歌あり殺陣ありダンスありの新春エンターテインメント!

 オトメイトの人気タイトル『薄桜鬼』を原作にしたミュージカル『薄桜鬼』の最新作“ミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚”が、本日2016年1月4日より東京・天王洲 銀河劇場にて開幕。報道陣・関係者向けに開催されたゲネプロ公演の模様をお届けする。

「新しい“誠”の形を届けたい」――ミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚が開幕! ゲネプロ公演をリポート_01

 『薄桜鬼』を殺陣とダンスと歌で表現し、2012年より上演されているミュージカル『薄桜鬼』シリーズ。2015年5月~6月には新選組誕生の前日譚を描く“黎明録”が上演され、新たな展開を見せた。シリーズ第8弾となる“新選組奇譚”では、前作“黎明録”のキャストを中心に、土方歳三役として松田岳、雪村千鶴役として藤社優美、そして初演から風間千景役を務める鈴木勝吾らが出演。歴史に翻弄される新選組隊士たちの物語が、華やかな歌やダンス、殺陣でドラマチックに紡がれていく。

 ゲネプロ公演後に行われた囲み取材には、松田岳(土方歳三役)、藤社優美(雪村千鶴役)、鈴木勝吾(風間千景役)、荒牧慶彦(沖田総司役)、橋本祥平(斎藤一役)が登壇。松田・藤社は本作より、荒牧は前作“黎明録”より、橋本は前々作“藤堂平助篇”より参加……と、経歴はさまざまながら、それぞれがミュージカル『薄桜鬼』にかける熱い想いを語っていた。

 劇場やDVDで『薄ミュ』をずっと観劇してきたという松田は、「テレビの向こうの人物たちと稽古をする感じ」と初参加の感想を表現。「代々受け継がれてきた想いを引き継いで、新しい“誠”の形を届けられたら」と語れば、藤社も「“斎藤一篇”を観たとき、“これは私にはできないかもしれない”と思いましたが、稽古を重ねて、いまはカンパニーの一員になれたんじゃないかなと思います。私の雪村千鶴を演じたいです」と意気込みを見せた。対する鈴木は「足かけ4年携わっていますが、知っているカンパニーなのにまったく知らないカンパニーのようで戸惑いがあった」と率直な胸中を語りつつ、「今回は、板の上で役としてミュージカル『薄桜鬼』を支えることが自分の使命。ミュージカル『薄桜鬼』はこんなに育ったんだなとうれしい気持ちでいっぱい」と、初期キャストならではの想いを熱弁していた。加えて荒牧が「各々なりの見せ場が散りばめられているので、そのひとつひとつをお見逃しなく」、橋本も「ザ・ミュージカル『薄桜鬼』という作品をお楽しみいただけたら」と、ファンに向けて本作の魅力をアピールした。

 なお、本作の公演時間は、幕間ありの約2時間45分。つぎのページでは、劇中カットを含めてその模様をリポート。物語の核心には触れていないものの、ネタバレNG派の方はご注意を!