任天堂の2014年末の目玉を体験!

 任天堂から、2014年12月6日に発売される“amiibo”。“amiibo”とは、ゲームとつながるキャラクターフィギュアで、フィギュアの台座部分にNFCチップを内包しており、Wii UのWii U GamePadについているNFCリーダーにフィギュアをかざすことで、対応するゲームに影響を与えられる。そのamiibo対応ソフトの第1弾が、同じく2014年12月6日に発売される『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』で、amiiboの第1弾として発売されるのも、『大乱闘スマッシュブラザーズ』に登場するキャラクター18種類だ。今回、そのamiiboと『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』を体験する機会を得たので、そのリポートをお届けする。

任天堂が提案する新たな遊び“amiibo”をついに体験! 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』のプレイインプレッションも!_01
任天堂が提案する新たな遊び“amiibo”をついに体験! 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』のプレイインプレッションも!_02
▲Wii U GamePadのNFCエリアにamiiboを近づけると認識される。
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▲公式サイトなどではわからない、amiiboの裏側を公開!
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▲リンク……の裏側。
▲フォックス……の裏側。
▲サムス……の裏側。
▲マルス……の裏側。
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▲ゼルダ……の裏側。
▲キャプテン・ファルコン……の裏側。
▲amiiboの台座部分はこんな感じ。

見ても楽しい、使っても楽しい、自分だけのファイターになるamiibo

Text by 世界三大三代川

 小柄ながらしっかりした作りのamiibo。ぱっと見でも、クオリティーの高さがわかるが、手に取ってじっくり見ると、その精巧な作りがわかる。とくにドンキーコングの毛並みや、ゼルダの装飾などが本当にすごい! 

そんなamiiboの対応ソフト第1弾が、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』。たとえば、マリオのamiiboをGamePadにかざすことで、自動で動く“FP(フィギュアプレイヤー)”としてのマリオがゲームに登場する。しかも、このFPのマリオ。なんと育成ができるのだ。残念ながら、今回の体験では長時間のプレイはできなかったので、育成の実感はできなかったが、攻撃力や防御力、速度といったパラメーターはもちろんのこと、どんな行動を取るかも変化していくとのこと(詳しい育成方法などは、下記の森田のインプレッションを見ていただきたい)。最初は、ただ必殺ワザをくり返すだけだったマリオが、プレイヤーとの対戦を経て、ガードを覚えたり、距離を取ることを覚えたりと、徐々に戦いかたを覚えていくのだ。しかも、おもに対戦相手の行動によって学んでいくため、まさに世界にひとつだけの、自分だけのamiiboと言えるものになる。

 そんな風に育ったFPは、amiiboに記録されるため、友だちの家に自分のamiiboを持っていって、友だちのFPと対戦も可能。FPどうしを戦わせて、自分は見守るというプレイも熱いが、FPを相棒にして自分とFPvs友だちと友だちのFPといったチーム戦も盛り上がること間違いなし! 実際に、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』の8人対戦を、FPを交えて遊んだが、ふつうの対戦とは違い、FPを気遣いながらプレイするのがおもしろかった。今回『スマブラ』でのamiiboを使った遊びをプレイしたが、今後もっといろいろな対応ソフトが登場する。きっと予想もできないようなおもしろい遊びが生まれることを期待しつつ、目下の悩みは、“どのamiiboを買うか”という点だったりします!

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▲amiiboをGame Padにかざすと、即座に読み取られる。Suicaを自動改札にかざすときのイメージと言うと、わかりやすい?

Wii U版『スマブラ』はワイワイっぷりが最高に楽しい!

Text by メスカブト森田

 発売に先駆けて、ひと足早くWii U版を遊んできたので、そのリポートをお届け!
 まずは、Wii U版でいちばん気になっていた“8人乱闘”。本作では解像度が増しているので、画面が引いた状態でも、全体の状況がさらに把握しやすくなっているのは間違いない。それでも、8人による混戦になると、自分が操作しているファイターがどこにいるのかわからなくなる、かなりカオスな状態が楽しめる! 単純にワイワイ楽しめるのはもちろんのこと、「あれ? オレどこ?」、「あ、こっちか(笑)」と、まわりが混乱している中、ステージの端っこに陣取って着実に撃墜数を稼ぐといった、多人数ならではの戦略も味わえる! 今回、いくつかのステージで遊んだが、印象深かったのは初登場の“洞窟大作戦”。蓄積ダメージが100%以上の状態で触れると即ミスになるデンジャーゾーンが随所に存在するため、誰かがふっとばされるたびに悲鳴があがり、終始笑いと悲鳴がこだまするにぎやかな対戦となった。俺はもちろん相棒のロックマンを操作し、混戦の外側からロックバスターをぶっぱなして、おいしいところを総取りさせてもらったけどな!

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任天堂が提案する新たな遊び“amiibo”をついに体験! 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』のプレイインプレッションも!_06
▲8人対戦。画面いっぱいに広がったときの広大さも見もの!

 ちなみに、操作にはゲームキューブコントローラーを使用したが、手になじんだコントローラーだとプレイしやすいという意見が多数挙がっていた。俺はニンテンドー3DS版以前の『スマブラ』は未プレイだけど、スマッシュ攻撃、つかみ、シールドなどの出しやすさは十分に実感できた。久しぶりに押入れからゲームキューブコントローラーを引っ張り出すことになりそうだ。

 続いて、ボードゲームタイプの新モード“ワールドスマッシュ”を4人でプレイ。このモード、各プレイヤーが順番にルーレットを回していくものだと思っていたが、遊んでみると全員が同時にルーレットを回しコマを動かしていくということが判明。テンポがものすごくいいうえに、ほかのプレイヤーが動いたのを見て自分のコマの進行方向を決める、相手より先に動いてボード上のアイテムをゲットするといった、駆け引きが発生して非常にアツい! ターンが経過するとボード上にアイテムが追加されたり、ボード上にターン経過で爆発を起こすキラーが登場するなどのイベントが発生したりして、目まぐるしく状況が変化し飽きることがなかった。すべてのターンが終了すると手に入れたファイターを使っての大乱闘が発生するが、自分がどのファイターを手に入れるかという運の要素も絡むため、使いこなせるファイターの種類が多いほど勝利しやすそうだ。いまのうちに3DSで練習しておくといいかも。もちろん俺は運と絆でロックマンをゲットし、圧勝したけどな!

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▲予想以上にテンポのいい、ワールドスマッシュ。

 Wii U版独自の要素であるキャラクターフィギュア“amibo”との連動も忘れてはいけない。Wii U GamePadにamiboをかざすと、あっと言う間にゲーム内に“FP(フィギュアプレイヤー)”が出現する。このファイターは、最初こそ生まれたてのヒヨっ子のごときファイターだが、バトルに参加させることで経験を積み戦いかたを学習していく。さらに、カスタマイズなどに使う装備アイテムを食べさせてパラメーターを変化させたり、特殊効果を付与させたりして自分好みに強化することも可能。プレイヤーごとに、特色がでるのは間違いない。友だちと育て上げたFPどうしをバトルさせて、FPトレーナー(?)としての腕を競い合い、FPマスター(?)の道を歩むのもおもしろそうだ。ちなみに、FPはレベル最大値の50まで育てるとかなり強くなるらしいので、バトルの練習相手や、8人乱闘の強力なゲストなどとしても利用できる。言わなくてもわかるだろうが、俺はロックマンのFPを最強に育て上げるつもりだ!

 最後に、ニンテンドー3DS版にもあった“シンプル”をふたりでプレイしてみた。ルールは生き残りバトルに変更されていたが、緊張感のあるバトルは相変わらずおもしろく、ふたりプレイならではの安心感や連携が生まれて新鮮さを味わえた。マスターコアの新形態“マスターフォートレス”の姿を拝んでやろうとしたが、たどりつく前にゲームオーバーになってしまったのはここだけの秘密だ!


大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U
メーカー 任天堂
対応機種 Wii UWii U
発売日 2014年12月6日
価格 7200円 [税抜]/7776円 [税込(8%)]
ジャンル アクション
備考 3DS版との連動予定