『ホビット』と『指輪物語』をつなぐ時代の物語が描かれるダークファンタジーアクションRPG

 ワーナー エンターテイメント ジャパンより、2014年12月25日に発売予定のプレイステーション4、Xbox One用ソフト『シャドウ・オブ・モルドール』。ここでは、2014年11月6日に開催された、メディア向けの開発者プレゼンテーションと試遊会の模様をリポートする。

まずは開発者によるデモプレイで“ネメシスシステム”を解説

 『ホビット』と『指輪物語』をつなぐ時代の物語が描かれる、オープンワールドのダークファンタジーアクションRPGである本作の根幹をなすのが“ネメシスシステム”。これは、登場する敵のオークたちが、それぞれ個性と記憶を持っており、プレイヤーの行動が、オークたちの人格形成やオーク内部の階級争いなどに影響を与え、主人公を取り巻く世界が刻々と変化していくというもの。試遊の前に、ワーナー エンターテイメントのバイスプレジデント、ピーター・ワイズ氏が実際にプレイしながら、このネメシスシステムを始め、敵から情報を得たり敵を恐怖に陥れて操ったりすることができる、主人公の特殊な能力である“幽鬼の力”など、本作の特徴的なシステムについて解説を行ってくれた。

『シャドウ・オブ・モルドール』のメディア向け試遊会が開催! _01
『シャドウ・オブ・モルドール』のメディア向け試遊会が開催! _02
▲ワーナー エンターテイメントジャパンの試写室で行われたピーター・ワイズ氏のプレゼンテーション。本作のストーリーや特徴的なシステムについて、プレイを交えながら説明してくれた。

ネメシスシステムを体感!

 ピーター氏の解説の後、いよいよPS4版での体験プレイ。チュートリアル込みのオープニングが終わり、広大なフィールドへ。敵のオーク軍団は、ザコ<小隊長<軍団長という階級制になっており、最初はこの中でいちばん下っ端の小隊長のひとりをターゲットに選択。マップを頼りにターゲットまで進んでいく。ただし、そこらじゅうにザコがウロウロ。気付かれずに進むこともできるが、あえて正面から戦いを挑んでみることに。

 敵との戦闘は、△ボタンでカウンターを出したり、×ボタンで回避しながら、×ボタンや○ボタンでを行う『バットマン アーカム』シリーズに似たシステム。多少囲まれても攻撃はかわせるので大丈夫だろう、と思っていたら、多数のザコとともに複数の小隊長クラスも参戦。あっけなく倒されてしまった。この後、自分を倒した敵がレベルアップし、より上のランクの小隊長を倒し(返り討ちに遭う場合も)て出世。プレイヤーが小隊長を倒した場合は、空いたポジションにほかのオークが入ったりする。このように、戦いの結果が、敵勢力にも影響を与えていくのだ。

 ちなみに、この戦いの結果は敵も覚えていて、次にその敵と会ったときの反応も変化する。自分を倒した敵は明らかにこちらを見下した台詞を吐いたり、自分に倒された敵はこちらを見て怯えたり。戦いの経験と、もともとの性格も影響するらしく、それぞれ反応が違う。これもネメシスシステムのおもしろいところ。

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▲オークたちの組織図を示すコンセプトアート。軍団長の下に小隊長が、その下に多数の無名のオークたちが存在する。プレイヤーとの戦いを経て、メンバーが入れ替わるなど、組織内の序列も変動していく。
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▲敵に気付かれた状態で戦闘を行うと、ほかの敵が集まってきて囲まれてしまう。敵に気付かれないように、一撃で仕留めるのがベスト。

基本はステルスアクション

 倒したり倒されたりをくり返しているうちに、正面突破では埒があかないことに気付き、作戦変更。本作の基本通り、ステルスアクションで進めていくことに。気付かれなければ、ザコは一撃で仕留められるし、経験値も多く入るのでかなり楽だ。幽鬼の力を使うことで、小隊長の情報や弱点を聞き出しながら、小隊長の居場所を目指す。弱点は聞かずに進めてもいいが、より戦いを楽に進めたい場合は聞いておいたほうがいいだろう。このように、セオリー通りに進めていくと、さっきまでの苦戦がウソのように、すんなりとターゲットの小隊長を倒してミッションをクリアーできた。最初はどうなることかと思ったが、一対多数という状況にならなければ大丈夫のようだ。この要領で、いくつかミッションを進められたが、ここで時間切れ。ゲームが進むと、敵を従えて味方にする能力が使えるようになり、より幅広い戦いも可能になるが、残念ながらそこまで到達できず。序盤に寄り道をして、何体かのオークを昇進させてしまったのが悔やまれる。次回プレイする際は、オークたちにリベンジせねば!

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▲R1ボタン長押しで敵を捕まえた状態から×ボタンで尋問を行い、敵の小隊長に関する情報を聞き出すことが可能。ゲームを進めると、能力が強化され、猛獣を従えて乗り物にしたり、オークたちを操ることも可能になる。