500以上のパズルが潜む美しい島の謎にじっくりと浸ろう

 2008年にXbox 360で発売されて以降さまざまなプラットフォームに移植されて高い評価を受け、現在のインディーゲームブームが盛り上がる一端を担ったパズルアクションゲーム『Braid』。同作を開発したJonathan Blow氏による待望の新作『The Witness』が海外でプレイステーション4とPC向けに配信された。PC版は日本語にローカライズされており、日本からも購入可能。Steamでの価格は3980円となっている(PS4日本版は発売日未定)。

 本作は、ジャンル的には一種のオープンワールドアドベンチャーにパズルがミックスされたゲーム。プレイヤーは誰も人がいない美しい島で静かに目覚め、各所のパズルを解きながら島を探索していく。

毎日紅茶を入れてじっくりプレイしたい至高のパズルアドベンチャー。『The Witness』PC版が配信開始_06
▲ミステリアスな風景にパズルが自然に存在する不思議な感じ。

 パズルは全島で500以上を収録しており、基本は始点から終点までを一筆書きで繋ぐというシンプルなもの。しかしそのバリエーションが豊富で、対称的に動くふたつの線を引かなければいけなかったり、謎のアイコンが指し示す新たな“ルール”に沿って引かなければいけなかったり、あるいは周囲の環境からヒントを見つけ出す必要があったりと、さまざまな発展形が存在する。

 そしてパズルゲームでもありアドベンチャーゲームでもあるというのが重要で、ルールを見つけ出してパズルが解けた時の快感は、アドベンチャーゲームとして先に進めるワクワク感がミックスされて、実に気持ちいい。

毎日紅茶を入れてじっくりプレイしたい至高のパズルアドベンチャー。『The Witness』PC版が配信開始_05
▲詰まった時は、一旦パズルを忘れてゆっくりと景色に浸ってみることも必要。思わぬヒントを得られるかもしれない。
毎日紅茶を入れてじっくりプレイしたい至高のパズルアドベンチャー。『The Witness』PC版が配信開始_01
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▲別の場所のパズルを解くことで新たに解けるようになるパズルもある。左では攻略に必要なルートが板で塞がれているが、右ではパカっと開いて攻略可能に。

 それだけに、少しぐらい詰まってもできるだけ放り投げたり他人の攻略を見たりせず、一旦別のパズルを探索してそこでの発想が応用できないか探ったり、昔のアドベンチャーゲームプレイヤーのように数日置いて考えてみたりするのをオススメしたい。毎日紅茶を入れて夜にちょっとずつ解くような、そんな豊かさがこの島には潜んでいる。

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▲パズルを解いたら発射されたビームの先には何が?
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▲島民になにが起こったのか?