2017年6月10日、東京都高田馬場にて、対戦ゲーム3タイトルのesportsイベント“RAGE vol.4”の決勝大会が実施された。本稿では『ストリートファイターV』(以下、『ストV』)部門の模様をリポートしよう。

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RAGEとは

 RAGEはCyberZが主催する、対戦ゲームを競技種目とした大型大会。国内では希少な賞金制大会であり、決勝大会では出場選手にフィーチャーした映像演出が見られるなど、esportsの大型イベントとして知られている。その第4回開催を数える今回は『シャドウバース』、『ウイニングイレブン 2017』、『ストV』の3タイトルが種目に採用。賞金総額は過去最高の1200万円越えが公表され、予選大会から決勝大会まで数々の勝負が繰り広げられた。

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決勝大会の舞台はベルサール高田馬場の地下ホール。選手以外にも観戦の来場者が大勢訪れて賑わっていた。
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現地では来場者にスティックバルーンを配布。大会中はスポーツ観戦の雰囲気を感じさせた。

『ストV』8名のトッププレイヤーによるハイレベルトーナメント

 RAGE vol.4決勝大会の『ストV』部門に出場したのは、事前に東京と大阪で実施された予選大会を突破した8名の選手たち。以下がそのメンバーだ。

みしえ選手(ララ)
ポンザマン選手(ラシード)
GRPT|ふ~ど選手(ミカ)
キチパーム選手(ザンギエフ)
AW|ネモ選手(ユリアン)
ECHO FOX|ももち選手(ケン)
GRPT|ハイタニ選手(ネカリ)
DMG|板橋ザンギエフ選手(ザンギエフ)

 決勝大会は敗者復活アリのダブルイリミネーショントーナメント、各対戦組み合わせは2試合先取で勝敗を決定するレギュレーションが採用された。
 ステージ上にはプレイステーション4版の対戦台が1セット設置され、全ての試合を会場全体で観戦しつつ進行。各対戦前の選手登場時には選手のプロフィール、意気込み、メッセージ等を収録した動画が流され、RAGEならではの対戦熱を演出するシーンが見られた。

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決勝トーナメント中盤では格闘家の魔娑斗さんが登場!
実況解説のメンバー。写真左より、実況の清野茂樹さん。解説のハメコさん、せんとすさん。ゲスト解説の魔娑斗さん。

 トップ3に勝ち上がったのはふ~ど選手(ウィナーズ)、ネモ選手(ウィナーズ)、ハイタニ選手(ルーザーズ)。決勝大会のクライマックスはこの3名で争われた。

・ウィナーズファイナル ふ~どvs.ネモ
 1試合目、序盤はユリアンの攻勢が続き、ミカをスタンさせることに成功。ユリアンペースの試合になるかと思われたが、中盤からはミカがユリアンのエイジスリフレクター発動やリバーサルクリティカルアーツにしっかり反撃を叩き込むといったユリアン対策を発揮。流れを逆転して1試合目をミカが勝利すると、2試合目にはマイクパフォーマンスからナデシコを絡めたコンボが決まる勝ちパターンが機能し、2試合連取でふ~ど選手が勝利する。

・ルーザーズファイナル ネモvs.ハイタニ
 このふたりは1回戦でぶつかり、ネモ選手が勝利している組み合わせだ。1試合目は最終ラウンドまでもつれこむ接戦をネカリが競り勝ち、2試合目はユリアンが取り返して1ー1に。3試合目の最終ラウンド終盤、ネカリがユリアンのジャンプを見てからVスキル発動→クリティカルアーツを発動するものの、ジャンプのスキに間に合わずガードされてしまう痛恨のミスが発生。ユリアンがしっかり反撃してネカリにトドメを刺し、ネモ選手が勝利。

・グランドファイナル ふ~どvs.ネモ
 グランドファイナルは3試合先取制で争われた。対戦では序盤から投げと打撃をバランスよく組み込んだミカの攻勢が続く場面が目立ち、ふ~ど選手が1試合を先取。2試合目はユリアンが対空エイジスリフレクターや、勝負どころでEXタックルからのEXヘッドバッドを通す勝負強さを発揮してネモ選手が取り返す。しかしその後はふ~ど選手が堅調。一度攻めた後の攻勢が止まらず、快調に攻め続ける試合内容を崩さず2試合を連取。試合カウント3ー1でふ~ど選手の勝利となった。

 以上の結果により、RAGE vol.4『ストV』部門はふ~ど選手が優勝に輝いた。

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優勝のふ~ど選手には賞金200万円と豪華副賞が贈呈。大会後のコメントでは、次の目標として7月にアメリカ・ラスベガスで開催される世界大会“EVO2017”での優勝を掲げていた。