いまからでも遅くない! 『バイオハザード リベレーションズ2』プレイインプレッション_01

“脱出”と“救出”、ふたつのサバイバルに挑め!

 カプコンから、ディスク版が2015年3月19日に発売された『バイオハザード リベレーションズ2』(以下、『リベレーションズ2』)。その魅力を、『バイオハザード』シリーズをスピンオフ作品含めてほぼすべてプレイしてきた週刊ファミ通編集者のででおが、プレイした感想を語っていきます! 「ちょっと気になっていたけど、エピソディック配信に乗り遅れちゃったからどうしよう……」と、迷っている方は、ぜひご一読を。ディスク版なら、ダウンロードコンテンツがすべて入っているのでお得ですよ

 なお、攻略ライター・ゴジラ太田とともにお送りしてきた『リベレーションズ2』動画企画もあります。こちらもぜひチェックしてほしい。

動画企画第1回……ストーリーモードの歩きかた
動画企画第2回……レイドモードに挑め!
動画企画第3回……本作はココがおもしろい!

※本記事では、PS4版での操作で表記しています。

シリーズ初心者にも、ディープな『バイオ』ファンにもオススメのストーリーモード

 1996年に初代『バイオハザード』が発売されてから約19年。ナンバリングタイトルのほかに、オンラインプレイを重視した『バイオハザード アウトブレイク』や、ガンシューティングとして楽しめる『ガンサバイバー』シリーズや『クロニクルズ』シリーズなど、さまざまな形のスピンオフ作が登場した。そして『リベレーションズ』と『リベレーションズ2』は、位置づけ的には正式なナンバリング作品に加えてもいいタイトル。『リベレーションズ』では『バイオハザード4』と『5』のあいだ、『リベレーションズ2』は『5』と『6』のあいだに起こった出来事が語られるのだが、それぞれ前後の作品とリンクしており、関連作品をプレイしている人は思わずニヤリとなる設定が散りばめられているのだ。たとえば、これまでのシリーズに数多く登場した黒幕であるアルバート・ウェスカーとの対決が描かれた『バイオハザード5』のストーリーで重要なキーワードである“ウロボロス”は、本作にも関わってくる。
 もちろん、ストーリーはこの1作品で完結しており、シリーズ作をまったくプレイしていなくても十分に楽しめるのでご安心を。また、本作の主人公であるクレアとバリーは、それぞれ『バイオハザード2』と『バイオハザード』の登場人物なので、「プレイステーション時代のクラシカルな『バイオ』はプレイしたけど、近年の作品はまったくやっていない」という30~40代に多そうな方々には、懐かしい気持ちでプレイできると思う。余談だが、『リベレーションズ2』の重要キャラクターであるモイラ(バリーの娘)は、じつは本作が初登場ではない。『バイオハザード HDリマスター』である条件を満たすと、若き日のモイラの写真を拝めるので、気になる方はこちらもチェックするといいだろう。

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いまからでも遅くない! 『バイオハザード リベレーションズ2』プレイインプレッション_03
▲クリーチャーから生える無数の触手がモイラを襲う!
▲“何者かに監視されている”という新たな恐怖も本作の特徴。

シリーズのいいところを結集させた『リベレーションズ2』のシステム

 『バイオハザード』シリーズのアクションは、いわゆる“ラジコン操作”で動かす初代『バイオハザード』~『バイオハザード コード:ベロニカ』と、TPS視点で敵を狙い撃つ『バイオハザード4』~『6』で大きく異なる。『リベレーションズ2』の操作システムはどちらかというと後者に近いが、入手できる弾数に限りがあり、クリーチャーと戦うか逃げるかの選択に、つねに迫られるという点では前者のクラシカルな『バイオハザード』寄りだ。新旧どちらの『バイオ』が好きかは人それぞれだが、双方のいいところ取りである本作は、万人が楽しめる作りだと思う。シーンによっては、ちょっとした謎解きになっているところも、クラシカルな『バイオ』風と言える。そしてTPS視点の操作のメリットは、何と言ってもクリーチャーを狙い撃つ緊張感に尽きるだろう。クリーチャーにはそれぞれ弱点があり、弱点を撃ち抜けるかどうかで、弾数の消費に大きな差が出るのだ。「どうやったら、少ない弾数でこの場を切り抜けられるだろう?」と考えつつ進むのがとても楽しい!
 ところで皆さんの中には、「弾数を気にせず、出てくる敵を片っ端から倒すのが好き」という方も少なからずいると思う。そんなプレイスタイルにピッタリなのが、ストーリーモードと並ぶもうひとつのメインコンテンツである“レイドモード”だ。こちらは完全にアクションに特化しているモードだが、よくあるミニゲームではない。プレイを重ねるごとにキャラクターや武器をどんどん強化していき、ときにはレアな武器が手に入る喜びもあるハック&スラッシュの楽しさが凝縮されたモードなのだ。ストーリーモードではありえないシチュエーションでの戦闘を楽しめることも魅力のひとつだろう。

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▲一歩間違えば死が待つトラップを切り抜けるには……?
▲『バイオ』と言えばやっぱコレ! ロケットランチャーをぶっ放せ!

まだまだお楽しみ要素も盛りだくさん!

 ストーリー面とシステム面での魅力を語ったが、『リベレーションズ2』の魅力はそれだけではない。オンラインプレイや、連動Webサイト“RESIDENT EVIL.NET”で開催中のさまざまなイベントなど、『リベレーションズ2』の遊びかたはまさに無限大。ちなみに、俺はストーリーモードを1周クリアー済みだが、途中の“ある選択肢”をやり直すために、途中のエピソードからリトライ中。1周目のプレイで多くのスキルを修得したキャラクターで遊ぶと、かつては苦戦したボスが楽に倒せるという、新たな楽しみも見つかった。これからもしばらく『バイオ』三昧な日々は続きそうだ。エクストラエピソードにも挑戦しないと!

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バイオハザード リベレーションズ2
メーカー カプコン
対応機種 PS4プレイステーション4 / PS3プレイステーション3 / XOneXbox One / X360Xbox 360 / PCWindows
発売日 2015年2月25日配信開始(備考欄参照)
価格 備考欄参照
ジャンル アクション・アドベンチャー / サバイバルホラー
備考 各エピソードは毎週水曜日に配信、シーズンパスおよびコンプリートシーズンは2月25日配信開始、ディスク版は3月19日発売 エピソード単品版は各741円[税抜](各800円[税込])(Xbox One版は各780円[税抜](各842円[税込]))、シーズンパスは2500円[税抜](2700円[税込])、コンプリートシーズンは3240円[税抜](3500円[税込])(Xbox One版は3280円[税抜](3542円[税込]))、ディスク版は4990円[税抜](5389円[税込]) Xbox 360版は単品とシーズンパスのみ