『実況パワフルプロ野球2014』プレイインプレッション! シリーズ攻略担当編集者“ジャスト野島”がガチ視点で魅力を語る_10

ガチユーザーの視点から本作の魅力に迫る

 KONAMIの人気プロ野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』(以下、『パワプロ』)シリーズの最新作『実況パワフルプロ野球2014』(以下、『パワプロ2014』)がついに発売! 過去のシリーズ作品の攻略担当者、ジャスト野島が本作をプレイ。シリーズを知り尽くしたガチユーザーの視点から本作の魅力に迫る。


 『パワプロ2014』がついに発売! シリーズ20周年を飾るアニバーサリーな作品ということで、ファンの期待も大きいことだろう。自分もシリーズを遊び尽くしてきたひとりとして、ものすごく楽しみにしてました! さあ、本作がみんなの熱い期待に応えている作品なのか、さっそく見ていきましょう。

パッと見ではわからない部分が変化&進化した試合

 最初にプレイしたのは対戦モード。毎回、新しいシリーズ作品をプレイするときは必ず最初に“対戦”をプレイして、「ああ、今回は流し打ち気味で詰まるとこういう打球になるんだ」とか、「このパワーでもこのくらいの芯の食いかたでこんなに飛ぶの?」といった“その作品の試合の感触”をつかむようにしている。
 『パワプロ2014』の初プレイ時には前作『パワプロ2013』をプレイしていたので、その感触の違いがかなり感じられた。わかりやすい部分は、本作から導入された“ナイスピッチング”システム。姉妹作である『プロ野球スピリッツ』の投球システムに近い操作感覚。リリースのタイミングがバッチリ合ったときにはストライクゾーンの下に“ナイスピッチ”という文字がパッと表示されるんだけど、これが決まったときが気持ちいい(コンピューター相手でもけっこう打ち取れるし)。逆に、タイミングが大きくズレると狙っているところに投げられないから、投球にもひとつテクニカルな要素が加わった印象。

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▲打者視点だと、投球に集中しているときに文字が表示されるので視覚的に厄介! 対人戦がさらに盛り上がるんじゃないかな。

 パッと見ではわからない部分としては、打者のミートカーソルの動かせる範囲が変わったこと。変わったというよりは以前のシリーズに戻ったという感じで、ストライクゾーン内のみを動かせるようになった。開発者の方によると、従来のようにボールゾーンまでミートカーソルを動かせると、「ボール球も打たれて投手を操作しているときにストレス」というユーザーの声が多かったらしい。そう言われれば、たしかに!(打つほうが好きだからあまり気にしてなかった)
 個人的には、ストライクゾーン内だけを動かせるようになると「操作できる範囲までがストライクゾーンだな」ってストライクボールの見極めがしやすくなるから、打ちやすくてうれしい。この点については賛否両論なのかな?
 このほかにも、“ゾーン”と“スランプ”という新しい調子が加わったり、打者のモーションが増えてたりしていて、スムーズに選手が動いているように感じられる。前作をいまもプレイしているオレが感じるんだから間違いない! このあたりは、実際にプレイして体験してほしいな。

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▲空振りしたあとの動きなんかも「おお、それっぽい!」って思わされる絶妙さ。

自分の野球部を作れる栄冠ナイン

 オレたちの夏が帰ってきた! 高校野球部の監督気分が味わえる栄冠ナインがひとつのモードとして独立。2007年の『パワプロ14』で初登場したのって、もう7年前の話なのか……なんて感慨にふけりながらプレイ。学校の設定がさらに詳細に選べるようになり、より“自分の野球部”感が高まっている。

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▲ユニフォームや応援曲に加えて、チアリーダーの衣装まで選べる!

 プレイの感覚はというと、画面構成も含めていい意味で“変わらないよさ”が感じられる。スゴロク形式で進んでいく日程はシンプルで遊びやすい。試合は指示を出して選手に託すのみという、あのもどかしさ&勝ったときの喜びはまったく色あせていない。ついでに、“黒土になってからが本番”、“高校球児は走力から”、“オレ的黄金世代”、“魔物”、“2ストライクまでは待て”など、プレイステーション2版の当時に攻略班で流行した合言葉まで蘇ってきたわ(笑)。

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▲世代交代のタイミングを見据えたチーム育成とかを考えたりして「オレ、マジで監督っぽくね?」と感じ始めたら、このモードから帰ってこれなくなります(笑)。

 また、最初に年代を選んでプレイできるという要素も登場。各年代のプロ選手が入部してきたり、相手の学校にいたりする。たとえば松坂世代の自分が1998年でプレイすると、自分の学校に松坂選手がいたりするわけですよ! で、ほかの学校と練習試合して「なんかやたら打つやつがいるな」と思ったら村田選手(巨人)だったり、甲子園に行くと和田やら藤川(ともに米・カブス)やらといった超高校級の投手がひしめいてるわけですよ。しかも高校生っぽいやや未熟な能力で! ああ、これは熱いな。熱いこと間違いないわ!!(大興奮)