開発スタッフ＆声優の上田耀司さんも登場！
2015年12月17日、東京都内のタワーレコード渋谷店にて、『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』の発売記念イベントが開催された。イベントには本作プロデューサーである、バンダイナムコエンターテインメントの新野範聰氏と、開発を担当したサイバーコネクトツー ディレクター・松山洋氏が登壇。さらに特別ゲストとして、ロバート・E・O・スピードワゴン役の声優・上田耀司さんが出演し、3人が本作の魅力やポイントを語った。大勢の『ジョジョ』ファンで盛り上がった、イベントの模様をリポートしよう。
オープニングでは、新野氏と松山氏が華々しくステージに登場し、さっそく“ジョジョ立ち”を披露！ 松山氏は岸辺露伴のコスプレ姿だ。続いて登場した上田氏も、スピードワゴンさながらのダンディな出で立ちで、「俺はおせっかい焼きのスピードワゴン！」とあいさつし、出だしから会場は大いに沸いた。
まず最初のコーナーでは、新野氏が直々にゲームの概要を紹介。第1部から第8部までのキャラが登場して夢のコンビを実現できることや、原作の荒木飛呂彦氏が監修したオリジナルストーリーが楽しめることなど、セールスポイントがアピールされた。
また初回封入特典ほか、数々の特典も紹介された。ちなみにイベント用に作製されたスペシャルカードは、キャストのメッセージが読めるサイトにアクセスできるカードで、演じての感想など、70名ほどのコメントが収録されているという。
トークコーナーはエピソード満載！
続いては、制作エピソードなどが聞けるトークコーナーに。最初のお題は、「ストーリーモードについて」だ。
松山氏はストーリーモードについて、「第1部から第8部までのキャラが登場して、物語が解決したら元の世界に戻っていくというのは、よくある話じゃないですか。荒木先生と相談して、まずそれは止めました」と解説。安易な展開に流れないぶん、「シナリオの1個1個、細かいセリフにもすごく気を使った」とのこと。また上田氏が演じるスピードワゴンについては、「案内訳として立ち回りますが、ジョジョが大勢いるので、ジョースターさん！ と叫んで何人も振り向くような（笑）、おかしなことにならないように、だいぶ調整しましたね」と、苦労を語った。
つぎのお題は「本作の発売日を迎えて」。ここのトークは上田さんがメイン。担当キャラの収録はもちろん、なんと全キャラクターのPV、53本のナレーションも担当しているのだ。
「多いときは10キャラ以上を一度に収録したり、本当に汗だくでした。あとはスキル、技名が長かったり、ヘンだったり。ツェペリさんの“座ったままの姿勢で、あんな跳躍を！”みたいなね（笑）」（上田氏）と、ユニークなエピソードを披露。PVはYou Tubeなどで見られるので、ファンはぜひチェックしてほしい。
「スピードワゴンを演じた縁で、まさかこういう（ゲーム関連の）人たちと、こんなイベントに出させていただくとはという思いです。そういう意味ではまさに“奇妙な冒険”ですね」と語った上田氏。さらに本作の魅力については、「『ジョジョ』を大好きな人たちが作ってますし、楽しい仕掛けもいっぱいあるわけじゃないですか。なのでファンは当然なんですが、自分のようにゲームも『ジョジョ』も詳しくない人も、しっかり楽しめる、魅力的なゲームだと思いますよ」とコメントしてくれた。
最後のお題は、今度は松山氏に向けての、「本作の発売日を迎えて」。制作でのこだわりや、苦労した点などがテーマとなった。
まず、こだわった部分に関しては、松山氏は「いままでの『ジョジョ』ゲームと違う、新しい答えを出すということにこだわりました」と返答。「力が強い奴が必ずしも勝つとは限らない。そんな『ジョジョ』の戦略を、ゲームシステムに落とし込むまですごく時間がかかりました。体験版でのユーザーの声も反映しましたし、お客さまといっしょに作ってきたタイトルだと思います」（松山氏）。
また購入したファンへは、「キャラの組み合わせで、セリフが変わったりするんですね。いつまでも小さな発見があるように作っていますので、いろいろな組み合わせを試してもらいたいなと思います」とメッセージを送った。
来場者が体験プレイにチャレンジ！
ラストを飾るコーナーは、来場者が参加するゲームプレイコーナー。これは上田さんによるスピードワゴンのボイスの応援を受け、ファンに体験プレイを楽しんでもらうという内容だ。上田さんみずからが抽選した2名が、ステージでバトルに挑んだ。
奇しくも2名の参加者はいずれも女性で、しかも本日にソフトを購入したということでプレイは未体験。ちなみにひとり目の方は、好きな章とキャラは、第7部＆ディエゴ・ブランドー。ふたり目の方は、第4部が好きとのことで、使用キャラは東方仗助をセレクトしていた。両者ともステージでは隣の新野氏の操作アドバイスを受けながらのチャレンジとなったが、白熱のバトルを展開し、会場からは大きな拍手が。なお参加者の2名には、特製の『ジョジョ』PS4本体カバープレートがプレゼントされた。
ゲームプレイで盛り上がったあとは、イベントはエンディングに。登壇者それぞれが、ゲーム発売について、ファンへのコメントを語った。
「こだわりを持ちつつ作ってきた『ジョジョ』が、いよいよ発売となります。ボリュームがたっぷり詰まってますし、何度でも遊べる内容になっていますので、ゆっくり楽しんでもらえればと思います」（松山氏）。
「長い回り道を経て、ようやくたどり着きました。キャストの方々や、開発のサイバーコネクトツーのスタッフの方々などとともに、楽しいゲームを皆さんに届けられように頑張ってきましたので、ぜひぜひ楽しんでください」（新野氏）。
「出会うはずのないふたり、あるはずのない場面が展開するので、プレイするなかで新たな『ジョジョ』の世界が体験できると思います。味わい尽くしてほしいですね」（上田さん）。
これにてイベントは終了……と思いきや、最後にもうひとつサプライズが！ ゲームを購入済みで、パッケージを持参した来場者には、特製バッジがプレゼントされるとの発表があり、しかもそれは登壇ゲストから手渡しで送られるとのアナウンスが流された。設置されたプレゼントコーナーには長い行列ができ、ファンはときには上田さんらと会話を交わしながら、バッジを受け取っていた。
終始アットホームな雰囲気で進行した今回のイベント。登壇スタッフにも、来場者にも、十分に『ジョジョ』愛が感じられたイベントだったと記して、リポートを終えよう。アリーヴェデルチ！
