九段というキャラクターが自分の中にするっと入ってきた

 2015年3月12日に発売が予定されているコーエーテクモゲームスのプレイステーション Vita、プレイステーション・ポータブル用ソフト『遙かなる時空の中で6』。本作は、“和風”の世界観が魅力のひとつである女性向け恋愛ゲームシリーズの最新作で、主人公の女子高生・高塚梓が異世界の大正時代、“帝都東京”にタイムスリップし、帝国軍と“鬼の一族”の抗争に巻き込まれるというストーリーが展開する。ここでは、新キャラクター萩尾九段を演じる四反田マイケルさんへのインタビューをお届けしよう。

『遙かなる時空の中で6』キャストインタビュー 萩尾九段を演じる四反田マイケルさんに聞くヒロインをかわいらしいと感じた理由とは?_02

——アフレコを終えての感想をお願いします。
四反田 ひとまず「よかったー」ですね(笑)。ストーリーがすごくよくできていて引き込まれましたし、終盤に向かうにつれて安心して演技ができるようになっていきました。''

——そんな九段の魅力を教えてください。
四反田 キャラクターの絵とギャップがあるかもしれませんが、僕はお茶目だと思いました。彼はとてもかわいらしいんです。恋愛に関してはただただウブですね(笑)。''

『遙かなる時空の中で6』キャストインタビュー 萩尾九段を演じる四反田マイケルさんに聞くヒロインをかわいらしいと感じた理由とは?_06
▲萩尾九段(はぎお くだん) 19 歳 星の一族
「今はただ――ぬしの涙をぬぐってやりたい」
 星の一族の青年。帝国軍の相談役。龍神の神子の召喚儀式を行った。 神子を守る使命を何より大事にする、心やさしい人物。 長年、書物と向き合って暮らしていたためか、世の常識とずれた、古風で天然な言い回しが多い。

――九段の、「とくにこういうところがモテそうだな」、と思うポイントはありますか。
四反田 育ちがよさそうで清楚なところ、自分を曲げないまっすぐなところですね。

――四反田さんご自身と、九段との共通点は?
四反田 昔の自分を思いだしました。僕だってウブなころはあったので(笑)。照れ屋なところも似ていると思います。前作『遙かなる時空の中で5』で演じさせていただいたアーネスト・サトウも九段と似たようなところがありましたが、九段はさらに世間知らずな印象でした。

――九段を演じていて印象的だったセリフは?
四反田 セリフの量自体がとても多かったのですが、九段が花火に行ってはしゃぐシーンはとくに印象に残っています。九段が花火大会に行くときと、純粋に花火大会を楽しんでいるときのセリフに注目してほしいです。

――九段を演じる際に意識されたことを教えてください。
四反田 考えすぎないようにしました。人間、ふだんはこういう言いかたをしたら気持ちいいかな、とか、こういう言い回しをしたほうがいいかな、と考えるものですが、九段に関してはそういうのを考えずに、素直に演じることを意識していました。

『遙かなる時空の中で6』キャストインタビュー 萩尾九段を演じる四反田マイケルさんに聞くヒロインをかわいらしいと感じた理由とは?_01

――四反田さんは『遙かなる時空の中で5』はアーネスト・サトウという外国人のキャラクターを演じられていましたが、今回九段を演じられていてギャップを感じたりはしませんでしたか?
四反田 まったくないです(笑)。僕の特徴をよくとらえていただいているようで、もう大船に乗ったつもりでシナリオを読んでいました。九段というキャラクターが自分の中にするっと入ってきて、演じやすかったですね。

――本作の舞台である大正時代は、洋食や、自動車などさまざまな文化や技術が登場した時代ですが、もし四反田さんが大正時代に行けたとしたら、やってみたいことはありますか?
四反田 “あいすくりん”を食べたいです。いまのアイスクリームと味が違うと思いますし、すごく丁寧に作っているイメージがあります。行ってみたいところは、僕が神奈川出身なので、横浜を散策したいです。

――では、大正時代で就いてみたい仕事はありますか。
四反田 新聞記者ですね。僕は知識欲がすごいので、その時代で知識を蓄えることができるのはメディアだと思います。自分が書く記事は、いままで日本になかったものを紹介することをメインにしたいです。文化とか、政治のやりかたとか、新しいものに目を向けたいですね。

――大正時代は“和”と“洋”が入り混じった印象的な時代ですが、四反田さんは、和と洋どちらがお好きでしょうか。
四反田 和が好きです。デザイン、見た目のインパクト、雰囲気において和がいいと思います。

――女性が着るとしたら、“和装”と“洋装”のどちらがお好きですか。
四反田 和装です。その理由は“髪型”が大きいかもしれないですね。和装のほうが、後ろ姿に個性や美しさがにじみ出ます。そういった和装の“奥ゆかしさ”が好きです。

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――本作は時空移動がキーポイントのひとつになっていますが、ご自身がタイムスリップできるとしたら、どの時代に行ってみたいですか
四反田 自分の子どものころです。その時代の自分を見てみて、大人になって見える世界と比較してみたいです。

――前作と比べて、『遙かなる時空の中で6』で新しいと思われた部分はどのあたりになりますか?
四反田 前作の幕末のピリピリしている感じとは違う、キャラクターどうしの距離感が近い感じの楽しさがありました。

――ゲームのキャラクターはいろいろな特別な力を持っていますが、四反田さんはどんな力を持ってみたいですか。
四反田 ふだんがのんびり屋さんなので(笑)、早く動ける力がほしいです。もっと早く行動できたらよかったのに……と思うことが多いんですよ。

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▲駒野千代(こまの ちよ)

――作中で九段と仲のよいキャラクターはいますか。
四反田 幼なじみの駒野千代(声:高橋美佳子さん)です。付き合いがすごく長くて、友だちというよりも限りなく家族に近いという印象ですね。

——九段がお兄さんで、千代が妹みたいな感じなんですか。
四反田 逆です(笑)。九段のほうがよく怒られるポジションです。

——ほかにゲームで気になるキャラクターはいますか。
四反田 コハク(声:阿部敦さん)です。彼は、僕だったら「助けてあげたい」「なんとかしてあげたいな」っていうふうに母性本能をくすぐられるキャラだと思うんです。

——ちなみに、バレンタインにいっぱいチョコレートをもらいそうなキャラクターは誰だと思いますか。
四反田 里谷村雨(声:安元洋貴さん)ですかね。やっぱり影のある男ってモテると思うんですよ。九段にとって村雨は、どうしても気になってしまう、心に“ひっかかってしまう”キャラクターになっています。

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▲コハク
▲里谷村雨 (さとや むらさめ)
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▲高塚 梓(たかつか あずさ)

——今回のヒロインである高塚梓(声:斎賀みつきさん)の印象を教えてください。
四反田 第一印象は“元気”でした。九段というキャラクターは彼女に対して、確実に母性を感じていると思いました。九段は女性のやさしさに触れたいというか、触れさせてくれる安心感を持っているんです。ほかの声優さんは梓を凛々しいと言っていたそうですが、自分はかわいいと思いました。もちろんセリフでは凛々しさがあるのですけど、僕は凛々しさの中に「そうしなきゃいけない」とがんばっている感じがあって、そこにかわいらしさを感じたんです。

——九段との恋愛をひと言で表すとどうなりますか。
四反田 “真面目”です。彼はずるがしこさや、人を試すようなことや、相手の裏の部分を見ようとはしません。いや、見る術を知らないので、真正面に立って接すると言ったほうが正しいかもしれません。ずっと恋愛に対してはウブではあるんですけど、そのうち彼にも変化が生じていきます。恋をしたことがない彼が、自分の気持ちに気づく過程がとてもかわいかったです。

——最後に、ファンの方々へメッセージをお願いします。
四反田 まず、僕自身が完成をすごく楽しみにしています。展開が読めないという、物語としてのおもしろさを、ぜひ体感していただきたいです。

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