新たな凱帝装備への扉がついに開かれる!
PC向けMMORPG『TERA』は、2017年4月26日に大型アップデートを実施する。その目玉となるのが新規ダンジョン“ヴェリカ地下関門”だ。ひと足先にプレイする機会を得たので、その中身をたっぷりとお伝えしていこう。
“ヴェリカ地下関門”は、総勢7人で挑むレベル65のキャラクター向けのレイドコンテンツ。同日のアップデートで追加される新たな武具を獲得すべく、このダンジョンに潜入することになる。
体験プレイに同席していただいた日本運営プロデューサーの廣田瞬一氏によると、「一連の装備を集めれば、今後追加されるダンジョンを円滑に進められるはずです」とのこと。これから先の冒険に備えるためにも、ぜひプレイしておきたいコンテンツなのだ。
なお最新アップデートの概要は、以下の記事でも確認できるので、併せてご一読いただきたい。
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3体のボスはいずれも個性派ぞろい
“ヴェリカ地下関門”の内部は基本的に一本道で、要所に設けられた3つの広間それぞれに、ボス的なネームドモンスターが配置されている。個々のボスを倒すたびに、製作の材料となる素材や貴重な武具がドロップするのだが、彼らは固有の攻撃パターンを持っているため決して油断できない。そこで、本稿ではダンジョン内で出会うボスに焦点を当てて、彼らがどのような攻撃をくり出してきたのかを詳しくお伝えしていく。
【ボス1】カバドル
ドラゴンのような見た目のモンスター。序盤は範囲攻撃を避ける程度で何事もなく戦いを進められたが、中盤に差し掛かると敵の動きが一変。カバドルと増援による連携攻撃で、周囲のキャラクターに大ダメージを与えてくるのだ。
HPを一定まで減らすと、ボスは軽くジャンプしてから着地攻撃を仕掛けてくる。これを避け損ねたらスタン状態に陥ってしまった。しかも、それを見計らったかのように、複数の増援が回転しつつ突進してくるため、身動きが取れないまま大ダメージを受けてしまう。
このときは操作していたのは新クラスのムーングレイバー。軽鎧タイプの防具を装備する標準的な防御力のキャラで、敵1体の突進につき約5万のダメージを受けた。1~2回程度の被弾であればさほど問題ないが、3回以上ダメージを受けると、戦闘不能はほぼ間違いない。
【ボス2】プロキオン
全身が岩で覆われた、人型のボス。カバドルのように増援は呼ばないものの、石柱のような太い腕で侵入者の破壊を試みる。動きが緩慢なせいか攻撃間隔は長めだが、1回当たりの威力は高めに感じられた。
しばらく交戦を続けていると、プロキオンのジャンプ攻撃後に岩の塊が隆起。触れてもダメージを受けなかったので、単なる障害物という位置づけのようにも思えた。するとここでプロキオンは恐ろし気なセリフを発した後、エリア全体を対象とする範囲攻撃を発動! なすすべもなく、戦闘不能に……。
【ボス3】ヴェルデグ
両手に金属製の武器を装備したモンスター。プロキオンと同様、パンチによる打撃を得意とするが、攻撃スピードはヴェルデグのほうが上。一撃の威力もなかなかのもので、“ヴェリカ地下関門”のラストに登場するボスにふさわしい強さだ。
序盤は突進攻撃をメインに攻めてきたが、中盤に入ったころから行動パターンが変化。さまざまなタイプの範囲攻撃を発動してくるようになった。それを回避しつつさらにダメージを与えていくと、ボスはステージを取り巻くように設置された赤い岩に向けて範囲攻撃を放ち始めた。
ヴェルデグの範囲攻撃で赤い岩が壊れると、その場所に灼熱の炎が出現。中に入るとダメージを受けてしまった。その後もボスは周辺の赤い岩を攻撃し続けるため、時間の経過とともにキャラクターの行動範囲がどんどん狭まっていく……。何らかの手段を講じればダメージ床の生成を阻止できるのかもしれないが、残念ながら今回の体験プレイではそれを突き止められなかった。
新規ダンジョンの見どころを廣田氏に直撃
筆者の経験が不足していたせいもあり、“ヴェリカ地下関門”のすべての魅力をわずか一度の体験プレイで味わうのは難しかった。そこで、新規ダンジョンの特徴や見どころを補足してもらうために、日本運営プロデューサーの廣田氏に短時間ながらお話を聞いた。4月26日以降に行われるアップデートで実装されるレイドコンテンツについても語ってもらえたので、こちらもぜひお読みいただきたい。
──“ヴェリカ地下関門”は、どれくらいの装備であれば問題なく探索できますか?
廣田瞬一氏(以下、廣田) レベル65に到達した時点で挑める簡単なクエストを進めて、装備一式や強化素材を入手。それを使って最初の下級ダンジョンを周回して装備を集めれば、“ヴェリカ地下関門”を(スムーズに)プレイできるはずです。
──中級難度のダンジョンという位置づけですか?
廣田 そうですね。さほど苦労せずにクリアできるとは思います。
──一般的な装備のプレイヤーが“ヴェリカ地下関門”の攻略に要する時間は、だいたいどれくらいですか?
廣田 慣れてしまえば、10~15分くらいです。初挑戦の場合でも、少なくとも25分程度で突破できるのではないかなと。
──それくらいであれば、ログインできる時間が短いときでも問題なく遊べそうです。
廣田 そうなります。
──復帰者でも十分に楽しめますか?
廣田 “ヴェリカ地下関門”はレベル65向けのダンジョンなので、すぐに(突入に必要な)装備は揃えられます。『TERA』をお休みしていた方でも、十分にお楽しみいただけます。
──ということは、ゲームに復帰した人が最先端を目指す際のステップとしても使えそうですね。
廣田 はい。“ヴェリカ地下関門”でヴェルデグ装備を集めてもらったうえで、そこからつぎの凱帝装備の取得を目指していただければと。
──つぎに、入場のルールを教えてください。
廣田 ひとつのキャラクターにつき、通常サービスをご利用の方は1日に2回まで。プレミアムサービスに加入されている方は最大4回まで入場できます。とはいえ、現在は最大17スロットも存在するので……。
──それだけあれば、入場制限はあまり気にしなくてよさそうですね。
廣田 そうなります。
──では、ヴェルデグ装備収集の流れはどのような感じでしょう?
廣田 ドロップするヴェルデグ装備の種類は、ボスごとに決まっています。“ヴェリカ地下関門”と、今回のアップデートで復活する“オルカの神殿”をくり返しプレイして、一連のヴェルデグ装備を集めてもらう流れです。
また、ヴェルデグ装備とは別に、アクセサリー系の新規アイテムとしてラカン装備も追加されます。すべて同じ中級難度のダンジョンで入手できますので、一式を揃えるのもそれほど難しくないと思います。
──オルカの神殿は、今回のアップデートで報酬が変更されて復活するわけですね。
廣田 そういう形になります。
──ダンジョンでドロップする素材の使い道を、もう少し詳しく教えてください。
廣田 “ヴェリカ地下関門”で手に入る素材を加工することで、4月26日のアップデートで実装される凱帝装備の新シリーズが獲得できます。素材はダイスによる分配が行われることもあり、参加者のうちひとりだけしか取得できません。しかも、新規凱帝装備を完成させるには、それがたくさん必要になってきます。
──くり返しプレイすることになりそうです。
廣田 そうなると思います(笑)。
──“ヴェリカ地下関門”のほかに、ダンジョンがもうひとつ存在するとのことですが、どのような名称でしょうか?
廣田 “破られたヴェリカ地下関門”です。難度的には“ヴェリカ地下関門”よりもこちらのほうが高めに設定されています。
──事前に“ヴェリカ地下関門”をクリアしておく必要はありますか?
廣田 必要レベルに到達していれば基本的に問題ありません。ただし、(“ヴェリカ地下関門”と同様に)マッチングを利用して参加する際は、一定のアイテムレベルが求められます。また今回は7人向けのレイドなので、ふたり以上のレイドパーティーでなければ入場できません。
──内部の様子はどうでしょうか?
廣田 上級(の扱い)なので、基本的に“ヴェリカ地下関門”と同じ進行です。ボスが強くなったりギミックが変化していたり……といった感じになります。こちらも、つぎの凱帝装備の素材を集める場所という位置づけです。
──新しい凱帝装備を完成させるには、“破られたヴェリカ地下関門”にも通う必要があると。
廣田 そうなります。
──こちらのダンジョンの実装時期はいつですか?
廣田 さほど遠くはありません。ゴールデンウィーク明けくらいには……(笑)。
──なるほど(笑)。では最後にダンジョン関連以外で、何か新要素はありますか?
廣田 ヴァルキオン連合指令書の報酬に、デイリーボーナスが追加されます。指定されたコンテンツを決められた回数ぶんクリアすると、対応する報酬がもらえるという内容です。
──課題は、毎日ひとつだけ提示されるのでしょうか?
廣田 報酬を受け取ると、すぐにつぎのデイリーボーナスの取得条件が表示されます。初回とあわせて最大8回まで指令所の任務を遂行すると、(当日ぶんの)報酬がすべてもらえる仕組みです。
廣田氏がインタビュー中で述べた通り、今回の新規ダンジョンは比較的カジュアルな作り。強力な武器を気軽に手に入れたい人だけでなく、『TERA』をお休みしていた人がゲームに復帰する際のステップとしても十分に活用できるコンテンツなのだ。4月26日のアップデート実施後は、さらなる高みを目指して、みんなでワイワイ“ヴェリカ地下関門”で盛り上がりたいところだ。