網膜投影でストレスなく自然な映像鑑賞を実現
現在アメリカのラスベガスで開催中のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)。昨年のCESで試用リポートをお届けした網膜投影ヘッドマウントディスプレイ“Glyph”が製品版発売に向けて新デザインを発表したというので、早速ブースでチェックしてきた。
ご存知ない方のために一応説明しておくと、ヘッドフォンのヘッドバンド部分に網膜に直接映像を投影するミラー群を備えた3Dヘッドマウントディスプレイ。
一般的なヘッドマウントディスプレイのように目の前数センチの小さなディスプレイを注視するのではなく、光を直接目に送り込むので、ストレスなく高精細な2D/3D映像を見られるというのが特徴だ(しかもメガネ不要)。HDMIケーブルであらゆる映像ソースを入力可能で、ノイズキャンセルヘッドフォンとして使うこともできる。
最新版は昨年のプロトタイプから30%の軽量化に成功しており、デザインも高級ヘッドフォンのようなシュッとしたスタイリッシュなものに。今秋に出荷予定のβ版はこのデザインで行くとのこと。頭を挟み込んで自重を支える形状のため、軽量化はありがたいところだ(ただ、それでもそれなりには重い)。
また、網膜投影部を支えるノーズピースが白人に合わせた設計のため、アジア人の平たい顔だと新モデルでも使用中にずれやすいのだが、製品版ではアジア人用のノーズピースを用意するそうなので、そこは期待したい(Avegantの社長がアジア系なので、ちゃんとやってくれるとは思う)。
ちなみに現在行われているプレオーダーの価格は499ドル。高いと思うかもしれないが、ストレスの少ないヘッドマウントディスプレイに結構こだわったノイズキャンセルヘッドフォンが一体化されて付いてくるんだから、むしろ安いぐらいじゃないだろうか。