本大会唯一の3D対戦格闘ゲーム、上位は強豪選手がズラリ!

 2015年1月31日~2月1日、千葉・幕張メッセにて開催中の、ゲーム実況とゲーム大会の祭典“闘会議2015”。アーケードエリアでは現在ゲームセンターで好評稼動中の対戦格闘ゲーム6タイトルによる大会“闘会議杯争奪格ゲートーナメント2015”を展開。『デッド オア アライブ 5 アルティメット アーケード』(コーエーテクモゲームス)の闘いの様子をお届けしよう。

 このゲームはセガのアーケードゲーム配信システム“ALL.Net P-ras MULTI”でプレイできる3D対戦格闘ゲーム。2013年12月より稼動が始まり、家庭用ともども熱烈なファンによる対戦も盛り上がっているタイトル。打撃、投げ、ホールドの3すくみの仕組みをベースにした高度な読み合いとスピーディーな攻防戦、対戦格闘ゲームでも有数の“美少女キャラクターぞろい”といった特徴から、多くを支持を集めている。また、セガとのコラボレーションを展開しており、同じ3D対戦格闘ゲームの『バーチャファイター』シリーズから、アキラ、サラ、パイも参戦している。

 大会は32人によるシングル戦のトーナメント。3ラウンド制の1勝で勝ちあがりというルールだ。闇ま氏による実況と、本作のプロデューサーであるコーエーテクモゲームスの早矢仕洋介氏による解説で激闘が展開した。ド派手でスリリングなアクション、スピーディーなコンボは3D対戦格闘ならではの迫力。腕に覚えのあるプレイヤーがくり広げる華麗でアツい闘いに、観客は息を飲んでいた。

 ベスト4には大会でいつも上位にいるPoPo(ティナ)、遊(クリスティ)、カイル・ハイド(サラ)、kobm(ハヤテ)がそろった。能力のタイプ、特徴が4者で見事に分かれているが、このことに対して早矢仕氏は「どんなキャラクターでもやり込み次第で強くなれるように開発しました」と発言。開発の狙いが実証された形といえよう。

 準決勝の1試合目、kobmとカイル・ハイドの闘いは、kobmがストレートで勝ち決勝進出。2試合目はPoPoと遊の対戦。3-1でPoPoが勝利した。
 そして、いよいよ遊とkobmによる決勝戦へ。決勝はまずじゃんけんを行い、勝ったほうは優先的に1P側か2P側どちらで闘うか選べるのだが、勝利したkobmは2P側を選択。本作ではステージによっては2P側のすぐ近くにデンジャーゾーンなどの不利になるギミックがあるので、2P側はめったに選ばれないのだが、kobmはあえて選択。しかし、この直後に選ばれたステージは、運悪く2P側のすぐ後ろの爆発物が設置されている“ホットゾーン”ステージに。
 試合が始まってみると、やはり爆発物や戦車などの危険なギミックによるダメージが頻出する壮絶な闘いになったが、その苦難を乗り越えてkobm選手が見事優勝! 2015年4月に開催予定である、アーケード版2回目の全国大会“D-1 ULTIMATE CLIMAX BLADE”の出場権も獲得した。

『デッド オア アライブ 5 アルティメット アーケード』リポート【闘会議杯争奪 格ゲートーナメント2015】【闘会議2015】_02
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プロデューサーの早矢仕氏(左)と解説を務めた板橋ザンギエフ氏(右)。
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■優勝者・kobm選手コメント

――優勝したいまのお気持ちは?

kobm 予選を越えたいという気持ちはあったんですけど、皆さん強い方たちばかりなので本当にいけるとは思っていませんでした。優勝したことをまだ半分信じられません。

――予選とはいえ、全国大会で常連の方も出ていましたが、その中で勝ったというのはどんな気持ちですか?

kobm ふだんは負け越している方も多いので、こういう一発勝負で勝てて……一発勝負だから勝てたのかもしれませんけど、本当にうれしいです。

――一発勝負で勝てた勝因はどこだと思いますか? とくにホールドがよく決まっていた印象がありました。

kobm ふだんはあまり戦っていないので、その辺りの読みがズラせたのはあったかもしれません。ふだんやらないからこそ、逆にうまくかみ合わせることができたと思います。

――決勝戦では1ラウンド目にパーフェクト敗けを喫して、そこからの逆転勝利でしたが、どうやって気持ちを切り換えたのですか?

kobm 1試合目はもう仕方がないやというか、自分のミスも目立っていたのでなかったことにしようと気持ちをリセットしました。あとは、あまりやっていない相手だったので、自分のやりたいことを押し付けていった感じです。

――では、最後に全国大会決勝への意気込みを教えてください

kobm せっかくこの大きな場で優勝させていただいたので、優勝を狙っていきたいと思います。

新キャラクター“ほのか”、“雷道”が一足先にアーケードでデビュー!

 この大会の終わりには、早矢仕氏より、アーケード版の新情報がはじめて発表された! 2015年2月19日に発売予定の家庭用最新作『デッド オア アライブ 5 ラストラウンド
』でデビューするふたりのファイター、ほのかと雷道が、一足先にアーケードで楽しめるようになるというのだ。
 『デッド オア アライブ 5 ラストラウンド』の発売前にアーケードの本作がアップデート。その最新バージョンにふたりのキャラクターが参戦するという。数日中に詳細が明らかになるようだが、来週にはロケテストが開催されて、そのあとすぐに配信される最新バージョンで全国のゲームセンターでプレイできるようになる予定。楽しみに待とう。