ミッションの中に、さらにミッション
2014年9月18日～21日、千葉・幕張メッセで開催された東京ゲームショウ 2014。2014年11月20日発売予定のプレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『アサシン クリード ユニティ』の記事を掲載する。
本作は、18世紀のフランス・パリを舞台に、暗殺者アルノ・ドリアンとなってさまざまなターゲットを始末していくオープンワールドタイプのアクションゲームだ。東京ゲームショウ 2014の開催に合わせて来日した本作のリードゲームデザイナー、パンジャマン・プリシュ氏から、新しくなった暗殺ミッションの仕様について聞いた。
過去作における暗殺ミッションの流れは、指定された条件をクリアーしてターゲットの情報をつかみ、最終的に暗殺するというものだった。しかし、『アサシン クリード ユニティ』では暗殺ミッションの仕様が変更された。ターゲットまでのルートは決まっておらず、プレイヤーは自由なやりかたでチャレンジできるようになったのだ。
では、具体的にどんなところが新しくなっているのか、実際のミッション“CONFESSION（邦題未定）”を例に見ていこう。このミッションはゲーム序盤に登場する暗殺ミッションで、ノートルダム大聖堂の中に潜んでいるターゲットの“シヴァート（Sivert）”という男を始末するのが目的だ。
暗殺ミッションがスタートすると、あとはプレイヤーの自由。その気になれば、すぐにノートルダム大聖堂の中に突っ込んで、シヴァートのもとへ行くことも可能となっている。ただし、もちろんシヴァートのまわりは強力な衛兵たちが警備しているので、苦戦は必至。できれば誰にも見つからずに忍び込み、シヴァートを暗殺したい。ということで、ターゲットに安全に接近するための方法を探すことになるのだが、ここで重要なのが、暗殺ミッションの中にあるサブのミッションだ。“CONFESSION”の冒頭での主人公アルノと先輩アサシンと会話で、シヴァートの手下である“デュシェノ（Duchesneau）”がシヴァートと会う約束をしていること。そして、ノートルダム大聖堂の鍵を持った兵士が街を歩いているというふたつの情報が判明する。“CONFESSION”では、それぞれがサブのミッションというわけだ。サブのミッションをクリアーすることで、よりシヴァートに近づきやすくなる。
ひとつ目のミッションは、ノートルダム大聖堂の周辺を徘徊しているデュシェノを追跡し、誰にも見つからないように暗殺すればクリアー可能。周囲の敵の位置がわかる特殊能力の“タカの眼”を駆使して後をつけ、デュシェノがひとけのないところに移動したら始末する。このミッションをクリアーすると、デュシェノはノートルダム大聖堂の中にある懺悔室でシヴァートと密会しようとしていたことが明らかになる。
つぎのミッションはノートルダム大聖堂のカギを持った兵士からカギを盗み出すというもの。兵士は仲間といっしょに酒場で休憩しているので、こっそり近づいてスリで盗み出すのが得策だ。このとき役立つのが新アクションの“ステルスモード”。ステルスモード中はアルノが中腰になり、物音を立てずに移動できる。カギを盗み出すことに成功すれば、ノートルダム大聖堂の窓を開けて入り込める。ちなみに、ロックピック（錠開け）のスキルをアップグレードしていれば、カギを盗み出す必要はないそうだ。
カギを使ってノートルダム大聖堂に侵入したアルノは、懺悔室を目指す。ターゲットのシヴァートがデュシェノと密会をしようとしていた場所だ。懺悔室で待ち構え、相手が油断したところで始末する。あとは、敵に見つからないようにノートルダム大聖堂を抜け出せば、暗殺ミッションをクリアーできる。
このように、『ユニティ』の暗殺ミッションは、ミッションの中にあるミッションをクリアーすることで、プレイヤーが自分のペースでヒントを作り、ゲームを進めていく。開発者は新しい暗殺ミッションを、“ブラックボックス”タイプのミッションと呼んでいるそうだ。
