対戦形式はおなじみの1対1 もちろん新キャラ、新システムが登場
2014年7月24日(木)~27日(日)、アメリカ・サンディエゴのコンベンションセンターにて、エンターテインメントの祭典“Comic-Con International 2014”(略称:コミコン)が開催中。開催2日目にあたる25日には、“BANDAI NAMCO FIGHTING PANEL”が行われた。バンダイナムコゲームス主催による、格闘ゲームをモチーフにしたパネルディスカッションも、コミコンではすっかりおなじみ。今年は、先ごろ発表されたばかりの『鉄拳7』(⇒記事はこちら)の新情報が、『鉄拳』シリーズディレクターの原田勝弘氏の口により、続々と明らかになった。
セッションでまずプレゼンが行われたのは、バンダイナムコゲームスの新IPとなる『Rise of Incarnates』。セッションでは、プロデューサーの馬場龍一郎氏が登壇し、本作が格闘ゲームとシューターのハイブリッドであること、さらにバトルは2対2で行われ、『ガンダムエクストリームVS』シリーズのゲームシステムを採用していることなどを説明した。『ガンダムエクストリームVS』シリーズが西洋ではなかなか受け入れられず、同作のシステムを「欧米でも受け入れられるように」とのコンセプトから開発したのが『Rise of Incarnates』なのだという。「神話の神々や悪魔の能力を持ったキャラなど、スーパーな能力を持った個性的なキャラが戦うゲームです」と馬場氏。基本プレイ料金無料で、Steamで配信される本作は、8月8日にクローズドベータが予定されているとのことだ。同作の日本配信の有無などは未定。『Rise of Incarnates』のことが気になるという方は、世界観を理解するために同作の公式サイトで配信中のWebコミックを見てみるといいかも(英語です)。
※『Rise of Incarnates』の公式サイトはこちら(英語)
そして、『鉄拳7』。先日のアーケード版の制作決定の興奮も冷めやらぬ『鉄拳7』だが、コミコンの会場で早くも新情報が明らかにされた。まずは、会場でも上映されたティザーロングバージョンをお届けしよう。
まず発表されたのは、『鉄拳7』のオープニングCGディレクターを『アップルシード』や『キャプテンハーロック』などでおなじみの荒牧伸志監督が担当するということ。ゲームは大好きで、『鉄拳』シリーズは1作目からプレイしているという荒牧氏。さらにCG映画『鉄拳ブラッド・ベンジェンス』のストーリーボードも担当しており、シリーズに対する造詣は深い。荒牧氏の会社には、『鉄拳ブラッド・ベンジェンス』に関わっていたスタッフも多く、「先日公開されたティザーも、自分がどうこう言う前に、『鉄拳』シリーズを深く理解するスタッフがしっかりと作ってくれました。『鉄拳7』のオープニングムービーも、間違いなくいいものができるハズです」(荒牧氏)と、自信のほどを見せた。
なぜ、三島平八は妻の一美を殺さなければならなかったのか、さらになぜ息子の一八の確執が生じたのか、そしてデビル因子の秘密とは……など、三島家の血の因縁が“最終決着”を見ることになるという『鉄拳7』。原田氏によるとゲームは作り始めたばかりとのことだが、対戦スタイルは、ナンバリングタイトルでおなじみの1対1になり、新キャラクターはもちろん、新システムも用意するという。「初心者やシリーズにカムバックするユーザーでも楽しめるものにしたい」(原田氏)なのだとか。
さらに、セッションでは、『鉄拳』シリーズでおなじみの“ゲストアーティスト”の存在も発表された。明らかにされたのは、『ベヨネッタ』シリーズの島崎麻里氏やコザキユースケ氏、NINNIN氏、吉村健一郎氏など、そうそうたるアーティストたち。会場では、“ゲストアーティスト”の中から、NINNIN氏が手掛けるラースと、島崎麻里氏が担当する一美のデザインが披露された。とくに一美に関しては「何らかの形で『鉄拳7』に出てきます」(原田氏)とのこと。果たして、死んだ一美が『鉄拳7』にどのような形で登場することになるのか……気になるところだ。いよいよ本格的に始動した『鉄拳7』。今後コンスタントにもたらされるという続報を楽しみに待ちたい。
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※『鉄拳7』 “コミコン2014”で第2弾トレーラーが公開! 豪華キャラクターデザイナー陣の参加も発表!【動画あり】
さて、『鉄拳』シリーズというと、コミコンでサプライズ発表された『鉄拳×ストリートファイター』が記憶に新しい(⇒関連記事はこちら)。発表以降、あまり進捗がないが、最後のQ&Aでは、期せずして「『鉄拳×ストリートファイター』はどうなりましたか?」との質問が。それに対して原田氏は、「TwitterやFacebookでよく聞かれる質問ですね(笑)」と前置きしたうえで、「大丈夫です! 開発はかなり進んでいるのですが、マーケティングなどの兼ね合いで、展開時期を考えているだけです。キャンセルにはなっていないので、ご安心を!」との力強いお返事が。こちらの進捗にも期待!
(取材・文 編集部/F)