で入手できる装備のうち、“千毒耳飾り”、“邪眼耳飾り”、“矛盾指輪”の3種に覚醒進化ルートが追加。ただでさえ高かった攻撃力や属性攻撃力が、より強化される。
この3種の装備の覚醒進化には、10段階まで強化した該当装備に加え、素材の一環として、同種の装備の1段階のものが必要となる。覚醒進化を行なうと、完成品である覚醒装備の性能は、弱・中・強のいずれかにランダムで決定する。弱だった場合は2回目の覚醒を行なうと、中・強のいずれかに決定し、3回目では必ず強になる。
つまり、運がよければ1回目の覚醒で強の装備が手に入り、運が悪くても、3回覚醒すれば必ず強の装備が手に入るというわけだ。
また、今回のアップデートでは新たな装備部位“手甲”も追加。装備品がひとつ増えるぶん、キャラクターが純粋に強化されることとなった。
手甲は後で紹介する新IDで入手できるほか、エピッククエストを最後まで進めれば自然と入手可能。レアドロップではあるが、新IDでは合成・進化させていくことができる強力な手甲を獲得できる。
装備品の中でもとくにプレイヤー人気が高い衣装アイテムについても、新ダンジョンの実装とともに新たなものが追加された。新ダンジョンの体験リポートとともに紹介していこう。
軽く遊べるものから超難関まで、新IDが4つも登場!
今回のアップデートでは新たなIDが4つも実装された。そのすべてがエンドコンテンツ級というわけではなく、遊びの幅が大きく広がったと言える。以下、それぞれのダンジョンのプレイリポートをお届けする。
◆無法者の島(ソロ専用ID)
新IDの中でもとくに際立っていたのが“無法者の島”。Lv55のキャラクター向けのソロ専用ダンジョンだ。お祭り騒ぎでおなじみの海賊・衝角団が開いた比武大会が舞台。ボス戦の5連戦のみで構成されたシンプルな構造になっている。
大会ということで、大技を決めたときやピンチに陥ったときなどには、実況アナウンスまで入る凝りよう。戦闘や修行というよりは、お祭り騒ぎのような雰囲気が楽しめる。
登場する5人のボスとの戦いが単調なものでは終わらないのも、このダンジョンの魅力。
最初の方の対戦者は、プレイヤーにはおなじみのナノ・ラナイ、魚人ユクソンの弟子ヨクソンとわりと普通(?)なのだが、3人目の対戦者が衝角団のダンジョンでさんざん戦ったプレイヤーも多いであろう、懐かしのパル・ララ。ギミックも相変わらず多く、懐かしい気持ちに浸れるプレイヤーも多いはずだ。
そして決勝戦となる4戦目のボスは、エピック第7章に登場したドング・ジニア。リーチと範囲に優れた攻撃を二丁拳銃からくり出してくる強敵だ。
HPが減ると上空に閃光弾を発射。地面への着弾時に効果を受けると画面が真っ白になり、画面が戻ると同時に頭を撃ち抜かれ、即死してしまう。この即死技をどう攻略するかが、勝敗を分けるカギとなる。
こうして決勝戦を終え、表彰式に向かう主人公。するとそこに第5のボス“レン・ファリン”が登場。PVではすでに登場していたので、ある意味おなじみではあるが、衝角団のアイドル的存在のポー・ファランを「妹」と呼ぶという、衝撃的な登場で魅せてくれた。
その実力はかなりのもので、機関銃による広範囲攻撃に加え、爆弾投擲や固定砲台の設置、さらには壁に当たると跳ね返ってくる巨大な錨の投擲など、多彩な攻撃をすさまじい速さで仕掛けてくる。
ソロプレイということで攻撃が集中するぶん、回避は非常に困難だが、プレイヤーのテンションが上がること請け合いの楽しいボスだ。ただ、HPが減ると黒猫海賊団の手下であるネコ3匹が乱入してくるため、ますます手に負えなくなる。
レン・ファリン戦の難度もあり、ある程度は装備が整っていないと苦戦必至の“無法者の島”。いつもとは異なるお祭り騒ぎの明るい雰囲気やアナウンス、頭を使うよりはアクション要素寄り各種ギミックと、一風変わったおもしろさが味わえる。
また、レン・ファリンからはレアアイテムとして新装備の手甲や、衣装アイテムなどが入手できる。こちらを目当てにチャレンジするのも大いにアリだ。