2部門の最強プレイヤーが決定
2014年11月29日、オンラインアクションRPG『アラド戦記』のナンバー1プレイヤーを決めるオフライン大会“天下一決定戦2014”が開催された。大会は対人戦の強さを競う“決闘”とダンジョンのクリアー速度を競う“ダンジョンタイムアタック”の2部門で実施。どちらも会場を沸かせる接戦が頻発し、大いに盛り上がった。本稿ではその激戦の模様をリポートする。
また、会場では試合開始前に2015年上半期までのアップデート計画が発表された。詳細は下記の記事を参照していただきたい。
『アラド戦記』20人で共闘する“アントンレイド”や新職業くノ一が実装! オフライン大会“天下一決定戦2014”で今後のアップデート計画が発表!
スピードが命! ダンジョンタイムアタック部門
ダンジョンタイムアタックは、ふたり同時に同じダンジョンをプレイし、そのクリアタイムを競う部門だ。装備に制限を設けて対等に近い条件で戦う“決闘”とは異なり、比較的自由に装備を選択可能。操作テクニックに差があっても、ある程度は装備でカバーできる。
2013年大会で使用されたダンジョンは難度が低めだったため、キャラクター性能の差(とくに移動速度)が顕著に現れた。今年はダンジョンの難度が高く、出現するモンスターも強力に。そのため、どれだけ強力な武器を持っているかが鍵となる。
加えて、多くの敵を短時間で倒すテクニックも重要だ。これまでのやり込み量とテクニックがバランスよく要求される部門と言えるだろう。
決勝戦に勝ち残ったのは、“装備の自由度が高い”というルールを最大限に活用し、ユニークな装備を選んだプレイヤーたちだった。
ひとりは前年度の覇者・鬼神望星丸選手。自身を混乱させるアクセサリーを装備し、状態異常にかかると能力がアップするパッシブスキルを強引に発動させていた。混乱すると操作方法が逆転するため、まさに諸刃の剣。
もうひとりは選手間でも優勝候補とされていた♪息吹♪選手。スキルスロットの空き数に応じてダメージが増加する“ロード・オブ・レンジャー”という武器を装備していたようで、すべてのスキルをコマンド入力(※)で扱っていた。
(※:『アラド戦記』ではスキルをショートカットキーに登録すればワンボタンで使用できるのだが、格闘ゲームのようにコマンド入力で発動させることも可能)
決勝戦の使用ダンジョンは“真:王の遺跡”。6つの部屋を順に突破していくマップで、ふたつ目の部屋まではほぼ互角の展開を見せた。2体のモンスターが出現する3つ目の部屋が最難関のポイントだ。
ここでの動きが明暗を分けた。2体同時の撃破に成功した♪息吹♪選手に対して、鬼神望星丸選手はワンチャンスで倒しきれなかったのだ。鬼神望星丸選手が手間取っている間に、♪息吹♪選手は次々と関門を突破。見事に優勝の座を手に入れた。
対人戦最強のプレイヤーを決める! 決闘部門
決闘部門の出場選手は15人(16人でのトーナメント戦の予定だったが、ひとりが欠場)。2回戦までは1本先取(準決勝戦以降は2本先取)というルールのため、場の空気に慣れる前に敗退した選手も多いようだった。
普段とは違う環境なので大会常連のプレイヤーが有利かと思われたが、波乱の展開が待っていた。なんと、前年度チャンピオンのあわじくん選手が準決勝で姿を消してしまったのだ。
準決勝戦でぶつかったあわじくん選手と2代目ずばん選手は両者ともにサモナー使い。サモナーはモンスターを召喚できるのが強みだが、モンスターはAIが操作するため、どうしても運の要素が絡んでくる。2戦とも時間切れまでもつれ込み、HPを多く残した2代目ずばん選手が決勝戦に勝ち進んだ。
前年度チャンピオンを下した2代目ずばん選手を決勝戦で待ち構えていたのは、前年度2位の小鳥遊結衣選手。小鳥遊結衣選手が使う阿修羅はサモナーとの相性が悪いが、あわじくん選手との再戦を見据えて「サモナー対策は練ってきた」という。
多数のモンスターを召喚して、やや引き気味に戦うのがサモナーの基本戦略。同じように守りに入ってはジリ貧だ。そこで、小鳥遊結衣選手は守りに入る2代目ずばん選手を攻める攻める攻める!
闇雲に攻めるだけでなく、モンスターを相手にする場合は、なるべくまとめて攻撃できる位置取りを心がけているようだった。この戦いかたが功を奏し、2対1で小鳥遊結衣選手が王者の座に輝いた。
なお、決闘部門に出場した下記の選手たちは、12月7日に韓国で開催される『アラド戦記』の国際大会に出場する。国際大会の模様はファミ通.comでも追いかける予定だ。日本人プレイヤーの健闘に期待しよう。
鬼なき戦士選手
タケノコINアワビ選手
小鳥遊結衣選手
あわじくん選手