思わず引き込まれる世界観に注目!

『Ori and the Blind Forest』プレイリポート 思わず涙腺が……【TGS 2014】_01

 その発表時から大きな注目を浴びたのが、この『Ori and the Blind Forest』だ。今年のE3でトレイラーが発表されるやいなや、日本のXboxファンのあいだでも「やばい! なんだこれ!」、「早く遊んでみたい!」と話題になった。Moon Studiosという聞きなれない開発スタジオによるものだが、2010年に設立し、翌年にはマイクロソフトスタジオのファーストパーティースタジオとして本作を開発。これ、本当に待ち望んでいるタイトルのひとつなんだよなあ! 試遊台があるのであれば、遊ばないわけにはいかない! ということで、早速プレイしてきた。

思わず号泣! ここからどうなるんだ!?……というところで終了

 タイトルが発表されたとき、まず話題になった点は、そのグラフィックだ。アニメとその背景がそのまま動いているような印象すらある。というか、最初はこれがゲーム画面だとはにわかに信じられなかったくらい、キメ細かいキャラクターのアニメーションと背景に、とにかく圧倒された。リアル、というわけではない。絵本みたいな……というものとも違う。“アニメ作品”といった表現が適切かもしれない。日本のアニメ(スタジオジブリ作品)やゲームに大きな影響を受けたという本作、実際のゲームはどんな感じなのか、ドキドキしながら、いざプレイ開始!

『Ori and the Blind Forest』プレイリポート 思わず涙腺が……【TGS 2014】_02
『Ori and the Blind Forest』プレイリポート 思わず涙腺が……【TGS 2014】_03

 幻想的な音楽とともにゲームがスタート。プレイヤーは守護霊の生き残り“オリ”(白くて小さな動物のような姿をしている)と、森に住む大きな生き物を交互にプレイするスタイルで、森に迷い込んできたオリを見つけた森の生き物がお互いに交流を深めていくシーンから始まる。キャッキャとホンワカとした生活から一転、森は暗闇に包まれてしまう。蓄えていた食べ物も底を付き、とうとう……(涙)。うわーん、ここはマジ泣く! たった数分程度のゲームプレイだったけど、もうここで号泣しそうな勢いだった。「マジかよ!」、「そんな!」、「どうして!」みたいな。
 そして“オリ”はこのあと……というところで試遊バージョンは終了。実際のところ正味10分もあるかどうかだし、操作といっても左右移動とジャンプしたくらい。本作のゲームジャンルとして言われている“パズルアクション”といった謎解き要素は、本バージョンではまったくない。それでもたった10分で猛烈に魂を揺さぶられてしまい、続きが気になってしかたがなかった。試遊台はブースに1台しかないし、トレーラーに出てきた大きなフクロウも出てこないのだが、それでもこれは長時間並んででも体験してみてほしい。後ろから見ているだけでもいいのだが、それだと音楽を堪能することができない(プレイ時にヘッドホンを装着)。このゲームは音楽とセットでナンボなので、願わくばプレイするまで画面はなるべく見ないように、音楽と同時にゲーム画面も初体験してもらえるとなおよしだ。

『Ori and the Blind Forest』プレイリポート 思わず涙腺が……【TGS 2014】_04
『Ori and the Blind Forest』プレイリポート 思わず涙腺が……【TGS 2014】_05

2014年秋配信なら、まもなく遊べる?

 肝心のゲームシステム部分は、まだしばらくおあずけ……ということで、ゲームの完成および配信を待ちたい。見た目はちょっと違うが、かつてXbox 360で配信された『LIMBO』でガツーンときて楽しめた人ならば、本作もピンとくるに違いない。いまのところ配信時期は2014年秋となっているが、『D4: Dark Dreams Don't Die』のように「明日から配信です」なんていうニュースが届くかもしれないので、このファミ通ドットコムで配信情報を日々チェックしておいてほしい。