リズムアクションにフリースタイルバトル的な要素をフィーチャー

 先日その存在が明かされた、パラッパラッパー』や『ビブリボン』などを手掛けた七音社と、『ギタルマン』や『押忍! 闘え! 応援団』を手掛けたイニスの後継会社イニスジェイのコラボレーション企画、“Project Rap Rabbit”。KickStarterでそのクラウドファンディングが開始した。

 というわけで出資募集のために本作の概要も判明。プレイステーション4/PCをプラットフォームとする、ラップバトルをテーマにしたリズムアクションアドベンチャーになるという。出資者向けの特典の発送時期からすると発売の目安は2018年8月頃で、ソフトが手に入るのは30ユーロ(約3700円)以上の出資から。出資希望額は85万5000ユーロ(約1億640万円)で、締め切りは日本時間の6月20日午前7時59分まで(※追記:310万ドルを超えた場合の目標としてXbox One版が、495万ドルを超えた場合の目標としてSwitch版の開発が挙がっている)。(※再追記:Switch版のゴールが高いとの要望を受け、再検討するとの声明が発表された)

 既報の通り世界観は、擬人化された動物たちをキャラクターとする、SFと時代劇がミックスされたもの。七音社の松浦雅也氏がクリエイティブディレクターを、イニスジェイの矢野慶一氏がプロデューサーを担当し、イニスジェイ所属の斉藤敦士氏がリードアーティストを、TECHNOuchi氏がリードサウンドデザイナーを務める。なおパブリッシングはイギリス系のPQubeとなっている。

 そしてなんとも気になるのがゲームシステム。固定のリリック(言葉/ラップにおける歌詞)に合わせてボタンを押すのが基本だった『パラッパラッパー』の先に行く、現在「高校生RAP選手権」や「フリースタイルダンジョン」などで盛り上がりを見せるフリースタイルラップバトル的な即興要素が入っているのだ。

 バトルは3フェーズに分かれており、まず相手のバース(ターン)では、相手が繰り出してくるリリックの中から返していきたい言葉をボタンでピックアップ。そして次に、説得・自慢・笑う・冗談といった返しのトーンを選択。この組み合わせでいわゆる“譜”が決まり、最後にその譜に合わせて実際にボタンを押していく……という流れになる模様。
 相手だけでなくその状態によって、有効なトーンが異なってくるようで、まずは説得で落ち着いて削りつつ、弱ってきた所で笑い飛ばすというような、蝶のように舞い蜂のように刺すラップをぶっかましたい所。

 なお言語の対応予定は不明だが、システムの解説のために掲載されているイメージ映像は日本語の歌詞が書かれている。動詞などの語順が異なる英語と日本語の両対応などはなかなか大変だと思うが、ぜひ対応を期待したい。(※追記:公式FAQげ掲載され、すべてのバージョンで日本語と英語の両対応であるとのこと)

七音社とイニスジェイの新作は、相手のリリックを拾ってヤバいフロウで返すラップバトルゲーム! “Project Rap Rabbit”がクラウドファンディングを開始_03
▲まず相手のターンで相手のリリックから拾いたい言葉を選び、返すトーンを決めて、それに応じてできた譜に対してボタンを押していくという形になる模様。
七音社とイニスジェイの新作は、相手のリリックを拾ってヤバいフロウで返すラップバトルゲーム! “Project Rap Rabbit”がクラウドファンディングを開始_02
七音社とイニスジェイの新作は、相手のリリックを拾ってヤバいフロウで返すラップバトルゲーム! “Project Rap Rabbit”がクラウドファンディングを開始_01