『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』公式大会、ついに開幕!
2016年7月10日、東京都内某所にて、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』(以下、『DQM-J3』)の公式大会、“Great Masters’ GP”の東京地区予選が行われた。同大会では、シリーズ作の大会では初となる年齢別カテゴリー制を採用。小学生以下が参加できる“小学生の部”の選手32名と、それ以上が参加できる“一般の部”の選手96名が、それぞれ自慢のパーティでしのぎを削ることになった。同大会の小学生の部優勝者と一般の部の優勝者&準優勝者は、2016年9月18日の東京ゲームショウ2016で開催予定となる“チャンピオン大会”への参加権が与えられる。すなわち、全国イチのモンスターマスターになるためには通過しなければならない道となるだけに、参加選手たちは静かなる闘志を燃やしていた。
今後、2016年7月16日開催の大阪地区予選と、2016年7月18日開催の名古屋地区予選、さらに2016年7月25日から行われる“Wi-Fiランキングバトル”での“メンバーズ予選”が開催される(エントリー期間はすでに終了)。これらを勝ち上がった猛者たちが、東京地区予選の勝者とともに“チャンピオン大会”に出場することになるというわけだ。なお、“Great Masters’ GP”地区予選のルールはコチラの通り。
本作のプロデューサーであるスクウェア・エニックスの犬塚太一氏による挨拶の後、まず最初に開催されたのは、一般の部の予選。予選は、参加選手が12ブロック(1ブロック8名)に分けられ、まず3人のライバルと戦うことに。3戦終了時点で全勝のふたりが残れば、そのふたりによるブロック決勝を実施される。上位の勝率が並んだ場合のみ4戦目を行い、勝率の高いふたりがブロック決勝へと進むという仕組みだ。そして、各ブロックの勝者1名が決勝トーナメントに進出することになる。
“一般の部”は中学生以上がエントリー対象となるだけに、出場選手の年齢層もかなりワイド。「ヘタをすればギリギリ親子では?」と思えるくらいの年齢差による対戦が生まれたりしていたのは印象的だった。また、女性選手の姿もチラホラと見ることができたのも、特筆すべき点だろう。残念ながら、女性選手が決勝トーナメントに残ることはできなかったが、プレイヤーの裾野の広さを感じることができた。
続いて行われた“小学生の部”の予選は、全4ブロック。ブロック優勝をすれば決勝トーナメントの準決勝出場が決定するため、予選にもチカラが入るというもの。最終的に決勝トーナメントへの出場が決まった4人は、小学校6年生から小学校2年生までという、これもまた幅広い年齢層に。さらに、いずれの選手も大人顔負けの戦略を構築しており、「カテゴリーが分かれていなくても、十分な活躍を見せていたのでは?」と思わせる、立派な戦いぶりだった。
今回の大会で目立った戦術は?
参加選手たちは独自の戦術に基づき、さまざまなモンスターをパーティに加えていたが、カテゴリーを問わずパーティに入れていた選手が多かったのが、海のまもりガメを筆頭にしたいわゆる“カメ”勢だ。なかでもよく見られたのは、海のまもりガメに“せいれいのうた”などを使う回復役を担当させる戦略や、その守備力の高さを攻撃力に転化できる“アイアンゲイザー”を使わせる戦略だ。前者の戦術は、ラウンドの最後にまとめてパーティの回復行うため、“みがわり”などの特技とも相性がよく、安定感のあるバトルを展開できているケースが多かった。また、後者の戦術は通常攻撃ではほとんどダメージを与えられないパーティが多いなかでもしっかりとダメージを与えられるため、メインの攻撃手段として活躍していた場合も多かった。
また特徴的だったのは、小学生の部では、海のまもりガメと同じくらい拷問王イッタブルが人気だったこと。とくに超Gサイズの拷問王イッタブルが放つ“アンカーナックル”は、すさまじいダメージを叩き出していた。
なお、モンスターのサイズは、Sサイズ4体と超Gサイズ1体が本大会ではメインストリームになっていた様子。それぞれをメインとスタンバイに分けているケースも多く見受けられた。
注目の勝者と彼らの戦略とは!?
大会は、熱い戦いが頻発したためか、やや時間をオーバーしながらも順調に進行し、ついに予選ブロックが終了。続けて、決勝トーナメントに出場した一般の部の12名と、小学生の部の4名によるバトルが開始された。決勝トーナメントでは作戦が自由に選択可能となるため、事前に温めていた作戦を炸裂させる選手も多数! いずれも見応えのある試合となった。そして、一般の部の決勝戦で、ライドインパクトを華麗に見せつつリキメ選手を下して優勝したのは、ぱちょん選手。また、小学生の部では、なんと小学2年生のかなかな選手が勝利を飾った。かなかな選手は、かつて『DQM』シリーズの大会で優勝した経験のあるお兄さんを持つ、言わば『DQM』界のサラブレッド。それだけに、低年齢ながらも優勝したことは納得。次ページでは、全国大会の出場権を手にした3選手のコメントを掲載しよう。