ワーナーエンターテイメントの新作タイトルが集結

 2014年9月18~21日、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2014に合わせ、ワーナー エンターテイメントによる新作プレゼンテーションが9月18日に行われた。当日は、スマートフォン向けアプリ3作品のほか、コンシューマー機用の『レゴ ムービー ザ・ゲーム』(プレイステーション4、プレイステーション3、Wii U、ニンテンドー3DS)や『ダイイングライト』(プレイステーション4、プレイステーション3、Xbox One、Xbox 360)が、各作品のプロデューサーから紹介された。

映画『グレムリン』がアプリゲームに! 『境界の黒翼 アサルトレイヴン』の事前登録もスタート

 プレゼンテーションの初めに紹介されたのは、スマートフォン向けアプリの3タイトル。すでに発表されている『トムとジェリー ざくざくトレジャー』(iOS 、Andoroid)や『境界の黒翼 アサルトレイヴン』(iOS、 Andoroid)に加え、1984年の公開から30周年を迎えた映画『グレムリン』のアプリ化作品『GREMLINS(仮題)』(iOS、Andoroid予定)が初めて公開された。

■『GREMLINS(仮)』(iOS、Andoroid予定)

 原作にあたる映画『グレムリン』は、1984年に公開された世界的ヒット作。愛らしい姿をした不思議なペット“モグワイ”が、3つの誓い(太陽光に当てない、水に濡らさない、真夜中に食べ物を与えない)を破られたことから増殖し、怪物“グレムリン”に変身して街中に騒動を巻き起こすSFパニック映画だ。

 アプリ『GREMLINS(仮)』は、凶悪なグレムリン軍団からギズモ(映画作品の中で主人公が飼っているモグワイ)を守るタワーディフェンス型ゲーム。ステージ上に多彩なモグワイユニットを配置して、矢を射かけたり、大砲で吹き飛ばしたり、クルマで跳ね飛ばしたりと、ユニットが持つ能力をフルに活用して、迫ってくるグレムリンを撃退する。

 アプリ『GREMLINS(仮)』の事前登録は2014年10月中旬、リリースは2014年12月末に予定されている。

『レゴ』シリーズ最新作や新作ゾンビゲームの情報も! ワーナーエンターテイメントのメディア発表会をリポート【TGS 2014】_06
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■『境界の黒翼 アサルトレイヴン』(iOS、 Andoroid)

 現在放映中のアニメ『白銀の意思 アルジェヴォルン』のサイドストーリーが展開するRTS(リアルタイムストラテジー)。パイロットと“トレイルクリーガー”と呼ばれる人型機動兵器を組み合わせて部隊を編成し、スワイプ操作でトレイルクリーガーを動かしてミッションを進める。

 リリース時のボリュームは、全20章、100ミッションを予定。パイロットは、ストーリー全章で30キャラクターが入手可能。トレイルクリーガーは、100~200のバリエーションを収録予定だ。ストーリーには、アニメに登場するキャラクターが特別に参戦する予定。またパイロットとトレイルクリーガーは、イベントで特別なものを入手できるチャンスがあるという。

 『境界の黒翼 アサルトレイヴン』のリリースは、2014年11月下旬予定。現在、事前登録を受け付け中だ(⇒事前登録はこちら)。

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■『トムとジェリー ざくざくトレジャー』(iOS、 Andoroid)

 名作アニメ『トムとジェリー』をモチーフにした穴掘りアクションパズル。さまざまな種類のピッケルを使い分けてブロックを壊し、お宝を集める。チーズ缶を集めると、ジェリーが巨大化するフィーバーが発生。たくさんのブロックをまとめて破壊する。

 『トムとジェリー ざくざくトレジャー』のリリースは、2014年冬を予定。現在、事前登録を受け付け中だ(⇒事前登録はこちら)。

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『レゴ』シリーズ最新作『レゴ ムービー ザ・ゲーム』

 メディア発表会の後半は、コンシューマー機向けタイトルのプレゼンテーションが行われた。まず初めに、『レゴ』シリーズの最新作『レゴ ムービー ザ・ゲーム』が登場。同作の開発を担当するTT GamesのゲームディレクターであるMike Taylor氏から、実際にデモをプレイしながら作品の魅力や最新情報を紹介された。

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 『レゴ ムービー ザ・ゲーム』は、日本でも2013年に発売されてヒットを記録した『レゴシティ アンダーカバー』(Wii U)の流れを汲むシリーズ最新作。レゴシティに住むごくふつうの青年・エリックがなぜか伝説のヒーローと間違えられ、レゴワールドを支配する邪悪な“おしごと大王”から世界を救う冒険に駆り出されてしまう。

 主人公エリックを始め、操作できるキャラクターは総勢100名以上! オリジナルキャラクターのみならず、バットマンやスーパーマンといったヒーローや、クレオパトラやシェイクピアといった歴史上の人物まで登場する。キャラクターによって実行できるアクションに違いがあるので、ゲーム中のミッションを進めるには、複数のキャラクターによる連携が不可欠。さまざまな個性を持つキャラクターをアンロックして、クリアー済みのステージを別のアプローチで再挑戦するやり込み要素も充実している。シングルプレイではキャラクターを切り替えながらプレイするが、ふたり同時プレイで協力することもできる(※ニンテンドー3DS版を除く)。

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 『レゴ』シリーズ最新作ならではの注目ポイントは、ゲーム内の世界にあるものすべてが、ひとつひとつのレゴブロックで構成されていること。炎や煙、水しぶきに至るまで、あらゆる要素がレゴブロックで表現されている。ゲーム全体では、600万個以上ものレゴブロックが使われている計算になるという。また、キャラクターとして登場するミニフィグ(レゴの人形)の動きも、実物を忠実に再現。従来の『レゴ』シリーズではアクションに合わせて腕や脚が曲がることがあったが、本作『レゴ ムービー ザ・ゲーム』では、実際のミニフィグと同じようにカクカクとした動きを表現している。ゲーム内のキャラクターが動いている様子は、なめらかで躍動感のあるコマ撮りアニメを見ているよう。まるで本物のレゴを使っているかのような、リアルなグラフィック描写が際立っていた。

 日本版『レゴ ムービー ザ・ゲーム』は、2014年11月6日発売予定。主人公エリック役の森川智之さんを始め、沢城みゆきさん、山寺宏一さん、玄田哲章さんら豪華声優陣による日本語音声で楽しめる。

『デッドアイランド』のTechlandによる完全新作ゾンビゲーム『ダイイングライト』

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 メディア発表会の最後は、ゾンビがわんさか出現する主観視点のサバイバルアクション『ダイイングライト』で締めくくられた。本作の開発を手がけるのは、『デッドアイランド』シリーズで知られるポーランドのデベロッパー・Techland(テックランド)。『デッドアイランド』の開発にも関わったゲームデザイナー・Maciej Binlowski氏(ちなみに格闘家、プロスタントマンといった異色の経歴の持ち主)がプレゼンターを務め、アクションを中心に『ダイイングライト』の魅力を紹介した。

 『ダイイングライト』の舞台は、オープンワールドで表現された架空の街・ハーラン。増え続ける感染者(infected)から身を守って生き抜くため、広大な街を隅々まで探索して食糧や物資を調達し、強力な武器を作り上げる。本作では時間が経過すると昼と夜が入れ替わり、夜になると感染者はより凶暴化して、プレデターと呼ばれる感染者より危険な存在まで現れる。ストーリーの詳細はまだ不明だが、エンディングは存在するという。

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 『ダイイングライト』の最大の特長は、自由度の高さ。パルクール(身体ひとつで効率的に移動するエクストリームスポーツ)をベースにしたアクションで、壁をよじ登ったり、屋根伝いに走ったり、障害物を跳び越えたりして、あらゆる場所へ移動できる。グラップリングフックなどのガジェット(道具)を使って、離れた建物に渡ったり、地上から屋根の上へ一気に跳び乗ったりするアクションも可能だ。Binlowski氏によると、オープンワールドで構築されたゲームの舞台は、「広さは『デッドアイランド』の10倍あり、縦にも移動できる空間が伸びている」とのこと。ゲーム開始時は主人公の動きは若干モッサリとしているが、さまざまなアクションを実行するたびにポイントが溜まって能力がアップし、だんだん俊敏になっていく。

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 ゾンビと戦うときのバトルアクションも多彩で、Binlowski氏がいちばん気に入っているというドロップキックがデモプレイで披露された。武器を使用した場合はチャージアタック(タメ攻撃)も可能で、柄の長い斧を一回転させて周囲のゾンビを一刀両断にしたり、バットで脳天をかち割ったりと、かなりエグイ攻撃が可能だ。もちろん、手にしている武器によってチャージアタックのアクションは異なり、2種類のアクションが使い分けられる武器もある。バトルシステムも自由度が非常に高いが、“ゾンビとの戦い”に主眼が置かれた『デッドアイランド』と違い、『ダイイングライト』におけるバトルの位置づけは「あくまで生き残るためのオプションのひとつに過ぎない」とのこと。夜間に暗闇からいきなり襲われるスリルや、他の生存者とのシェルター(小屋などの避難施設)の奪い合いなど、生き残るために何でもやらなければならないゾンビまみれの生活が体験できそうだ。

 『ダイイングライト』のリリースは2015年に延期されたため、発売日は後日発表される予定。続報を楽しみに待っていてほしい。