発売直前! 『ボーダーランズ』シリーズ最新作

 先日、2K本社にて、2014年10月30日にプレイステーション3、Xbox 360で発売予定の『ボーダーランズ プリシークエル』のメディア向け体験会が催された。『ボーダーランズ プリシークエル』は、はるかかなたの惑星を舞台にしたFPSシリーズ『ボーダーランズ』の第3作。FPSといってもシューターだけにとどまらず、スキルを獲得・強化してキャラクターを自分の好みに合わせて強くしたり、強力なレア武器を集めるRPG的な要素もある。操作キャラクターは4人の中から選択でき、オンラインで最大4人の協力プレイが可能。もちろん、オフラインでシングルプレイを楽しむこともできる。

 9月に開催された東京ゲームショウ 2014でもメディア体験会が開かれた(⇒関連記事はこちら)ばかりだが、今回はプレイ時間に余裕があったので、ミッションを中心に4人協力プレイをたっぷりと体験できた。発売直前ということで、実際のゲームプレイの様子を細かくリポートする。

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▲当日は、『ボーダーランズ プリシークエル』のほかに、PS Vita版『ボーダーランズ2』も体験できた。

独特の浮遊感がクセになる月ならではの低重力環境

 最新作『ボーダーランズ プリシークエル』の舞台は、前2作『ボーダーランズ』、『ボーダーランズ 2』の舞台だった惑星パンドラの月。惑星パンドラよりも重力が低いため、ジャンプすれば身長の何倍も跳び上がってしまう独特の浮遊感が特徴的だ。建物内では重力がコントロールされていて、地球にいる感覚とまったく同じ。だが、屋外へ出ると途端に重力が低くなり、2段ジャンプで建物の屋上へ一気に登ったり、戦闘中に思わぬ方向へはじき飛ばされたりと、独特の浮遊感やアクションが楽しめる。「動きがモッサリしてプレイしにくいのでは?」と心配されるかもしれないが、実際にプレイしてみると操作についてとくに違和感を感じなかったので、前2作に慣れ親しんだプレイヤーもストレスなく作品世界に入り込めるだろう。

 操作キャラクターは、初代『ボーダーランズ』のDLCにも登場したアテナ(Athena)を選んだ。近接攻撃を得意とするタンカータイプで、左腕に装備した小型の盾(Aspis)で正面からの攻撃を吸収し、最後に盾を投げて複数の敵に溜めたダメージをお見舞いできる(スキル“キネティック Aspis”)。敵の攻撃を吸収しながら接近し、至近距離から銃や近接攻撃で敵をぶちのめし、盾を投げてダメ押しの一撃を加えるプレイスタイルはとにかく痛快。スキルレベルを上げることで、盾に溜められるダメージ量もさらにアップできるそうなので、育て甲斐のあるキャラクターだと感じた。

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シリーズ初の浮遊型ビークルに乗って広大な月世界を探索

 挑戦したミッションは、“グラインダー”という設備を利用するために必要な部品を集めてくるというもの。目的地は遠く離れた場所にあるため、まずは乗り物を調達した。今作では、オーソドックスな四輪の“ムーンバギー(Moon Buggy)”に加え、シリーズ初の浮遊型ビークル“スティングレイ(Stingray)”も利用できる。スティングレイはふたり乗りのホバークラフトような乗り物。ゴツゴツとした地形でも浮上したままスイスイと移動でき、一時的に高くジャンプして大きな障害物やクレバスをひとっ飛びすることも可能だ。つねに浮いているため、曲がろうとすると車体が流されたり、急に止まれなかったりと、ムーンバギーよりも操縦性に若干クセがあるものの、地形を選ばす動けるのが快適で、すっかりお気に入りになってしまった。もちろん、弾数無制限の武装も付いているので、敵の集団を相手に暴れまわることもできる。

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文字どおり縦横無尽に駆け巡る月面アクション

 目的地に到達すると、ロボットやエイリアンなどの敵がつぎつぎに出現! マシンガンやロケットランチャー、グレネードなどの武器を駆使した『ボーダーランズ』シリーズならではのド派手なバトルは健在だ。低重力の屋外では、高所にジャンプで飛び乗って敵を頭上から狙ったり、急降下してダメージを与えたりと、横だけでなく縦の動きを活用した戦闘アクションが楽しめた。

 ただし、2段ジャンプなどの激しいアクションをくり返していると、キャラクターの酸素ゲージが徐々に減少してしまう。ゲージがゼロになると今度は体力が減り始め、放っておくと死亡してしまうのだ。窒息死を防ぐには建物内に入るか、酸素ポッドを見つけて起動するか、あるいはドロップアイテムの酸素タンクを手に入れて、酸素を供給しなくてはならない。プレイアブルキャラクターのひとり、クラップトラップはロボットなので、屋外でも酸素を気にすることなく活動できるが、その他の人間型のキャラクターは、酸素ゲージの残量に注意を払う必要がある。とはいえ、酸素ゲージの概念には、プレイヤーにとって悪いことばかりではなく、戦闘を有利にする側面も。たとえば、ヘルメットをかぶった敵は人間と同じく酸素を必要とする生物なので、戦闘中にバイザーの部分を狙い撃って破壊すると窒息死させることができる。「ヘッドショット大好き!」というプレイヤーは、よりいっそう張り切ってしまうにちがいない。

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不要な武器から新しい武器をつくり出す“グラインダー”

 必要な部品を持ち帰り、ようやくミッションクリアー。同時に、街にある“グラインダー”という設備が利用できるようになった。グラインダーはシリーズ初登場の新要素のひとつで、不要な武器を3つ入れると、新しい武器がひとつ作られるというステキなもの。どのような武器が手に入るかは運まかせだが、レア度の高い強力な武器が出現する可能性もある。これまでのシリーズ作品では、不要な武器は自動販売機やショップで売却してお金に換えるしかなかったが、本作では新しい武器の材料として利用できるわけだ。レアな武器を手に入れることも大きな楽しみのひとつなので、実際のゲームプレイではグラインダーをかなりの頻度で利用することになりそうだ。

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シリーズ伝統の“悪ノリ”をしっかり受け継いだ最新作

 ユーザーインターフェイスも操作感も、前作『ボーダーランズ 2』とほぼ同じような感覚。だが、プレイアブルキャラクターの戦闘スタイルそのものが前2作とまったく異なるうえに、月ならではの浮遊感や、縦方向の移動も駆使したバトルが新鮮だった。シリーズの遺伝子をしっかり受け継ぎつつ、プレイ体験そのものには真新しさを感じるという、不思議な印象を受ける“続編”だと感じた。

 前2作を知らなくてもゲームプレイで戸惑うことはないので、いきなり本作から始めてもまったく問題ない。ただし、ストーリーの時間軸は、第1作『ボーダーランズ』→本作『ボーダーランズ プリシークエル』→第2作『ボーダーランズ 2』とつながっているので、ストーリーをより深く噛みしめたい方は、本作のリリースを待っているあいだか、プレイしたあとにでも前2作を体験することをおすすめしたい。

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