Visceral的『バトルフィールド』ここにあり!

 エレクトロニック・アーツから2015年3月19日発売予定のFPS『バトルフィールド ハードライン』のシングルプレイ体験会が2014年11月13日に実施。今回、本作のシングルプレイを一足早く試遊することができたので、プレイインプレッションをお届けする。

『バトルフィールド ハードライン』とは
 本作は、エレクトロニック・アーツの一大ブランドとなる人気FPS『バトルフィールド』シリーズ最新作。『バトルフィールド』というとDICEが開発を手掛けていることでおなじみだが、今回はメインの開発チームに、ホラーシューター『デッドスペース』 シリーズで知られるVisceral Gamesを起用している。シリーズに新風を吹き込む“警察vs犯罪組織”というコンセプトを導入し、シングルプレイのストーリーモードでは、麻薬戦争が勃発したマイアミを舞台に、主人公の捜査官ニック・メンドーサが、パートナーの女性捜査官カイ・ミン・ダオとともに、ストリートから元締めへと辿っていく様子が刑事ドラマさながらに描かれる。
 マルチプレイでは、警察側と犯罪組織側に分かれ、普段の『バトルフィールド』の軍隊の戦いとは異なる、より高速で都市型の犯罪との攻防をフィーチャー。ガジェットなどもテーマに沿ったものが用意されており、シリーズ史上かつてない『バトルフィールド』となる。

生かすも殺すもあなた次第

 今回の体験会では、シングルプレイにある11のエピソードの中から“コップファンタシー”と“インディペンデンスデイ”のふたつをプレイすることができた。

 “コップファンタシー”は、警察官として、主人公ニック・メンドーサはパートナーのカイ・ミン・ダオとともに行動をする。もうひとつのエピソード9となる“インディペンデンスデイ”では、ストーリーの中で非常に重要なエピソードとなり、意外な人物が協力者として登場する。

『バトルフィールド ハードライン』シングルプレイ

『バトルフィールド ハードライン』シリーズ史上もっとも力が込められたシングルプレイのプレイインプレッションをお届け【動画あり】_03
『バトルフィールド ハードライン』シリーズ史上もっとも力が込められたシングルプレイのプレイインプレッションをお届け【動画あり】_02
▲ニック・メンドーサ
マイアミ警察の新人刑事。法の裏側に近い生まれでありながら、みずからの出自を裏切るように“真っ当な”職を選んだ。 一匹狼にして、正義の使徒。強い熱意をもって誰よりも優れた警官を目指している。 刑事を目指したのは、みずからが憎むその出自と決別するためであった。
▲カイ・ミン・ダオ
ロス郊外出身のベトナム系1世。若い頃の無茶とともにウェストコーストを過去のものとし、バッジを胸に着けた。 警官としてすぐに頭角を現し、同僚と常連の犯罪者たちのどちらからも、頭が切れると同時に必要とあらば感情を力に変えることを恐れない有能な刑事として知られるようになった。

 また、本作のシングルプレイでは、いままでのシリーズと打って変わって、敵に対するアプローチの自由度が大幅に広がっている。
 敵を殺めることなく行動不能にするもよし、隠れたまま(ステルス)で、敵に見つかることなくミッションをクリアーするもよし、従来通りアサルトライフルやライトマシンガンを持って走り回って撃ちまくるもよしと、プレイヤーはいろいろなプレイスタイルで敵を倒せるのが特徴だ。

 まあそんなわけで、「殺さないで、どうやって敵を倒したり、隠れながらストーリーを進めるの?」と、『バトルフィールド』シリーズのキャンペーンモードをプレイしてきた人たちは思うだろう。そこで本作からは警官バッジを敵に見せると、降伏する新機能が追加されている。うまくいけば血を流さずにすむのだ。

 またガジェットも一新、警察という職業に沿ったものが登場している。たとえば“テーザーガン”(スタンガン)は、敵を気絶させることが可能。また、ステルス重視なら、手持ちの薬莢をひとつ使い、敵をおびき出したい方向に投げて注意を引くこともできる。もちろんそのまま敵の背後を突いて、気絶させることも可能だ。

 そして重要なガジェット“スキャナー”は、敵の情報収集、マーキング、盗聴、ボーナスターゲットの確認ができる。ボーナスターゲットは殺さずに逮捕すると、ボーナスが追加されるので、なるべく生かしておくのがいいだろう。

『バトルフィールド ハードライン』さまざまなプレイスタイル

『バトルフィールド ハードライン』 ガジェット“スキャナー”による情報収集

 
 さらに、マルチプレイでも実装されているグラップリングフック、ジップラインを使用して敵が潜むビルへ突入できる。グラップリングフックは、建物や地形を縦に登ることができ、ジップラインは建物や地形間の横の移動が可能だ。粘着手榴弾にセンサートラップが搭載されたガジェットで、トラップを仕掛けておく手もある。

『バトルフィールド ハードライン』ジップライン、グラップリングフック

 
 なお今回のデモは特別に構成されたものなので、現時点でのガジェットや武器はこのエピソード9ですべてアンロックされ使えるようになっていた。
 武器のカモフラージュには、ゴールドやシルバーの塗装も(笑)。ギャング(犯罪者)を意識したものなのだろうか? ちょっとしたネタも見られた。

『バトルフィールド ハードライン』武器・ガジェットのカスタマイズ