これなら野良プレイヤーでも気軽に参加……できるのか?
米時間の2017年5月18日、アメリカのロサンゼルス近郊で、アクティビジョンによりBungie開発のFPSシリーズ続編『Destiny 2』のワールドプレミアが行われた。同社の招待により本誌も参加し、試遊やインタビューなどをしてきたので、その模様をご紹介する。
本稿では、協力プレイモード“ストライク”の新エリアでのプレイと、対戦モード“クルーシブル”の新ルールの試遊リポートをお届けしよう。なお対応機種表記は現地での発表内容に準じてPS4/Xbox One/PCとしているが、本作は現状プレイステーション4版のみが日本向けに発表されている。
ストライクでは、本作で新たに登場する小惑星Nessusを舞台にした“The Inverted Spire”をプレイした。前作を遊んでいない人のために一応説明すると、ストライクは3人一組になって敵を倒しながら進んでいき、最奥のボス討伐を狙うというモードだ。今回は世界各地から集まったメディアの3人でのプレイとなる。
マップは立体的なうえ、飛び地構造にもなっており、間をリング状のカタパルト的装置でバビューンと飛んでいくシーンも多々あるというトリッキーな構成。後日実際のプレイ動画をお届けするが、軽くめまいがするほどのスケール感もあって、かつ鮮やかでエキゾチックな異星の植生が美しく、新エリアであるにも関わらず、非常に『Destiny』らしさが感じられる。
プレイの流れそのものは前作から特に変わりはなく、敵を倒すと話が徐々に進み、だんだん攻撃が激しくなってきて、ダウンした仲間を復活させにいく機会も増えていく……といった感じ。途中に復活禁止ゾーンがあったりするのも同様だ。
一方で大仕掛けなマップギミックがいろいろと用意されており、当たればほぼ即死の削岩機が通り道に沿ってグルグル回転する中を進まなければいけなかったり、ボス戦では何度か床が抜けてホバリングを駆使して着地点を探さなければいけなかったりと、勘が鈍っていた人にはキツイ罠すぎるギミックに死亡者多数(記者は2回削岩機にジョリジョリ削られたし、記者の前の人はホバリングを使い果たして毎度のように落下死していた)。
こういう時、こっちは野良参加で、知らない2人はどうも友達同士らしい……みたいな構成だと「死んでんじゃねぇよヘタクソ」と言われそうで、なかなか気まずい。それが嫌で、ちょっと試してみたいけどソロプレイ専門という人もいると思う。しかも本作では、公式のクラン機能がゲーム内に実装予定なので、どこかのクランのセッションに紛れ込むというシチュエーションは増えるはずだ(公式クラン機能自体はいいことなのだが。ちなみにクランバナーを設定できたり、クランメンバー用の報酬や経験値システムもあるとのこと)。
そこで役に立つのが“Guided Games”という新機能で、これはソロプレイヤーがレイドやナイトフォールなどのマルチプレイ用モードに入ろうとして人数が足りていないクランメンバーたちと組む前に、クランが公開しているポリシーに応じて、どこと組みたいかを選べるというもの。つまり「ちょっと試してみたいけど……」ぐらいの人と、完璧な対応を求めるガチ勢が不幸にも一緒になることを避けられるのだ。
クルーシブルに爆破系モード登場
一方、対戦モード“クルーシブル”では、新ルールのひとつ“Countdown”をプレイした。なお本作のクルーシブルは、すべて4対4形式に統一されている。
Countdownのルールは、『カウンターストライク』やその派生系のゲームを遊んだことがある人ならおなじみの、いわゆる爆破系モード。攻撃側と防衛側に分かれ、マップ内のA/B2ヶ所にある爆破ポイントをめぐる攻防が展開される。
攻撃側は相手を全滅させるか、爆弾を設置してカウントダウンがゼロになるまで防衛すればオーケー。防衛側は爆弾設置前に相手を全滅させるか、設置された爆弾を解除できれば勝利となる(爆弾を設置されてから全員倒しても、解除しないといけない)。ただし本作ならではのヒネりとして、仲間がダウンしてもチーム合計の規定回数までは復活させることが可能となっている。
もちろん『Destiny』なので、ゲージが溜まればスーパースキルが使用可能。ギリギリで室内の爆弾を解除しにきた敵プレイヤー目掛けてスーパースキルをぶっ放し、近寄れないようにするといった戦略も有効だ。
そのほか、トラップ型グレネードを仕掛けておくとか、パワーウェポンの弾をゲットしてロケットランチャーを撃ち込むといった戦術もありうる。逆に防御系のスーパースキルなどを活躍させるチャンスにもなるかもしれない。クランの戦術チョイスと遂行能力の見せ所となりそうだ。