愛すべき「クソゲー」がPS4で配信
2015年1月31日、千葉・幕張メッセにてゲーム実況とゲーム大会の祭典“闘会議2015”がついに開幕。同イベントのスクウェア・エニックスブースのステージで、事前に告知されていた“Project CODE Z”が『みんなでスペランカーZ』だということが判明したのは、→こちら でお伝えしたとおり。ここでは、その発表ステージの模様をお届けしよう。
発表前のスクウェア・エニックスブースは、何のタイトルが発表されるのか、興味津々のファンが集まり、黒山の人だかりに。開始時間が予定から10分押し、見守る来場者の期待もピークに達しようとするなか、ステージに人気ゲーム実況配信軍団M.S.S Projectが登場。同グループのメンバーのよると、リハーサルでもタイトルは明かされなかったとのことで、ティザーサイトの画像から、「スクウェア・エニックスらしい壮大な大作では?」と予想し、さらにハードルを高くする。だが、その答えは、新井靖明プロデューサーをステージに迎えたのち、PV映像によって発表された『みんなでスペランカーZ』だったわけだが。
PVが終わると、新井プロデューサーは「(期待外れだったことを恐れ)石でも飛んで来るんじゃないか」とスペランカーにちなんでヘルメットを装着。
なぜ“Z”なのか、という部分に関しては、PVに水木一郎氏の起用が実現したことが要因として大きく、新井プロデューサーは「アニキへの出演依頼でオーケーが出なければ“Z”とはつけなかった」と、ホントか冗談か計り兼ねるコメント。
続いてステージにはゲストとして、ティム・マーティン氏(『スペランカー』の生みの親)とエグゼクティブプロデューサーのスコット津村氏(ファミコン版『スペランカー』を手掛ける)、そして坂野拓也ディレクター(PS3版『みんなでスペランカー』に携わる)ら、歴代『スペランカー』に携わったTozai Gamesの錚々たるメンバーが登場した。
坂野氏は、本作がスクウェア・エニックスから発売されることになった経緯について、「最強メーカーのスクウェア・エニックスと最弱キャラクターが登場する『スペランカー』が手を組んだらどうなるか」という思いで、スクウェア・エニックスの新井プロデューサーに話しを持ちかけたところ、「まさかのオーケーが出た」ことで実現。
主人公キャラがすぐ死ぬことでお馴染みの『スペランカー』だが、本作に関し、ティム社長は「クリアーできるものならやってみてほしい!」とファンを挑発。津村氏は「主人公はすぐ死んでしまいますが、自転車と同じように、コツをつかめば楽しくなってきます」と初心者に向けてアドバイス。だが、『スペランカー』というゲームをひと言で表すと? という質問には、「クソゲー!」と言い放ち、会場の笑いを誘っていた。
『みんなでスペランカーZ』の特徴
本作は、いままでの『スペランカー』からステージも音楽も一新され、イチから作り直されているという。ステージで明らかにされたおもな特徴は以下の通り。
・オンラインマルチプレイは最大6人
・キャラクターカスタマイズが可能
キャラクターの着せ替えが可能に。コスチュームには能力が備わっており、デザインだけでなく、能力の違いを楽しむことができる。ただし、段差で死ぬことは克服できず。
・ペットといっしょに洞窟を探検できる
暗くて不安、孤独感を感じる洞窟探検で癒やしとなる存在。しかも、特殊能力を備えているらしい。いろいろなペットがおり、マルチプレイでも使用可能。
・基本プレイは無料(一部アイテム課金あり)
課金せずにクリアー可能。スタミナなどでの課金はなし
ステージ後半では、M.S.S Projectによる体験プレイもお披露目。メンバーたちは、「奥行き感がハンパない!」、「殺伐とした世界でペットの癒し効果はうれしい」、「収集要素もあるので、配信されたら心して掛からないと」と興奮気味にコメント。配信後はM.S.S Projectによる『みんなでスペランカーZ』の実況配信で楽しませてくれそうだ。
配信は2015年3月19日予定。