麥谷将人氏にズバッと伺いました!
ゲームオンが運営中のPC用MMORPG『黒い砂漠』。基本無料でハイクオリティーかつシームレスな世界を体験できるだけでなく、ノンターゲティングバトルや100対100による対人戦闘など、幅広い生活要素も楽しめるタイトルだ。
そんな『黒い砂漠』日本運営プロデューサーの麥谷将人氏にインタビューをする機会を得た。2015年11月11日に行われる大型アップデートや、サービス開始から半年ほどが経過した本作の現状、そして未来についてお話を伺った。
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開発のPearlAbyss社との強固な協力体制
――2015年5月のオープンサービススタートから約半年。これまでを振り返っていかがですか?
麥谷 『黒い砂漠』がスタートして以来、毎月なんらかの大きなイベントやアップデートがあり、ニコニコ生放送などもやったので、「忙しい」と感じる暇すらない状態でした。
――『黒い砂漠』は韓国で先行してサービスが行われ、日本はその後に続く形でコンテンツが追加されています。こういったスタイルはオンラインゲーム運営としては一般的ですが、『黒い砂漠』では韓国実装の1ヵ月後には日本で実装されたり、ペースが速いですよね。
麥谷 『黒い砂漠』が日本でサービス開始した時点で、最新バージョンにかなり近いデータを使用していました。最初から韓国と大差ない状態でスタートしていて、そこにプレイヤーの皆さんからいただくご意見などを取り入れ、臨機応変に対応していった結果が現状につながっている状態です。
――サービスを運営する中で、日本から開発元に要請したことはありますか?
麥谷 日本側からお願いしたのは、浴衣とふんどし&ちょんまげ。あとは先日実装したハロウィンイベントや関連アバターくらいでしょうか。
――それ以外は、ほとんどお任せということですか?
麥谷 「こちらから一方的に要望することはない」という意味ですね。『黒い砂漠』は細かな設計のうえで成り立っているゲームなので、“やらない理由”もあったりするんです。たとえば、最初は誰もが「目的地にワープするシステムがあったほうがいいのでは?」と感じると思いますが、長く遊んでいると、できないからこそのおもしろさが見えてきます。
僕らはそれを尊重する方針で、ゲームオン側で蓄積したデータはすべて開発元のPearlAbyss社にも共有し、両社で協議しながらコンテンツ作成に役立てています。
――現存するものに、プラスアルファしていくイメージでしょうか。
麥谷 そうですね。季節イベントは韓国ではやっていなくて、こちらの提案がもとで実現しています。今後もこういった企画はやっていきたいと考えていて、現時点ではクリスマスイベントも企画に上げています。
“くノ一”に続き、“忍者”もすぐに参戦!?
――それでは、11月11日に迫った大型アップデートについてお聞きしたいと思います。事前に私もプレイをさせていただきましたが“黒い砂漠”はすごいですね!
麥谷 砂漠では本当に迷いますよね。ミニマップでどっちを向いているか確認できる程度ですから。砂漠に出現する“ヌーベル”というボスモンスターを探すだけでもたいへんだと思います。
――ボスモンスターが出現した場合、「ボスモンスターが出現!」みたいなテロップが表示されるだけなのでしょうか?
麥谷 そうです(笑)。
――それはかなり大変ですね。
麥谷 すでに実装されているボスモンスターの“クザカ”は、あまり殺到しないように、出現直後にテロップが表示されるように調整を行いました。ただ、砂漠にボスモンスターが出現する場合は30分前にテロップが表示される予定です。
――討伐までのイメージとしては、現在のオオクジラに似た感じでしょうか?
麥谷 そうですね。砂漠の何処かに現れるボスを発見して、みんなで倒すという流れです。
――それは楽しそうですね。麥谷さんは今回の大型アップデートで『黒い砂漠』にどんな変化が起こると考えていますか?
麥谷 これまでは長距離の移動には馬を使っていました。しかし、砂漠ではラクダでないと速く移動できません。そのため、これまで貿易をしていた方々のプレイスタイルが、大きく変わると考えています。
――たしかに、馬車などが使えないと貿易は大変そうですね。
麥谷 しかも、砂漠は自動移動ができません。迂回して馬で移動できるルートも存在するので、そちらを使う方々もいると思いますが……。
――遠回りをして運ぶか、自力で砂漠を横断して最短距離で運ぶか。悩みどころですね。
麥谷 あとはPvPに強いクラスの“くノ一”が追加されるので、戦闘面もひと味違うものになると思います。ほかにも、ホースレースシステムの追加や、馬のスキルでふたり乗りが可能になったりと、細かい変更点もあります。そういった面でも皆さんのプレイスタイルの変化が見られると考えています。
――“くノ一”のお話が出たのでお聞きしたいのですが、すでに発表されている“忍者”はいつごろの実装を予定されていますか?
麥谷 まだなんとも言えませんが、できるだけ早めに提供できるよう調整中ですので、お待ちください。