『けっきょく南極大冒険』には教育的な意図も?

 D4エンタープライズが運営するレトロゲーム配信サービス“プロジェクトEGG”において、KONAMIの『イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフーII』(MSX版)、『けっきょく南極大冒険』(MSX版)が本日2014年11月25日より同時リリースを開始した。以下、リリースより抜粋。

■『イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフーII』(MSX版)

『イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフーII』(MSX版)、『けっきょく南極大冒険』(MSX版)が“プロジェクトEGG”で本日11月25日より同時リリース【動画あり】_04

ジャンル:アクション
メーカー:KONAMI
配信サイトはコチラ
発 売 日:11月25日
価  格:500円[税抜]

 いまをさかのぼること20数年前、中国全土を支配せんと悪行を重ねていたチャーハン一族は、功夫の達人“李(リー)”によって撲滅させられ、中国は再び平和を取り戻した。時の英雄であった李はその後“李英(リーヤング)”という息子を残して天命を全うした。

 ところが、チャーハン一族にたった1人生き延びた者がいた。名を“立人(リージェン)”といい幼少の頃より一族の英才教育を受けて来た才人であった。長く身を隠していた彼は、数年前より“イーガー皇帝”と名乗り勢力を伸ばしてチャーハン一族を再建し、青海、雲南、山東、浙江の各省に拠点を築いた。人々の信仰する仏教の開祖”釈迦”の実在性が疑われ始めたこの時期、人々の心は荒み切っており、難なくイーガー皇帝の魔の手におちていった。また彼は5000年前の古代インドにしか存在したことのない残虐非道の殺りくの術、暗黒拳法の極意を体得しており、その奥義を目のあたりにした者で、生き延びた者はいなかった……。

イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフー2 for MSX (1985)


 本作は1985年にリリースされた格闘アクションで、プレイヤーは李英(リーヤング)となってイーガー皇帝を倒す冒険に出発します。ゲームは次から次へと飛来する小敵隊を蹴散らしながら進み、要所で登場する7人の武官を倒し、最終的にはイーガー皇帝との対決に臨みます。ちなみに小敵隊を倒すとウーロン茶葉を落とすことがあり、5枚手に入れると体力を回復できるので、上手に活用して攻略していきましょう。ほかにも壁を利用した三角飛び、隠しアイテムの中華そばを取れば一定時間無敵になるなどのフィーチャーも……。2人対戦機能も搭載しているので、通常プレイの練習を兼ねて対戦してみるのもいいかもしれません。

『イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフーII』(MSX版)、『けっきょく南極大冒険』(MSX版)が“プロジェクトEGG”で本日11月25日より同時リリース【動画あり】_05
『イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフーII』(MSX版)、『けっきょく南極大冒険』(MSX版)が“プロジェクトEGG”で本日11月25日より同時リリース【動画あり】_06

■『けっきょく南極大冒険』(MSX版)

『イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフーII』(MSX版)、『けっきょく南極大冒険』(MSX版)が“プロジェクトEGG”で本日11月25日より同時リリース【動画あり】_01

ジャンル:アクション
メーカー:KONAMI
配信サイトはコチラ
発 売 日:11月25日
価  格:500円[税抜]

 ペンギン君、スケートをはいて南極大陸一周。アザラシをかわし魚をキャッチ!さあ、めざす基地は目前だ。

 本作は1983年にリリースされたアクションゲーム。プレイヤーはスケートをはいたペンギン君を操作して南極大陸一周の冒険に出発します。ゲームは強制スクロールのアクションゲームとなっており、氷穴、クレバスはジャンプで飛び越え、アザラシを左右のステップで回避、時々飛び出す魚や立っている旗をキャッチすればボーナスが入るという仕組みとなっています。ちなみにゲームは制限時間制をとっているため、プレイ時間さえ残っていれば何度でも挑戦可能。誰にでも楽しめるアクションゲームといえるでしょう。

けっきょく南極大冒険 for MSX (1983)


 また、MSX版はKONAMIの“教育シリーズ”第1弾として発売され、タイトルには“I love 地理”との文言が入っています。さらにマニュアルには南極についての詳しい解説があるあたりには、教育的な意図が感じられるものとなっています。プレイはもちろんですが、このあたりもチェックしてから遊ぶと面白さは倍増するかもしれません。

『イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフーII』(MSX版)、『けっきょく南極大冒険』(MSX版)が“プロジェクトEGG”で本日11月25日より同時リリース【動画あり】_02
『イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフーII』(MSX版)、『けっきょく南極大冒険』(MSX版)が“プロジェクトEGG”で本日11月25日より同時リリース【動画あり】_03

※“プロジェクトEGG”とは
 PC-9801、FM-7、X1といったようにプラットフォームが乱立していた1980年代。この時期に発売されたPCゲームは、今のゲームに大きな影響を与えました。しかし記録メディアの劣化やプラットフォーム等の変化により、それらは次第に遊べなくなっています。D4エンタープライズでは、レトロゲームを文化遺産のひとつと考え“プロジェクトEGG”を発足しました。過去の名作をWindows上に復刻し、いつまでも楽しめるようにすること。それが“プロジェクトEGG”の役割と考えております。