キャラメイク選手権・メディア部門に参加しています
ゲームオンのPC用MMORPG『黒い砂漠』では、新クラス・ダークナイトの実装を記念して“キャラメイクスクリーンショット3大選手権”を開催中だ。
募集しているのはダークナイトの画像だけではない。季節感のある画像を投稿する2018年カレンダー用の部門とメディアオンリーの部門も用意されている。ファミ通.comもメディア部門に参加することになったので、作品ができるまでの歴史をご覧に入れたい。
ダークナイトの“ダーク”部分をどう活かすか
作品作りはライターのカール大島くんに依頼した。彼は日常的に『黒い砂漠』をプレイしていて、キャラメイクに並々ならぬ情熱を注ぐタイプだからだ。
ふだんはキャラメイクに2~3日かけるカール大島くん。この日のためかどうかはわからないが化粧も勉強し、先日は試しに女装してきたという。キャラ“メイク”の意味をはき違えている可能性がある。
これまでのキャラメイク選手権の傾向も踏まえつつ、僕たちはどういう方向性で戦うべきか。話し合いの結果、いくつかのポイントが見えてきた。
(1)インパクトを重視するだけでなく、トータルコーディネートが重要
(2)アバターの染色を効果的に使う
(3)そのクラスが持つイメージを踏まえつつ、ちょっとした個性やユーモアをプラスするとウケる
(1)と(2)は容易に理解できる。メディアの作品は一般プレイヤーの審査を受ける。付け焼刃では目の肥えた『黒い砂漠』ファンの支持は得られない。
いちばん重要なのは(3)だろう。MMORPGは幼い女子キャラの人気が高い傾向があるが、せっかくだからダークナイトという素材を活かしたい。“スタイルがよくてきれいなお姉さん”でいくことはすぐに決まった。
ここで大きな問題が浮上する。そう、“肌の色問題”である。
ダークナイトは開発段階では“ダークエルフ”と呼ばれており、頭の片隅にそのイメージが残っているプレイヤーも多いはず。実装されたダークナイトも、いわゆるダークエルフっぽさを備えている。
ダークエルフと言えば、褐色もしくはグレー系のやや硬質な肌がお約束である。ビジュアル的な印象は強くなるものの、人気を限定する可能性もある。ここは大いに紛糾した。
僕世代(30代後半)は青春時代に『BASTARD!!~暗黒の破壊神~』の洗礼を受けた人が多い。“剣”を持つ“ダークエルフ”と聞くとネイが脳裏にちらつくのである。このテキストを読んで「わかるわかる!」と思った人、僕らはもうマブダチだ(ピンと来ない人は画像検索してください)。
とはいえ、なるべく多くの票がほしいので、カール大島くんが推す「透きとおるような雰囲気のお姉さんにして、“ダーク”要素は別で盛り込む」という方向性で落ち着いた。ネイはみんなの心の中にいる。それだけで十分だ。
ビジュアルを見て「これはエルフかダークエルフか」と聞かれたとき、大半の人が「ダークエルフ」と答える雰囲気にしたい。そこで浮かんだのが“吸血鬼”だ。
ダークナイト特有のアバター“ローザ・カシス”は左肩の大きな薔薇がアクセントになっている。薔薇と吸血鬼。間違いなく相性がいい。吸血鬼には“闇”のイメージもある。完璧じゃないか。
カール大島くんは先に何となくのキャラ設定を作っておき、そのイメージに近づけるように外見を作っていくそうだ。職人か。彼のこだわりに則り、設定を考えた。
<個人的なダークナイトのキャラ設定>
・古城に住んでいる
・周辺の住人から吸血鬼だと噂されている
・気分屋
・人をからかうのが好き
・不機嫌な美女
気分屋のお姉さんにからかわれたかったという僕の青春時代の願望を、カール大島くんは形にしてくれるだろうか。
僕の性癖はさておき、いちばん下の“不機嫌な美女”はなかなかいいモチーフだと思う。キャラメイクで微細な表情にこだわれるゲームはそうそうないので、『黒い砂漠』のアピールにもつながるはずだ。
すごいのが上がってきて興奮
打ち合わせの翌日、カール大島くんから作品が上がってきた。
期待以上のできだった。とくに表情。めちゃくちゃ不機嫌な気分屋っぽい。きっと男を振り回す小悪魔みたいな性格なのだろう。
どうだろう。あふれ出るANNA SUIっぽさがたまらない。これらのスクリーンショットを題材にショートストーリーでも書きたいくらいである。
メディア部門の投票期間は2017年3月1日まで。結果発表は2017年3月8日以降の予定だ。いじわるで気分屋なお姉さんに心ときめいた人、投票お待ちしております。