新しいふたつのサービスがいよいよ始動!
2015年3月1日に衝撃的に発表された『タワー オブ アイオン』を巡るふたつの新サービス“マスターサービス”と“ライブサービス”が、ついに動き始めた。新たな試みとなるマスターサービスは、“Episode 1.5”をベースにしつつ、一部のコンテンツや機能を改良。エリアやレベルキャップを抑えられているので、手軽に遊べるのがうれしい仕様になっている。もう一方のライブサービスも負けず劣らず、大型アップデートを実施し、現行のプレイヤーに刺激を与えている。にわかに激しい動きとなったこのタイミングに、プレイから少し離れていたけど気になるプレイヤーや基本無料なので本作のプレイを始めようと計画している読者も多いと思う。そこで、あらためて本作の特徴を解説。何をどう楽しめるのかをお伝えしよう。
雰囲気からは想像できないほどPvPが身近な世界
2009年の7月に国内サービスが始まった『タワー オブ アイオン』。天族と魔族が激突する世界設定が斬新かつわかりやすく、洗練された操作体系とあいまって爆発的にヒットした。そんな本作の特徴は、ずばりPvPの存在にある。本作では、PvPが特別なコンテンツではなく、かなり身近に起こる出来事なのだ。天族と魔族がいがみ合う世界という設定が大きく作用し、NPCだけでなくプレイヤーどうしが自然と敵対する構図になっているのが非常におもしろい。「敵対種族に味方種族の仲間が襲われたから敵対種族のエリアに突撃して報復する」という感覚は、ほかのオンラインゲームではなかなか体験できない。性能の高い装備やシビアな操作が求められない、お祭り気分でくり広げられるPvPはじつに爽快だ。
そんなPvPの中でも、とりわけあらゆる方向からスキルが飛び交う“アビス”のPvPはおもしろい。ここではSF映画の宇宙戦艦よろしく空中戦が展開される。ライブサービスでは、プレイヤーの全体的なレベルが上昇したため、少し前まではアビスに足を運ぶプレイヤーが少なくなり、フィールドでのPvPが主になっていた。潜在的にアビスの盛り上がりを待ち望んでいたプレイヤーが多かったのだ。加えて、マスターサービスではAP(アビスポイント。おもに敵対種族を倒すことで得られる)のみで階級が決まるので、いち早く上り詰めたいプレイヤーが暴れ回ることも予想される。要塞戦も控えているので、今後アビスが激化することは間違いないだろう。
と、ここまでPvPの話題ばかりだが、もちろんPvPだけを延々と行うゲームではない。プレイの大半は、エピッククエスト((メインストーリー)を進めながらレベルを上げたり、仲間とID(インスタンスダンジョン)を攻略して装備を揃えたりするという時間になるので、誤解のないように。敵対種族の勢力圏に潜入して進めるクエストもあるが必須ではないので、PvPが苦手だという方も問題なくプレイできるだろう。
また、本作は女性キャラクターおよび女性プレイヤーが非常に多い。かつて女性だけのオフラインイベントが実施されたほどだ。天魔が登場する設定が理由なのか、はたまたキラキラしたエフェクトのせいなのか。筆者は男性キャラクターなのでどんな部分に惹かれているのかはとことんまで語れないが、本作で採用されている装備アイテムの“形状加工”システムが一役買っていることは間違いないだろう。これは、外形(見た目)だけを抽出し、異なる装備に貼付けられる仕組み。簡単に言えば、好きな外形のアイテムを使い続けられるシステムだ。ドレスや着ぐるみなど外形を抽出するために用意されている装備アイテムも多く、それらの形状を性能のいいものに貼り付ければ、街であろうが戦場であろうが、好みの見た目のままでいられるという、おしゃれが楽しめる面も本作の魅力のひとつになっているのだ。なお、そんな女性プレイヤーが思わず「天の野郎が……」、「ク○魔め」などと口走っている様子を見て、妙なドキドキ感を覚えることも多かったりもするのだが……(苦笑)。
ライブサービスでは同タイミングで大型アップデートを実施
つい熱が入ってしまい、マスターサービスの楽しみを長く述べてしまったが、3月までのサーバーも、ライブサービスとして引き続き運営中。マスターサービスの開始と同じ4月1日に大型アップデート“運命の風 Rhapsody I 新世界”を実装し、スティグマの調整(ツリーを廃止しスロット数を半減した)やスキルの追加などが行われている。また、新天地のシグニアとエンシャルの追加とともに龍界の3つの大陸が消失。フィールドも大胆に変化している。なお、『リネージュII』とは異なり、本作はマスターサービスとライブサービスともに基本プレイ料金が無料になっているので、プレイ復帰のハードルはかなり低い。かつて楽しんでいた方も、龍界の現状を見学がてら、刷新されたアトレイアを訪れてみてはいかがだろうか。