アジア圏で初めてプレイアブル出展された『World of Warships』の操作感覚は?

巡洋艦・高雄をさわってみた! 『World of Warships』TGS版プレイリポート! スペシャルトークショーでは戦艦“大和”の開発秘話が飛び出した!【TGS 2014】_01

 オンライン戦車アクション『World of Tanks』などを開発・運営するWargaming.netが現在開発中のオンライン海戦ストラテジー『World of Warships』。

 東京ゲームショウ 2014でアニメ『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』とのコラボレーションが発表されたほか、主要スタッフによるスペシャルトークショーも実施されるなど、大注目のタイトルである。10分ほどではあるがTGSの会場で実際にさわることができたので、プレイ感覚をリポートする。

 なお、写真撮影は禁止だったので、本記事のゲーム画面はプレスキットとしてご用意いただいたものであるとご留意いただきたい。

巡洋艦・高雄をさわってみた! 『World of Warships』TGS版プレイリポート! スペシャルトークショーでは戦艦“大和”の開発秘話が飛び出した!【TGS 2014】_02
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▲Wargamingブース前には戦艦大和の第二砲塔(10.15分の1)模型が展示。ちゃんと砲塔が回るのだ。

「ゆっくりしているようで目まぐるしい」不思議な感覚

 本作は“オンライン海戦ストラテジー”と銘打っているが、艦船を操作するTPSと考えるとわかりやすい。アクション性より戦術や仲間との連携が重視されるため、あえて“ストラテジー”としているのだろう。

 今回はTGS出展用に用意された“ビッグレース”というモードをプレイできた。5人で艦隊を組み、敵(すべてAI)から戦艦 大和を護衛するのが目的。

 プレイ時には自分が操作する艦船を選択する。用意されていたのは下記の6種類。

■Omaha(巡洋艦) V
■Minekaze(駆逐艦) V
■Kongo(戦艦) V
■Nagato(戦艦) VII
■Fubuki(駆逐艦) VIII
■Takao(巡洋艦) VIII

 “駆逐艦”は小型なのでスピードに優れ、“戦艦”は大型で攻撃力や防御力が高い。“巡洋艦”は概ねその中間だ。このほかに戦闘機や爆撃機を搭載できる“空母”も存在するが、今回は選択できなかった。

 後ろのローマ数字はそれぞれのTier(いわゆるランク)だ。基本的にはTierが高いほうが強く、近いTierどうしがマッチングされるようになっている。なお、各艦のTierや仕様は開発中のものなので、今後も調整される可能性が高い。

 とあるブラウザゲームの影響で軍艦に詳しくなった人も多いと思う。「へぇ~、ビッグ7の長門がTier VIIかー」などとニヤニヤしながらプレイするのも一興だ。

 筆者は巡洋艦 高雄が好きなので迷うことなくTakaoを選択した。

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▲こちらは巡洋艦Kitamkamiのレンダリング画像。ベタな表現だが、超リアル。

 操作してみての第一印象は「ゆっくりに見えてめまぐるしい」だった。

 操作するのはリアリティーを求めて設計された船。その場での急速旋回やダッシュができないのでゆっくりに感じてしまうが、航行スピードはなかなか速く、先読での砲撃が重要だ。最高速度に乗った駆逐艦を遠方から狙うのは至難の技。

 また、FPSなどでは障害物に隠れて敵を待つのは常套手段だが、本作ではそれができない。だって海上だから。都合のいい障害物なんてほとんどない。

 戦闘中は敵も味方もつねに動き回るため、戦場がリアルタイムで変化し続ける。レーダー範囲外の敵の居場所を予測しながら動くこともあるだろう。ときとして一瞬で決着がつくFPSなどとは違うタイプの緊張感が潜んでいるのだ。

 緊張状態が長く続くため、戦略がはまったときの快感の持続時間も長い。興奮しすぎて、つい「バカめ!」と言って差し上げたくなった。

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