サイゲームス初の家庭用ゲーム機作品は、話題のサンドボックスゲーム!

【短期集中連載第1回】コツコツ遊ぶのがクセになる! 国産サンドボックスゲーム『エアシップQ』の魅力とは?_01

 ミラクルポジティブが開発を手掛け、人気を博したインディーゲーム『エアシップQ』が、サイゲームスをパブリッシャーに迎えプレイステーション Vitaで登場!

 本作は、いま話題のサンドボックスゲーム。自分たちが冒険するマップの攻略や、移動に使う“翔船”作りなど、何でもお好みで進められる自由度の高さに加え、ドット絵で描かれたかわいいキャラクターたちによるストーリーや、ひとり用のパズル&アクションゲームとしても楽しめる作品だ。

 ファミ通.comでは、3回に分けて本作の魅力を特集していく。今回は、ゲームの概要についてお届けしよう。

■『エアシップQ』プレイ動画ハイライト

ガッツリ楽しめるふたつのモード

『エアシップQ』には、“ストーリーモード”と“クエストモード”、ふたつのモードが用意されている。

 まずは、ストーリーモードでさまざまな道具の“クラフト(工作)”方法を身に付けたり、必要な素材を集めつつ、ネコにされてしまった主人公を操作してストーリーを進めながら、基本的な操作方法を身につけていこう。

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▲魔女によって、ネコにされてしまった主人公。囚われの身となった弟レミュエルとともに、元の姿に戻ることが冒険の目的のひとつ。でも、カワイイのでネコのままでいいじゃないかとも思う。

■『エアシップQ』主人公はネコ

 舞台となるのは、“天空の島ラピュータ”。島、といっても、実際はひとつではなくさまざまな光景やギミックが待ついくつもの島が存在する。ストーリーモードでは、それらの島々を、空駆ける船“翔船”で行き来しながら冒険する。

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▲新たな島を発見すると、弟のレミュエルがその特徴を教えてくれる。

■『エアシップQ』飛行船をカスタマイズして空中戦

 各地には、硬い岩や水たまり、鋭い茨など、多様な自然が広がっていて、主人公の行く手を阻む。そんな手強い自然を、道中で集めた素材でクラフトした道具を使って切り抜けながら、各島での目的の達成を目指すのだ。

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▲ガイコツやコウモリなどを倒すと手に入る“ほね”を使って“ほねのハンマー”を作ると、素手では壊せなかった硬い“岩”が壊せるようになる。行動範囲も大幅に広がる!
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▲複数の素材を組み合わせることで“ばくだん”もクラフト可能に。これさえあれば、もはや行く手を遮るものなど皆無だ。

 ただし、主人公は最初から道具の作りかたを知っているわけではない。島の中にある“石像”を探し、触れることで初めてそれらの作りかたを修得できるのである。

 ストーリーモードの前半では、この“石像”探しがおもな目標となる。そして石像を見つけ、そこで得られた知識を使って道具や移動に使う“翔船”の装備を充実させていくと、行動範囲もグッと広がってより冒険が楽しくなってくる。

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▲“ほ(帆)”をたくさん付けると、翔船のスピードがアップする。ただし、コントロールもしづらくなるのでほどほどに。

 もうひとつのモード“クエストモード”では、アドホック通信を利用して、最大4人のプレイヤーによるマルチプレイが楽しめる。クエストによって登場する島や目的が異なり、“探索の競争”から“巨大ボス討伐のための共闘”など、さまざまな遊びかたができるのだ。

 ただし、クエストモードではある程度クラフトが可能になっているものの、素材は全部自分で集める必要があったり、敵の攻撃が激しいなど、ある程度ゲームに慣れている人でないとなかなかに難しい。とりあえずはストーリーモードでゲームに慣れつつ、自信がついたところで挑戦してみるといいだろう。

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▲多数のクエストが用意されているが、いずれもかなり手応えあるシロモノ。ゲームに慣れてから挑戦するといい。ストーリーモードに還元される要素もあるぞ。

サンドボックスって難しい? 否、けっこうユルい!

 サンドボックスゲームというと、『マインクラフト』や『テラリア』のヒットも記憶に新しい、いま世界的に流行しているジャンル。ニコニコ動画やYouTubeなどでさまざまな実況動画もアップされていて、「これおもしろそう!」と思った人も多いことだろう。

 しかし、自由度の高さゆえに「どうやって進めたらいいの?」と戸惑ってしまうことがあるのも事実。しかし、本作では最初の島で翔船を手に入れるまでは、弟のレミュエルが事あるごとに遠隔通信で操作の説明をしてくれる。手当たり次第、適当に壁を壊したりはしごを作ったりしていても何とかなるので、まずは行動してみるといい。

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▲親切に説明してくれるレミュエル。この“できた”弟に、キュンキュンしつつも「現実にこんな弟がいたら……」と切なさを感じる姉もいるかもしれない。

 もちろん、チュートリアルを兼ねた最初の島を脱出後も、新たな要素が解放されるごとにレミュエルが操作説明をしてくれるので、操作方法に困ることはない。ただ、どうやって石像のある場所にたどり着くかは、完全にプレイヤーの手に委ねられており、「このルートを使うといいよ」などは教えてくれない。残念ながら、そこまで甘いゲームではないのである。+ボタンの上下でマップの拡大・縮小機能を駆使しながら、自分で考えよう。

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▲新しい島に着いたら、まずは翔船でぐるっと島の外周を回って石像の位置を把握しよう。そして、どこから“攻める”かを決めるのだ。

 本作には、行動範囲はもちろん、時間やクリアーへの手順など、あらゆる制限がない。そのため、一本道のゲームに慣れている人にとっては少し違和感があるかもしれないが、慣れれば非常に快適なものである。いわゆる、“オープンワールド系”のゲームよりもさらにユルめと言ってもいい。

 難度そのものも非常に低い。島の内部を冒険していて、「あ、この先もう進めないな」と思ったら、メニュー画面から“ふねにもどる”を選べば一瞬で脱出可能。また、体力が尽きたり、誤って島から転落してしまったとしても、とくにペナルティーもなく復活できる(ただし、“しんだかいすう”が加算される)。

 友だちとマルチプレイを楽しんだり、実況動画をアップしてみたり、ひとりで遊ぶだけではなく、いろいろな人とコミュニケーションを取りながら遊ぶ方法も用意されている。

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 さて、次回はプレイリポートとともにストーリーモードの攻略法をお届けする。お楽しみに!