SCETブースは日本の人気クリエイターが続々と登場する!

 2015年1月28日(水)~2月1日(日)、台北世貿中心(台北ワールドトレードセンター)にて、台北ゲームショウ2015が開催中だ。毎年旧正月の前後に行われる台北ゲームショウは、台湾最大のゲームイベントとしてつとにおなじみ。とくに昨年はソニー・コンピュータエンタテインメント台湾(SCET)が、豪華クリエイターを招いてのイベントなどを多数開催。ファミ通.comでもリポート記事をお届けしており、その盛況ぶりが注目を集めた(⇒記事はコチラ)。台湾では2013年12月にプレイステーション4が発売され、販売状況も極めて好調だと聞く。SCETブースの盛況ぶりは、プレイステーションプラットフォームのアジア市場へのさらなる注力ぶりを物語るものと言えるが、今年のイベントは昨年に輪をかけての充実ぶり。SCETブースを取材するだけでもおかわり三杯はいけてしまうのではないだろうか……ということで、記者は一躍台湾へ飛んだのでした。

 ちなみに、記者が台北ゲームショウを取材するのはおよそ10数年ぶり。当時はもう少しおとなしくて、パソコングッズなども販売されていたように思うが、いまはかなり洗練された雰囲気。規模はさすがに東京ゲームショウやChina Joyには及ばないが、台湾はどうやら旧正月前の冬休みに入っているらしく、開催初日からゲーム好きがわんさかと詰めかけており、とんでもない熱気ぶり。

 で、開幕早々SCETブースで行われたのが、オープニングセレモニー。登壇したのはソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア デビュティプレジデント(アジア総括) 織田博之氏とSCET総経理(プレジデント)の江口達雄氏で、ふたりはなんと『The Order: 1866(オーダー1866)』のコスチュームで登場。会場を多いに沸かせつつも、台湾市場におけるプレイステーションプラットフォームへの注力ぶりを改めてアピールした。

台北ゲームショウが開幕! 今年もSCETブースが大盛り上がりしそうな予感【台北ゲームショウ2015】_02
▲SCETブースは今年も超豪華。堀井雄二氏やKONAMI小島監督、セガ名越稔洋氏、カプコン小野義徳氏、スクウェア・エニックス市村龍太郎氏などが登場予定。のちのプレス向けインタビューでは、「日本のクリエイターと台湾のゲームファンとの交流を図ってほしい」とSCET総経理の江口達雄氏はその思いを語った。ちなみに写真で語っているのはSCEJAの織田氏。
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▲いよいよ台北ゲームショウ2015が開幕。
▲『The Order: 1866(オーダー1866)』のコスチュームで登場し、大人の遊び心(?)を見せつけるSCEJA織田氏(中央右)とSCET江口氏(中央左)。
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 また、オープニングセレモニーのあとで行われた、台湾メディアを対象とした囲み取材では、2015年の台湾での販売プランを聞かれた両氏は、「今年はソフトの販売本数を伸ばすことで、ハードウェアの販売台数をさらに伸ばしていきたいと思っています。今年はとくに北米や日本の大作が続々とリリースされていきますので、大いに期待しています」(織田氏)、「台湾側としても、いろいろなイベントを開催することで、ユーザーさんとのコミュニケーションを深めていきたいです。昨年9月にはコンサートを開催して、好評を博したのですが、今年もおもしろいことを展開したいと考えています」(江口氏)とそれぞれ回答。

 さらに江口氏はプレイステーション4の販売戦略に関して、「3年前から、SCETではローカライズの事業を始めています。ここ数年皆さんもお感じになっているかと思いますが、中国語版のソフトがどんどん市場にでてきています。ソフトを中国語化することで、台湾のゲームファンの皆さんにもさらに支持されている状態なんです。今年は、もっと中国語化されたソフトをユーザーの皆さんにお届けしたいと思っています」と語った。

 また、プレイステーション4の販売スピードが、驚異的な伸びを見せていることに触れ、その理由として、「プレイステーション4では独特な遊びかたがあり、ソーシャルネットワークを通して遊びをシェアできるので、ユーザーさんがどんどん増えているのではないでしょうか」(江口氏)との分析を口にした。

 最後に、「プレイステーション4の現状についてどう思うか?」と聞かれた織田氏は、「まずはユーザーの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。こんなに早いペースでプレイステーション4が普及するとは思っていませんでした。最初はユーザーさんやデベロッパーさんが、“プレイステーション4はプレイステーション3並みに普及するでしょうか?”と心配されていたようですが、結果から見ると皆さんがこのコンソールを愛してくださっています。私たちも自信を深めました」とコメント。一方の江口氏は、2013年12月に台湾でプレイステーション4が発売されたときに、最初に購入したユーザーは7日間も並んでいたことが印象に残っていると語った。

 プレイステーション4への台湾市場での大きな手応えが感じられる質疑応答だった。

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▲会場の中央にどんと構えたSCETブースは期待作が目白押しだった。写真は『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』。
▲物販も台北ゲームショウの華。
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▲期待作のコスチュームを身にまとったモデルさんが登場。かっこうの撮影スポットに。