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『リネージュ エターナル』を猛アピール、120台もの試遊用PCを用意
NCSOFTのG-STARへの出展は3年ぶり。今回の一押しタイトルは『リネージュ エターナル』で、試遊用に120台ものPCを用意。一般入場が開始されるや、試遊用PCは来場者に埋め尽くされ、ファンの関心の高さが確認できた。その熱意に負けてなるものか、とカメラで画面を撮影しまくってきたので、判明したゲームシステムの解説を中心に、試遊の模様をお届けする。
ハングルが読めなくても把握できるほどのシンプルさ
『リネージュ エターナル』は、キャラクターを作成してスタート地点に降り立つと、数秒で自在にキャラクターが動かせるほどシンプルで直感的な操作だった。記者がハック&スラッシュのタイトル、具体的に言えば『ディアブロ III』のプレイ経験があったことも多少は後押ししているかもしれないが、数秒で理解できるというのは過言ではない。なお、その数秒を必要とするのは、マウスの軌跡で発動する“ドラッグスキル”の発動条件(軌跡の形)の確認のため。今回選択できた守護騎士と元素術士のドラッグスキルは、ともに直線を描けばいいだけだったので、開始直後から画期的なこのシステムを満喫できたぞ。加えて、移動時にはダッシュも使えるので、サクサクと進行できる点もうれしい。
UIも定番の配置で、ウィンドウの開閉に割り当てられているキーもほかのオンラインゲームと酷似していて、ストレスフリー。スキルツリーのウインドウのみクセがあるかもしれないかもしれないが、じつは同社の『ブレイドアンドソウル』の修練を選択するウィンドウとまったく同じレイアウトなので、そちらも体験していた記者は問題なく対応できた。
そして、本作ならではの工夫も発見。スキルのジャンルを示すマークが各所に見られ、それらの法則性をつかむだけで、スキルの内容やパラメーターの方向性が把握できるようになっていたのだ。具体的に言えば、剣マークが攻撃、盾マークが防御、旗マークがデバフ(気絶や足止めなどの妨害)、双葉マークがマナの回収を示していた。今回の試遊用クライアントは、すべて記者の読めないハングルでの表示だったが、このマークを見るだけですべてのスキルの特徴が把握できるほど。やはりNCSOFTのゲームの完成度は高い、と完成前から感じてしまった。もちろん、ラグやカクツキといった処理上の問題はまったく起こらなかった。現時点での仕上がりに不満が見当たらなかったことを、最後に付け加えておく。
Ntreevのモバイルタイトルも開発順調
NCSOFT傘下のNtreevが手がけた2タイトルも試遊できた。こちらも実際に触れることで把握できたことがあるので、お伝えしておこう。
『パンヤ モバイル(仮)』は、もうこの段階で楽しく遊ぶことができるほど仕上がっていた。特筆すべきは、風の読みかた。本作では風の方向や強さが明確に数値で表示されず、景色をスワイプすることで舞い上がる芝や木の葉などの動きで、風を読む仕組みになっていた。たとえるなら、スパイスのようなアイデアだと思う。ショットの精度を高めることがプレイヤースキルに直結しがちなゴルフゲームにとって、この仕組みが入るだけでいっそう引き締まった駆け引きが味わえそうだ。
『召喚士になりたい。』を試遊してわかったことは、オートバトルモードの快適さ。5人のキャラクター(フレンドのキャラクターを数名加えることも可能)がパーティーを組んで各ステージに挑むのだが、その際にしっかりと編成すれば、後はサクサクと進められるというわけだ。さらにブラッシュアップが施されるが、このようなちょっとした時間に遊べるカジュアルな調整は大歓迎。『パンヤ モバイル(仮)』とともに日本でも支持されそうなタイトルだけに、ぜひとも上陸してほしいものである。