ハイレベルな戦いの連続
任天堂より発売中のWii U用ソフト『Splatoon（スプラトゥーン）』。同作の全国大会である“第2回Splatoon甲子園 2017”の予選大会が、全国で開催されている。今回の地区予選は全国8都市で開催されており、勝ち抜いた地区代表チームは2017年2月11日、12日に“闘会議2017”で開催される全国大会への出場権を獲得できるというもの。
そして、本日2016年12月3日、福岡県にあるイオンモール大牟田にて7回目の予選大会、九州地区大会が開催され、数々の熱戦がくり広げられた。なお、本大会は4人1チームでチャレンジするトーナメント戦で、対戦モードはナワバリバトル。今大会から、固定だったギアが自由に選択可能（ギアパワーは初期状態）となっているため、前回大会以上に戦略的なバトルが展開された。
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ハイレベルな戦いがくり広げられる中、準決勝まで駒を進めたのは“そんなもんくーちゃん♪”、“ずっとスタンバってました”、“ESR”、“SpLife”の4チーム。
準決勝第1試合は、“そんなもんくーちゃん♪” VS“ずっとスタンバってました”。“そんなもんくーちゃん♪”は、第1回Splatoon甲子園の優勝チーム“いかたまkids”のメンバーである、“ダイナモン”選手が所属するチームだ。準決勝と決勝は2本先取となっており、ヒラメが丘団地で行われた1セット目は、最初から最後まで攻め続けた“そんなもんくーちゃん♪”が勝利した。続く、2セット目のマップはハコフグ倉庫。1セット目で勢いに乗った“そんなもんくーちゃん♪”が押し切り、決勝進出を決めた。
準決勝第2試合は、“ESR” VS“SpLife”。1セット目のマップはデカライン高架下に決定。序盤を有利に進めた““SpLife”が、そのままリードを守り抜き、勝利を掴んだ。モズク農園で行われた2セット目も、最初から“ESR”が攻勢に出る。しかし、終盤に“ESR”が見事な連携で攻め返し、逆転勝利を手にした。マヒマヒリゾート＆スパで実施された3セット目は、一進一退の試合展開に。そして、ラスト10秒に何度も優勢チームが入れ替わる激しい塗り合いを制した“SpLife”が決勝への切符を手にした。
決勝戦第1セット目のマップはキンメダイ美術館。序盤の激しい撃ち合いを制した“そんなもんくーちゃん♪”が試合を有利に進めていく。そのまま、前線を押し上げて、相手陣まで切り込み、見事な連携でリードを守り抜いた“そんなもんくーちゃん♪”が勝利を手にした。続く、ハコフグ倉庫で行われた2セット目の序盤も圧倒的な攻めで“そんなもんくーちゃん♪”が陣地を塗り広げていく。しかし、試合が終盤に入ると“SpLife”が意地を見せ徐々に陣地を塗り返していき、逆転したかに思われたが、僅かに届かず“そんなもんくーちゃん♪”が優勝に輝いた。
優勝した“そんなもんくーちゃん♪”と準優勝の“SpLife”は、2017年2月11日、2月12日に闘会議2017で開催される全国大会に九州地区代表として出場する。ぜひ全国大会での活躍に期待したい。
残る予選大会は2016年12月17日～18日のジャンプフェスタ選抜、そして2017年1月21日～22日の関東地区大会。果たしてどんな戦いがくり広げられるのか、期待しよう！
※画像は配信をキャプチャーしたものです。
第2回スプラトゥーン甲子園 九州地区大会優勝は「そんなもんくーちゃん♪」に決まった！
強豪ぞろいの九州地区の中でも、その圧倒的な強さを見せつけた。本当におめでとう！
準優勝の「SpLife」も全国大会に出場できる。
最後まで観戦い… https://t.co/NYp4thwUNa
— Splatoon（スプラトゥーン） (@SplatoonJP)
2016-12-03 20:10:37
［2016年12月3日 22時40分］追記
優勝チーム“そんなもんくーちゃん♪”と準優勝チーム“SpLife”のインタビューを追加しました。
■準優勝チーム“SpLife”
――準優勝おめでとうございます！ まずはおひとりずつ、自己紹介と使っていた武器を教えてください。
ぱーく ぱーくです。スシコラ（スプラシューターコラボ）を使ってました。
ろーにゃ ろーにゃです。スプラスピナーコラボを使ってました。
4U 4Uです。ダイナモローラーを使ってました。
あけぺん あけぺんです。チャージャーをメインで使ってました。
――今日の試合を振り返ってみていかがでしたか？
ぱーく ベンチ当選（当日に欠席チームが出たときの補欠出場）だったので、出場できるかわからない状態で会場に来ました。出場できるとわかった瞬間はめちゃくちゃうれしかったです。そこから気合を入れ直したのですが、本番は緊張して少し動きが鈍くなってしまいました。でも、チームメンバーと支え合いながら勝ち上がっていきました。
――皆さんはどうい繋がりなんですか？
ろーにゃ SNSですね。以前から知っていたんですけど、「みんなで出よう」と話し合った感じです。
――練習はどのように行っていたんですか？ やはり対抗戦ですか？
ろーにゃ そうですね。相手を募って、甲子園のステージで練習しました。
――ぱーくさんの攻めが特徴的なチームだと感じたのですが、皆さんも同じ印象ですか？
あけぺん 荒らしを彼にまかせているので（笑）。僕らは後ろを守って、彼が倒されても、復帰できるまでとにかく耐えるという感じです。
――4Uさんのダイナモローラーは、後ろからサポートしながらも、敵を倒していましたね。
4U そうですね。自分も前に上がれるギアを装備していたので、保険ではないですけど、ぱーくがダメだったときは、代わりに攻めようかなと。
――あけぺんさんは、スプラスコープベントーやスプラスコープを使っていましたが、もともとチャージャーを使っていたんですか？
あけぺん そうですね。チャージャーを使っていて、ステージによってはスピコラ（スプラスピナーコラボ）とかを使ってます。
――今日の試合でいちばんよかったポイントはどこでしょうか？
ぱーく そうですね……。
ろーにゃ ステージコンプリート！
ぱーく あっ、そうですね。甲子園に使用されているすべてのステージで対戦しました。
――記録に残るかもしれないですね。そんな中、決勝で戦った“そんなもんくーちゃん♪”はいかがでしたか？
ぱーく レベルの差を見せつけられたような感じでした。ひたすらにボコボコにされたので。つぎはやり返せるくらい練習をがんばります！
――リベンジのチャンスが全国大会であるので、優勝目指してがんばってください。では、最後に意気込みをお願いします。
ぱーく 今回は負けてしまいましたが、せっかくいただいたチャンスなので、つぎこそは本気でぶつかって勝って全国優勝を取ってやります！
――ありがとうございました！
■優勝チーム“そんなもんくーちゃん♪”
――優勝おめでとうございます！ 圧倒的な勝利でしたが、勝因はどこだと思いますか？
ふーみそん 作戦を立てました。全員には共有できていないんですけれども、ひとりひとり強い部分があるので、そこを押し付けて、弱い部分はみんなでカバーするという意識で、広い視点で戦うように基本的にはしていますけど……していない人もいますね（笑）。
――ということは、それぞれが得意なことをすれば勝てると思っていたということですね。
ふーみそん そうですね。だから、僕はフォロー中心でみんなが倒されてしまっときにキューバンボムラッシュを使って維持して、前に攻められない状況を作れば、味方が戻って来れるので、そういう時間稼ぎをすることを徹底しました。
ダイナモン へぇー。
――ダイナモンさんが「へぇー」と言ってますけど（笑）。
でんちゃん ハコフグ倉庫での戦いは印象的でしたね。前ふたりが倒させても、ふーみそんさんがしっかりボムラッシュで維持するということをやっていたので。
ふーみそん みんな感謝してね（笑）。
――皆さんが一斉に倒されることがほとんどなかったですよね。全滅しない秘訣はなんですか？ とくにダイナモンさんは決勝のキンメダイ美術館の前線でかなりの時間倒されなかったですよね。
ダイナモン でも、最後に倒されましたね。やっぱり、塗りをしっかりすることですかね。自分の動く範囲があれば、相手がどこから来るかというのをある程度予測することができて、自分も味方も不意打ちされることが少なくなるんですよね。だから、仮に倒されるとしても、タイマンの撃ち合いで負けてしまうというように、キレイな形で倒されるようになるので、倒される瞬間も味方から見えるんですよ。そうなると、「アイツが倒されたから下がろう」とか、「相手がこのまま前に来るから、待ち構えてやろう」という立ち回りができるので、同時に倒されることが少なくなっていると思います。
でんちゃん わからない……。
――リーダーが「わからない」と言っていますけど。
でんちゃん 僕の仕事は基本的に敵を倒すことだけで、作戦はなにも伝えられずに、「お前は黙って突っ込んで敵を倒してこい！」としか言われていないので、作戦を聞かれてもなにもわからないですよね。
――（笑）。なるほど。でもその分、敵を倒しまくるというわけですね。
でんちゃん かなりがんばりました。
ふーみそん 彼の1回戦はすばらしくて、10キルしてましたから。みんなが動きが固いときに、キッチリ仕事をしてくれるところが、「さすがリーダーだな」と。
――ブキは皆さんが得意なものを選んでいた感じですか？
でんちゃん そうですね。臨機応変とかはなくて、使えるブキを使っていた感じです。
ふーみそん おそらく、みんな1種類のブキしか使ってないですし、ギアもあまりほとんど変えてないですね。
――そうでしたね。シューターのふたりは、うらみを付けていましたよね。
ku うらみは本当に強いですから。
――倒されても味方に見つけてもらえますしね。
でんちゃん そうなんです。彼は裏方なので、裏で倒されたら裏取りに気付けるんです。自分はタイマンが強いので、1対1だと勝てるんですよ。負ける場合というのは、ひとりを倒した後に、べつの相手から横やりで倒されるので、その相手にマーキングを付けられるというのは大きいですね。
ダイナモン チームで考えるとひとりずつ倒されていることになりますけど、相手にはさらにマーキングが付いた状態になるので。
――なるほど。
でんちゃん それでアドバンテージはあるかなと。
――.96ガロンデコは立ち回りとして、攻撃だけでなく防御も担っていると思うですけど、立ち回りのコツはありますか？
ku 自分もとくになにも考えずに攻めていくだけなので（笑）。
ふーみそん kuさんはなにも考えてないから、それで逆に視野が広くなっているのかなと。
ku 味方が塗ってくれるので、あとは自分のプレイをするだけです。
ダイナモン カバーが大事なんですけど、そこでカバーに入ってくれるのが、kuさんなので助かりますね。
――これまでの大会でライバルだなと思うチームはありますか？
ふーみそん ダントツで“スピコラお手上げ侍”です。じつは“スピコラお手上げ侍”でスシコラ（スプラシューターコラボ）のあおいさんが今日会場に来ているんですけど。
――繋がりがあるんですね。
でんちゃん 対戦相手とは仲はいいので。
ふーみそん 今日は彼の家に泊まったので。
――そうなんですか！
ku じつは練習もしていて、お互いアドバイスをしたりしています。
ふーみそん 仲もいいし、ライバルでもあるという感じです。
ku 決勝で会えたらいいなと思いますね。
でんちゃん そうだね。決勝で会いたい。
ふーみそん 最初のほうで当たったら……。
――そこは運次第ですからね。ちなみにお聞きしたかったのですが、でんちゃんさんがスプラシューターコラボとオクタシューターを使い分けている基準はなんだったんですか？
でんちゃん なにもないです（笑）。
ふーみそん 俺も気になっていた。
でんちゃん 基本的にはオクタ（オクタシューター）なんですよ。理由はカッコいいからです。ただ、たまに忘れてしまってスシコラを使うときがありました（笑）。
――なるほど（笑）。では、最後に全国大会の意気込みをお願いします。
でんちゃん 九州で優勝を勝ち取ったので、全国も取っていきたいと思います！
――ありがとうございました。
