2017年度はネットワーク売上の増加などにより、G&NS分野全体で大幅な増収増益を見込む

 2017年4月28日、ソニーが平成29年(2017年)3月期の決算短信(米国会計基準)を発表した。

 グループ全体の売上高及び営業収入は7兆6033億円(前年度比6.2%減)、営業利益は2887億円(前年度比1.9%減)、税引前利益は2516億円(前年度比17.4%減)、当期純利益は733億円(前年度50.4%減)。

 売上高の減少は、おもに為替の影響によるもの。前年度の為替レートを適用した場合、モバイル・コミュニケーション分野の大幅な減収があったが、ゲーム&ネットワークサービス分野及び半導体分野の大幅な増収などにより、売上高はほぼ横ばいとなるという。

 ゲーム&ネットワークサービス分野の売上高は1兆6498億円(前年度比6.3%増)で、前年度の為替レートを適用した場合は、16%の増収になるという。PS4の価格改定の影響などがあったものの、おもにネットワークを通じた販売を含むPS4ソフトの増収とハードの増収により、分野全体で増収となった。

 営業利益は1356億円(前年度比52.9%増)で、PS4の価格改定やPS3ソフトの減収の影響があったものの、PS4のハードウェアのコスト削減、前述のPS4ソフトの増収などにより、大幅な増益となった。

 2017年度通期の連結業績の見通しは、売上高及び営業収入は8兆円、営業利益は5000億円、税引前利益は4700億円、当期純利益は2550億円。おもにゲーム&ネットワークサービス分野、映画分野及び半導体分野で増収を見込むため、前年度比で増収を見込んでいるとのこと。