日本一ソフトウェア社内にとどまらず、さまざまな日本製ゲームを海外展開

 米太平洋時間の2017年2月17日夜、カリフォルニア州サンフランシスコで、日本一ソフトウェアの米子会社NIS Americaがプレスイベントを開催した。同社は日本一ソフトウェアのタイトルにとどまらず、さまざまな日本パブリッシャーのタイトルの海外展開を手掛けており、昨今はSteamへのPC版展開なども旺盛に実施。今回のプレスカンファレンスも、その勢いを実感させる内容だった。
 というわけで基本的には北米と欧州向けの展開発表ではあるのだが、その模様をお伝えしていこう。なお会場では、グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏とスパイク・チュンソフトの小高和剛氏による対談なども行われた。そちらについては別記事でお伝えする予定だ。

日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_13
日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_02
日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_14
日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_15
▲ご休憩中だったプリニーパイセン。非公式従業員としてNISAのメアドを持っているらしい。
日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_11
▲日本一ソフトウェア以外のメーカーのパブリッシングも手掛け、今年はなんと19タイトルがリリース予定。
日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_01
▲発表後は会場内別室で『ダンガンロンパ』シリーズの小高和剛氏と、グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏による対談も行われ、会場内に配信されていた。
日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_12
▲発表会&対談の終了後、DJとして日本語曲をかけまくる須田剛一氏。

今年は同人・インディー系タイトルも含めて19タイトルを発売予定

 それではどんなタイトルがNIS Americaから海外展開されるのかも紹介していこう(タイトルは発表順)。なおすでに別記事でお伝えしている通り刺青の国』が『TOKYO TATTOO GIRLS』として日本語入りで配信されることが決まっているなど、NIS AmericaのSteamでの配信タイトルには日本語が含まれていることも多い。判明している分は付記したので、参考にしてもらえると幸いだ。

日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_03

Birthdays the Beginning』(PS4/PC)  発売日: 5月9日(北米)5月12日(ユーロ)
牧場物語』シリーズなどを手掛けたTOYBOXの和田康宏氏による箱庭系の新作ゲーム。すでに国内では1月にPS4版が配信されているが、今回新たにPC版とともに展開が発表となった。ただしSteamでの記載は日本語には非対応(ページは閲覧できる)。

Psycho-Pass: Mandatory Happiness』(PC)  発売日: 2017年4月
アドベンチャーゲーム『PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福』のSteam版(PS4/Vita版は昨年9月に海外でも既に発売されている)。Steamの製品ページは既に存在するのだが、版権の都合上か、日本からは閲覧できない。海外のみのリリースになりそう。

A Rose in the Twilight』(Vita/PC)  発売日: 4月11日(北米)4月14日(ユーロ)
国内では『ロゼと黄昏の古城』としてVita向けに発売済みのパズルプラットフォームアクション。こちらもSteamでのPC版とともに発表になった形。インターフェース含めて日本語対応予定。

Cladun Returns: This is Sengoku!』(PS4/Vita/PC)  発売日: 6月6日(北米)6月9日(ユーロ)
ドット絵スタイルのアクションRPG。本作も『クラシックダンジョン 戦国』として国内でVita版が発売済み。海外展開ではPS4版とSteamでのPC版が追加されている。こちらもインターフェース含めて日本語対応予定。

Operation Abyss: New Tokyo Legacy』(PC) 発売日: 3月27日
Operation Babel: New Tokyo Legacy』(Vita/PC) 発売日: 5月16日(北米)5月19日(ユーロ)
エクスペリエンスの学園ダンジョンRPGシリーズの2作品(AbyssのVita版は海外でも発売済み)。いずれもSteamの製品ページの記述によるとインターフェースも含めて日本語に完全対応するようだ。

Tokyo Tatoo Girls』(Vita/PC) 発売日: 2017年
既報の通り、Sushi Typhoon Gamesの異色の刺青ストラテジーゲームがPC版とともに海外展開される。日本語対応予定。

日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_04

Disgaea 5 Complete』(Switch) 発売日: 5月23日(北米)5月26日(ユーロ)
国内でも発表の通り、ストラテジーRPG『魔界戦記ディスガイア5』がNintendo Switchに登場。発売日は日本国内(3月3日)の方が3ヶ月弱早い。

Culdcept Revolt』(3DS) 発売日: 2017年夏
国内では任天堂から発売されているストラテジーゲーム『カルドセプト リボルト』。海外パブリッシング権をNIS Americaが獲得した形。

RPG Maker Fes』(3DS) 発売日: 2017年夏
ツクールシリーズ『RPGツクールフェス』の海外版。

日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_05

GOD WARS Future Past』(PS4/Vita) 発売日: 3月28日(北米)3月31日(ユーロ)
角川ゲームスから4月13日に発売予定の『GOD WARS ~時をこえて~』の海外版。発売日は海外が先行する形に。

Touhou Genso Wanderer』(PS4/Vita) 発売日: 3月21日(北米)3月24日(ユーロ)
Touhou Double Focus』(PS4/Vita) 発売日: 3月21日(北米)3月24日(ユーロ)
Touhou Kobuto V: Burst Battle』(PS4/Vita) 発売日: 2017年夏
アクアスタイルのダンジョン探索RPG『不思議の幻想郷TOD -RELOADED』と、プラットフォームアクション『ダブルフォーカス~文と椛の弾丸取材紀行~』、そしてCUBETYPEの『東方紅舞闘V』と、東方系タイトル3本が海外上陸。

日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_07

Danganronpa 1・2 Reload』(PS4) 発売日: 3月14日(北米)3月17日(ユーロ)
Danganronpa Another Episode: Ultra Despair Girls』(PS4) 発売日: 6月27日(北米)6月23日(ユーロ) ※Vita版は海外発売済み
Danganronpa V3: Killing Harmony』(PS4/Vita) 発売日: 9月26日(北米)9月29日(ユーロ)
V3の秋発売を前に、春先からダンガンロンパシリーズが続々発売される。発表にあたっては小高和剛氏がモノクマとともに登場し、スパイシーな“嘘”を交えながら本作を紹介していた。

日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_06

The Silver Case』(PS4) 発売日: 4月18日(北米)4月21日(ユーロ)
国内向けに発表されている『シルバー事件』HDリマスター版のPS4版。発表ではグラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が登壇。PS4版は単にPC版の移植というだけでなく、新たにふたつの新規シナリオと、新規サウンドなどが追加されることを明かした。

日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_08

Ys VIII: Lancrimosa of DANA』(PS4/Vita/PC) 発売日: 2017年
日本ファルコムの『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』の海外版なのだが、注目は本作、これまで海外パブリッシングを担当していたXSEEDからNIS Americaに移行した形になっており、さらにSteamでのPC版は、インターフェース・吹き替え・字幕で日本語にフル対応予定。会場では近藤季洋社長によるメッセージビデオも流れた。

日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_09
日本一ソフトウェアの米支社NIS Americaがプレスイベントを開催。須田剛一氏&小高和剛氏登壇のほか、『イースVIII』フル日本語対応のSteam版なども判明_10
▲会場で流れたビデオでは英仏対応+日本語音声収録ということだったのだが、Steamの製品ページを見る限りはテキスト系も日本語に対応するようだ。